背中を押してください。
ガン闘病中の主人のことでお話しをきいてください。
一度は死を意識し腹をくくったつもりでしたが、本人の頑張りもあり仕事復帰もしまた日常に戻ることができていました。
誰もが逃れることのできない死まで残された日をカウントダウンするのではなく、これからは1日1日を足して生きていこうと心がけていました。
それでも、元気な姿をみていたらいつしかこのまま治るのではないかと思ってしまっていました。
もっと早く転移箇所の手術をしていたら…
もっと私が病気のことに真剣に向かいあって調べていれば…
人間だから必ずお別れの日がくるけれど、主人とは1日でも長く一緒にいたい…
たとえお互いに1000年の命があっても満足することはないでしょう。
やり場のない気持ちをどうしていいかもがいている最中にhasunohaにご縁をいただきました。
諸行無常、今目の前のことだけに集中して生きていく…
他の方の問答を拝見させていただき、自分の気持ちに近いものが沢山ありとても助けていただいております。
仏教の智慧も知ることができ、もっと勉強したいです。
おかげさまで落ちついている時間も増えてきました。
手術していたら治っていたかという、生死とは単純なものではないと少しだけ考えれるようになってきました。
それでもどうしようもない悲しみや主人を失う恐怖におそわれてしまいます。
そしてやはり手術に対する後悔と自分の至らなさの懺悔の気持ちにとらわれてしまいます。
そんな時は南無阿弥陀とおとなえすることしかできません。
今は入院しての抗がん剤治療中ですが、もうすぐ帰宅予定です。
本人は淡々と受け入れていくと申していましたが、本当の気持ちは今はみえてきません。
主人の前では笑顔でいたいです。
今までどおり、できる事をしていきたいです。
みえない先の心配は何の意味もないことを教わったつもりですが、目を背けてしまわないよう、逃げてしまわないよう何かお言葉をいただけないでしょうか?
このように話を聞いていただける場をご提供いただけたことに改めて感謝申し上げます。
どうぞよろしくお願いいたします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
フジの花 様
ご主人の前で笑顔でいようと思うことは素晴らしいことだと思います。
出来ることをしようとすることも。
そして、たとえもしもの日が、やがて来るとしても、「希望の光は必ずある」と思ってください。
在宅での看護は大変かと思います。一人で抱え込まずに、頼れることはなるべく頼って、多くの人に関わってもらって、看護してください。
多くの人に関わってもらうことで、ご主人にもあなたにも色々な思いを持つことが出来て、お互いの気持ちの共有にも役に立つでしょう。
ご主人に寄り添うことに疲れる時があると思います。
そんな時は、ハスノハなどで気持ちを吐露してください。
笑顔でいられない時、心が張り裂けそうな時、泣きながらでもいいので、感情を溜め込まずに吐露してください。そしてまた、ご主人の前で笑顔を見せてください。
たとえ泣き顔を見られても、ご主人はあなたを愛していることに変わりはないでしょう。
私はそう思います。
追伸:お礼メッセージありがとうございました。
いつもの笑顔がいいですね!
無理をし過ぎないようにしてください。言葉にならなくても、傍に寄り添う、温かいまなざしを向けるだけでも感じるものがあります。
優しい光がきっと輝くでしょう。
辛い時はいつでも、お話しください。
ご縁に感謝申し上げます。合掌礼
質問者からのお礼
本松寺
釋 孝修さま
早々の回答をありがとうございます。
今まで誰にも素直な気持ちを言えずにいました。
私の質問に気づいてくださり、お声をかけていただき本当にありがとうございました。
「希望の光は必ずある」
この一言に大きな力をいただきました。
それからあたたかいアドバイス…
なんだか私のことをご存知で
心の中を見透かされているような感覚でした。
あまりにも悲壮になりすぎていて、
全身に力が入りすぎていたようです。
それでは笑顔も出てきにくいですよね!
まずは帰ってくる主人を笑顔で迎えることをお約束いたします。
素直な自分で、できる事をやっていきますね。
うまく言葉にならずもどかしいですが、勇気をくださり心から感謝申し上げます。