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二股をかけられていました

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有り難し有り難し 37

付き合っていた男性に、本命女性がいることを告げられました。本命女性とは最近遠距離恋愛になったらしく、それをいいことに私に近づいたことのようです。大して悪びれもせずに「本命彼女に君のことを話したら、彼女が怒ってしまった。彼女の方が大事だから、君とはもう付き合えない」と私に告げてきた彼に、怒りが収まりません。

彼にとっては都合のよい手近のおもちゃのようなものだったのか・・・気付かずに結婚まで考えるようになっていた自分が、お人好しの大馬鹿モノに思えて、自分に腹が立つやら、悲しいやら。何らかの形で制裁を加えないと気が収まらないと思い、「復讐」を検索ワードに入れて調べる始末。こんな自分にまた嫌気がさします。

どうしたらこの苦しい状況から抜け出せるのでしょうか?


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

たくさん思いを話してください。いくらでも聞きます。

お辛いお気持ちをお聞かせいただきました。今はまだお気持ちも激しい波のようにざわつくこととお察しします。少しずつ…少しずつ、落ち着きを取り戻し、現実を受け入れて参りましょう。

恋愛は難しいです。どちらか一方が相手をどんなに好きでも、どんなに愛しても、相手も同じ思いでないと結ばれません。だからこそ、そういう二人が出会うご縁は有り難いものです。

あなたが本当に欲しかったものは彼からの愛でしょう。復習してもそれは手に入りません。彼がどんなに苦しもうがあなたが一番欲しかったものは手に入らないのです。満足できず、後悔と虚しさの念が残るだけではないでしょうか
恨みは恨みを…復讐は復讐の連鎖を呼ぶだけです。「恨みはすててこそ息む(おさまる)」とはお釈迦様の教えです。

どうしても復讐を望むならば「そう、それは残念ね。あなたの事を本当に愛していたからとても悲しい。その人にこんな悲しい思いはさせないでね。さようなら。」と、いい女としてふるまい、彼が自責の念に駆られるよう仕向けるくらいで十分ではないでしょうか。

失恋の苦しい思いについては人に話しを聞いてもらうことです。あるいは失恋ソングを聴く、そういうストーリーの小説を読む、映画を観るでもかまいません。
そうすることで別れの苦しみを反復して追体験し、人はだんだんと現実を受け入れていきます。
あなた個人の体験が、他人や歌詞やストーリーという広い世界の中で確認されることで、世界から断絶されたあなたの心が、再び世界とのつながりを取り戻していきます。
よくわからないかもしれませんが、とにかく話し、聞いてもらうことです。ここhasunohaでもかまいません。

あなたは大馬鹿モノではありません。愛に真摯に向き合ってこられたのでしょう。だからこんなにも苦しいのでしょう。
大馬鹿モノは彼の方です。どうしてまだ彼に執着する必要がありましょうか。

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有り難し
おきもち

はじめまして。北海道の片田舎の農村のお寺で住職をしております。 人生...
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