回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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諸説ありますが
一般市民さん、初めまして。
お寺で本尊様や脇仏の前に鏡を置いてあるのは天台系寺院に限らずあります。
理由は諸説あり、逆に言えばはっきり断定できる理由がないので、その寺院のご住職やお坊さんに聞いていただくのが一番ですが、
・神仏集合の名残
昔は(今も)寺院では仏様だけでなく神様も祀ります。経典を守護する神様や伽藍お寺を守る神様、土地神様(鎮守様)などなど。また密教の曼荼羅の世界にも天部の尊として仏様に仕え仏弟子となった神様が存在し描かれています。
明治の神仏分離、廃仏毀釈の折に神社と寺院は分けられましたが、本来は仏様、寺院と神様は深い縁で結ばれております。それこそ釈尊の梵天勧請(悟られたお釈迦様が梵天というインドの神様にお願いされて説法を始められた)頃からずっとです。
・廃仏毀釈での寺院排斥を免れるため
明治の廃仏毀釈の折、時の明治政府の政策で国家神道の地位を確立するため不当に寺院や仏教が排斥された時代がありました。その際、被害を免れるため鏡を置き厨子の中には仏様ではなく神様を祀ってると報告し排斥を免れたケースが多々ありました。その名残です。
・鏡、仏様、仏教は自らの姿、心を表す
仏様を拝むこと、仏教の実践を通じて自らの心を見つめ自らを正すように鏡に映る自分の姿、心の中の鏡に映る自分の感情を見つめ整え、正すため。
大まかに以上のような理由があります。
一般の方が仏像の前に鏡を置いてはいけないとは言いませんが、あえて置く必要はないかもしれませんね。お祀りするならば尚更かと思います。
参考になれば幸いです。
合掌(^人^)
質問者からのお礼
金剛寺亮鷹様
御回答いただきありがとうございます。
いろんな説があるのに驚きです。
廃仏毀釈の説は何とも悲しいですね。。。
神仏は共存するという古来からの日本人の寛容の精神を大事にし、後世につたえていきたいです。
お教えいただき誠にありがとうございます(^∇^)