方角
悲観、マイナス思考、不安、見えない力のおそろしさ、方位へのとらわれで頭がいっぱいでもう半年近く苦しいです。
留学中命に関わる怪我をし、留学から帰国してから体調不良で病院通い、おかしいと思い調べたら行った方角も帰った方角も最悪だということでした。
最悪のことが起こるかもしれないという不安が常にあります。
留学に行く前は幸せでした。戻りたくても戻れない。
今は毎日方角にとらわれ、神社や温泉に行くのに精一杯で、この先どうなるのか、不安と悲しさで明るい未来が見えません。
病院に通いながら、電話でカウンセリングを受けたり、前向きに楽しいことをしたり、片付けしたり、髪を切ったり気分転換をしたり色々頑張っているのですが、体調も、最悪な方角に動いた事実は変わらないので、どうしても立ち直れません。
気にしないようにしたいのですが、原因不明の体調不良もあり、それも難しいです。どうやって生きていったらいいのか。
方角の過ちは命に関わることですか。人生を変えてしまいますか。今後も命に関わるような怪我をした事で、仏様や御先祖さまに見捨てられたような気持ちになりましたが、そうではなく、仏様は見守ってくれていますか。
呆れられるかも知れませんが、自分としては参ってしまっています。アドバイスいただけるとありがたいです。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
西へ
「ものごとは心にもとづき、心を主とし、心によってつくり出される。もしも汚れた心で話したり行なったりするならば、苦しみはその人につき従う。―車をひく(牛)の足跡に車輪がついて行くように。 」ダンマパダより
方角は関係ありません。人生を変えてしまうのは方角ではなく、方角等にとらわれる心です。
事故にあって「最悪だ!」と絶望する人もいれば、「この程度ですんだ」と思う人もいます。本人がそれをどう捉えるかです。
物事に善悪があるのでなく、物事に善悪の価値づけをする心が人にあるのみです。
北極点にいる人が北が良い方角ですと言われたらどうしましょう。南は悪い方角ですと言われたらどうしましょう。宇宙規模で考えますか…う~ん。
なお、どうしても方角にこだわりたいならば「西」をオススメします。極楽浄土ははるか西にあると説かれます。これは実際に西にあるということでなしに、あっちがいいと言われればあっちを向き、こっちがいいと言われればこっちを向きと、我が身の都合でフラフラして迷っている私たちに「西をむいていきなさい」と一つの方向を指し示されたものです。
もちろん「西に向かう」とは実際に西へ進むことでなく、仏道を顕かにすることです。方位・吉日・姓名…あらゆるとらわれから自由になる仏道を歩んでください。
質問者からのお礼
吉武文法様
早速ご回答ありがとうございます。大変ありがたいです。
車輪のお話はよく分かりました。私は何事にもとらわれすぎており、その"とらわれる心"こそが自分を不幸にしていると思いました。
なにごとも楽しいと思える程度にしておくべきですよね。それに、世界は広いのに…宇宙の存在を忘れていました。小さなことにとらわれてすぎている自分に気づきます。今は自分自身の変革期なのかもしれません。
西に向かう、つまり仏道を顕かにする。
何事にもとらわれないということは、私にとって非常に難しい事ですが、それが必要だということを今教えられている時なのかとも思います。仏道に従い、正しい道を歩みたいです。
大変勉強になりました。ありがとうございました。