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意地悪や暴力を振るわれて、やめてと言えない息子

回答数回答 2
有り難し有り難し 21

小学校での出来事です。

自分より体格が小さいクラスメートから意地悪や暴力を振るわれても、抵抗したり言い返したりやり返したりしない息子。

息子は意地悪や暴力を振るわれた時の気持ちは、痛いし嫌だし悲しいし辛いそうです。

それなら、その気持ちを相手に伝えたり、「やめて」、「なんでそういうことを言うの?」など、なぜ言い返さないのかな。と思います。

高学年になったらと思うと、今から心配です。

先に手を出してきたら、同じくやり返すくらいの気持ちでいて欲しいと思っています。(決して、暴力が良いからやりなさいということではないのですが)

いつまでも親は生きていくことは出来ないし、自分の身は自分で守る。対応する。力を少しずつ身につけて欲しいと思っています。

抵抗したり言い返したりやり返したり出来ない理由は、また仕返しされるのが恐いと、息子は話していました。

親からみて息子は、嫌なことをされても人を許したり小さなことを気にしない性格だと思います。

自分より小さな相手でも抵抗出来ない原因は、性格が関係しているのでしょうか。

これから親として、息子にどのようになに伝えどう対応していったら良いのか悩んでいます。

宜しくお願い致します。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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精神的な軸をもてるようにしてあげましょう

ちよさん

おとなしい息子さんをみてやきもきする気持ちよくわかります。男の子なんだし、もう少し勇敢であってほしいと思ってしまいますね。

強さにもいろいろあって、やり返すことやい言い返すことばかりが強さではありません。やんわりと逃げるとか、はぐらかすというのも生きる力のひとつの在り方です。そういうやりかたにその人らしい個性がでるのです。息子さんはいま、小学校での経験をもとに自分らしい、この世を生き抜く力をつけていく過程にあるのです。

それは、母親の思うようなやり方ではないかもしれません。仕返しされるのが恐いというのは、ある意味賢い考えです。乱暴な人に何も考えず仕返しするとやり返さてケガをするかもしれません。思慮深さや忍耐強さはこの世を生きていくうえで、とても大切な「強さ」だし、人としての「徳性」でもあると思います。そこもきちんと評価してあげましょう。

母親としては、今後も本当にはっきりいうべきときに「やめて」言えるように励ますことは必要かもしれません。それと同時に彼のとても良い資質をのばしてあげることも大切です。温厚な気品ある人柄はある意味、暴力を防ぐ透明のベールにもなります。おとなしくても凛としていれば、人は一目置くのです。

暴力に力で対処するという目的ではなく「武道」などの習い事をさせるのもいいかもしれません。運動が苦手なら「書道」とか、大事なのはご本人がしっかりやりたいと思えることです。ここでも親の希望を通すのではなくてご本人の気持ちを尊重することです。そうでないと意味がないからです。そういったことを通じて何かにかしっかりとした精神的な軸をもてるようにしてあげる。軸がある人には、何もしなくても強さが醸し出されるものです。そうなると意地悪や暴力を受けにくくなります。

子供は自分の理想通りにはいかずやきもきすることもありますが、それが母親として自分も育っていくことではないかと思います。頑張ってくださいね。仙如

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しっかりと耳を傾けてあげる事です。

はじめに伝えたい事なのですが、体格の大小といじめは関係ありません。
もし「自分より小さな相手なのに」などと息子様におっしゃられているならば、すぐに言わないようにしてほしいと願います。
体格が小さい=自分より劣る相手に抵抗できない自分は、何のとりえもないと劣等感を抱くことになります。
体の大きさに関しては、同等に考えてあげて下さい。

まずは、お子様の話される事にしっかり耳を傾けて下さい。
お気持ちは察しますが、お母さまが「~しなさい」などと息子様が出来ない事を伝えすぎると、お子様が両親に話さなくなる可能性が出てきます。

家で話しやすい環境を作ってあげて下さい。
お子様にとって最終的な味方はあなたがたご両親なのです。

息子様は、いじめてくる相手に抵抗するのが嫌なのです。
怖いのです。
そこで「やり返せ」と正論を押し付けても、これはもう本人の問題ですので、本人が出来なければ、その正論もストレスになります。
まずは、どのようにすれば回避できるか一緒に考えてあげて下さい。
最終的には本人が解決しようとしないかぎり、どうにもなりません。

危機的な状況に直面する事は、この先何度でも出てくるでしょう。
その時にどう冷静に対処するかが肝心なところです。
でも人により得意不得意はあります。

今回のケースでは、相手に明確にやめるよう伝える事が、一番核心を突いているのかも知れませんが.....
徐々に伝える事ができるように持っていくのがベストですけれども、性格によっては難しいかも知れません。
どうしても、伝えるのが不得意なのであれば、別の手段で対処するしか方法はありません。
そこを一緒に考え援助してあげるのが、親御さんの役割であると私は思うのです。

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質問者からのお礼

仙如様

お忙しい中、アドバイをありがとうございます。
強さにもいろいろあって、やり返すことやい言い返すことばかりが強さではありません。とのお言葉、参考になりました。やんわりと逃げる、はぐらかす、そうですねそれなら息子にも出来そうです。

実は息子のクラスは小学校低学年ですが学級崩壊をしています。今まで息子ではありませんが、ハサミやコンパスや鉛筆で怪我をした子がいて心配でした。

アドバイス、ありがとうございました。

海老原 学善様

お忙しい中、アドバイスをありがとうございます。
ずっと前から息子には、「お母さんはいつもあなたの味方だからなにかあったら相談してね。一緒に考えるから。」と話していたのに、私は全く違うことをしていましたね。気付かされました。
どうしたら良いか息子と一緒に考えていきます。

実は息子のクラスは小学校低学年ですが学級崩壊をしています。今まで息子ではありませんが、ハサミやコンパスや鉛筆で怪我をした子がいて心配でした。

アドバイス、ありがとうございました。

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