アルバイトを始めたものの
先日はご回答ありがとうございました。
その後、うつの治療をつづけながら、飲食店でアルバイトを始めました。
ただ、この事がどのような役にたつのか、本当に独立ができることに繋がっていくのか。
訳がわからなくなりました。
それを考えてしまうと、仕事に取り組む気持ちが揺らぎ、早々に風邪といつわり、休んでしまいました。
とてつもない罪悪感と、自分への失望で一杯です。
どのようにやる気を保っていけばよいのか、今日一日が、将来へどのように繋がるのが、仏様の教えにあればと思い、また質問を致しました。
働くことは好きです。
ですが、今の自分が情けなく、消えてしまいたいと本気で考える事があります。
自分を律するお知恵をお貸し下さい。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
【一知半解】中途半端
なんでそんなに早々と結論を出したがる?
【千日の稽古を以て鍛とし、万日の稽古を以て練とす】
剣豪 宮本武蔵の言葉です。仏教でも日々の修行や日常生活の中で、じっくりじっくり教えが心身に染み付いて刷り込まれてくることを【熏習】(くんじゅう)といいます。
あなたの致命的な欠点は、浅はかな知識や少ない経験値をもとに、極めて安直に評価や結論を下してしまうことにあるのではないでしょうか?
せっかく雇ってくださるお店が見つかったんだ。
やる気がどうとかごちゃごちゃぬかしてないで、一心不乱に働きやがれ!!
独立云々の能書きは、無心に働いてお店の役に立てるようになって生意気が言えるようになってから言いやがれ。
シュリハンドクさんをご存じ?
お釈迦様の弟子の一人にシュリハンドクさんという人がいました。
お兄さんに誘われて弟子入りしたのですが、優秀な兄に比べてシュリさん(字数制限があるので略します)はまったく勉強が出来ない人でした、それどころか朝聞いたことも夜には忘れ、自分の名前さえもちゃんと覚えられず、いつも木の名札を首から提げていたと言われています。
でも、あまりに出来が悪すぎて他の弟子たちからも馬鹿にされるのが辛くなって、お釈迦様にもう弟子をやめたいと申し出ました、するとお釈迦様は「自らの愚を知るものは真の知恵者である」と説き、シュリさんを思いとどまらせたあと、「このホウキを持って塵を払いなさい」と、それだけお命じになりました。
その日からシュリさんは毎日ホウキを持って「塵を払え」とお掃除ざんまい。
そしてある日、「自分の心の塵も払うんだ」と気づき、悟ったといわれます。
詳しいお話はこちらをご参照ください
http://www.rinnou.net/cont_04/myoshin/2005-07a.html
なべさんはアルバイトをしながらこの仕事が何の役に立つのか、と、不安になってしまって、結局仕事を休んでしまい、さらにそんな自分に嫌悪感を抱いて、落ち込んでしまっておられる。
まさに負のスパイラルですね。
まあ、うつのせいならしかたがない、少しずつでも心が回復なさるのを祈るのみです。
上の話でも出てきましたが、仏教では「三昧(ざんまい)」を説きます。
あれこれ考えずに、今やるべき事に集中しろって意味です。
与えられた仕事をしながら「これが何の役に立つのだろう」なんて考え始めたら、どんな仕事だって続かないよ。
役に立つか、たたないかなんて誰にも分からない、お釈迦様でも未来のことは分からないのだから。
そんな、どれだけ考えても答えの出ない問題にとらわれてしまっても、疲弊するだけですよ、時間とエネルギ-を浪費するだけの、まったく無意味な行為です。
皆から馬鹿にされていたシュリさんも、お掃除三昧を一心に貫いた末に釈迦十大弟子のひとりになりました。
彼はきっと「こんな掃除ばかりしてて意味があるのだろうか」なんて考えずに頑張ったはずです。
なべさんだって、きっとそんな生き方が出来るはずですよ。
質問者からのお礼
転落院さま
ご回答ありがとうございました。
先のことばかり考えてしまっていることに気がつきました。
まだ答えを出すレベルにすらないです。
教えを頭に明日からまたやってみます
林さま
正直、不安ばかりを考えてしまう自分にも嫌気がさします。
まずは無心に繰り返すことを目標に取り組めるよう心がけます。
ありがとうございました。