どうしたら、頑張れますか
こんにちは。私は、国立大学に通い、下宿をしている学生です。
小さい頃から、体が弱く、少し頑張るとすぐに体調を崩してしまいます。今、とても忙しい時期で大変なのですが、先日少し頑張りすぎたせいか、また体調を崩してしまいました。また、アルバイトをする時間、体力もあまりないため、金銭的にも苦しい状況が続いております。
そんな中、周りは、大学もアルバイトもそつなくこなし、優秀で日々劣等感を感じてしまい、何に関してもやる気がでなくなってしまいました。
こんな状況で、どうやったら頑張ろうと思えますか。心構えを教えてください。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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松下幸之助さんは病弱でした
3月に近くの滋賀大および滋賀県立大学の学生さんたちと一緒にボランティア活動をしました。カナダから来日した少年野球チームの受け入れが主な内容でした。皆さん、ものすごくテキパキと動け、終日動いてもケロッとしているくらい体力があり、英語もとても上手でした。国公立とはいえブランド系ではないのですが、こんなに何でもできるのか、と正直、驚きました。
あなたの大学は関東にあるのですから、高偏差値なのだろうと思います。皆さん、よくお出来になるものと思います。もちろんあなたを含めて、です。あなたの周囲の学生さんたちもきっとあなたのことを、よくできる学生さんだと思っておられるでしょう。みな、自分が他者より劣っていると思いがちです。実際には同じ試験を受けて入学なさっているのですから、そんなに大きな差があるはずがありません。
あなたがお気になさっているのは体力面ですね。体力がないと上記の滋賀の学生さんたちのようにはいかないかもしれません。しかし、バイトにおいても勉強においても集約性の高いやり方を見つけるチャンスかもしれません。体力がない分、効率良く稼ぐにはどうすればよいか考える機会になると思えませんか。勉強も周りの友達の協力を得れば効率よく学べるのではないでしょうか。
カナダの大学に勤めておられる先生が以前、中国からの留学生たちは見事なまでに協力し合っているとおっしゃっていました。具体的には、一緒に勉強し、知識を共有している。よい点をくれる教授が誰かという情報を交換している。試験の傾向や対策についても同様である。こうしたことは参考になるかと思います。
表題に松下幸之助さんのことを書きました。松下さんは大企業の創始者としては極めて例外的に病弱でした。病弱であるがゆえに、社員に仕事を任せ、社員を信頼し、社員と販売店を大切にすることで成功したそうです。体力があると自分一人の力をたのみにしがちですが、それができなかったので、組織の力で成功をおさめたのだとよく語られています。
少しでもお役に立てていれば嬉しく思います。