苦手を克服すべきか、得意を伸ばすべきか?
こんにちは。私は何年か前から考えていたことがあります。
それは、苦手を克服するべきかについてです。
私は幼い頃から大人しく、人とコミュニケーションをとることが苦手でした。
そして相変わらず、今の職場でもうまく人と話せず、日々ストレスがたまってしまいます。
なので、来年度からは在宅で仕事をしていきたいという気持ちがあります。在宅のほうが気持ちが晴れやかに過ごせるからです。
でも、何故かそれは逃げなのではないかと思ってしまいます。これは、楽な道に逃げているということになるのでしょうか?
苦手は克服するべきだとは思いますが、もともとの性格で克服できないものもあると思います。でも無理して頑張って克服すべきなのでしょうか?それか、得意で楽しい方に行ってしまってもいいのでしょうか?
仏教では、どういう考えをされるのでしょうか?お教えいただけると幸いです。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
今は「得意を伸ばす」方が・・・。
最初に、私事ですが・・・
高校3年になった時、受験勉強法で、先生に「夏休みまでは苦手の教科克服に努め、二学期からは得意科目を伸ばすように頑張りなさい」と言われました。
で、それに従い、何とか大学合格しました・・・😅。
さて、貴女のご相談ですが、
〈何故かそれは逃げなのではないか〉・・・決してそんなことありません。小生の「例」でいえば、〈得意で楽しい方に行ってしまう〉というのは、むしろ、貴女の能力を高めることになるのではないか、と思います。ストレスの溜る職場より、在宅でのお仕事の方が「成果」が上がる場合もあります。
但し、それなりの「苦労」は出てくるでしょうが・・・。思うように「お仕事」が進まず「お金」にならない、とか「時間」にルーズになるとかetc・・・。で、それらは「我慢or克服」する努力が必要ですよ・・・。
お釈迦様は❝臨機応変(りんきおうへん)❞とか❝対機説法(たいきせっぽう)❞等とおっしゃり、相手の「性格」や「時機(タイミング)」に応じた対応をしておられます。
比喩として、❝琴の弦❞で「弦は張り過ぎていると、切れる。緩み過ぎていると音が出ない。ほどほど(中くらい)が一番良い音が出る」という事です。
「苦手を克服する」のも「得意を伸ばす」のも、どちらも大事ですが、要はバランスです。
今の貴女は「得意を伸ばす」時機かもしれません・・・。もちろん在宅でお仕事を始めても「上手くいく」とは限りません。その時の「心構え」も考えておきましょう・・・💛。合掌