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幸せになれますか、なってもいいですか。

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私は1型糖尿病という病気持ちです。この病気は治ることはなく、一生インスリンを使い続けなけらばならないと宣告された時は絶望感に襲われました。
発症から3年経ち、私を受け入れてくれた人が現れました。結婚なんて無理、相手に迷惑かけるだけと諦めていたので嬉しくてたまりませんでした。
超短期間の交際でしたがプロポーズをしてくれて、早く一緒に住もうと言ってくれました。彼の考えは、一緒に住むならちゃんと籍を入れようというものだったので籍を入れてから住み始めました。ところが、交際中には全くわからなかったことが発覚しました。それはモラハラ(病気をはきちがえて理解していた・激しい束縛・常に相手の顔色をうかがって生活しなければならなかった・(私、体調崩した)お金にこまかい・私と私の両親への言葉の暴力など)です。
こちらがへりくだらないと終わりの見えないケンカが毎日で、新婚のような甘い日は全くなかったです。最後の最後に彼が離婚だ!離婚だ!とかなりの騒動を起こし離婚することになりました。
結婚生活1ヶ月でした。親戚や友達からは「これでよかったんだよ、別れたくても別れられない人だっている、手を出されなかっただけ良かったんだよ」と離婚を歓迎してくれています。離婚成立から2ヶ月経ち、この事実が私に重くのしかかって、気持ちが重いです。
私が悪かった離婚ではない、でも優しかった時の彼のことを思い出して決断が早すぎたのか?(でも復縁を望むわけではない。なのにいい思い出ばかり繰り返し浮かんでくる。モラハラ特有の共依存というものか?と思ったり)また、病気持ちの私を受け入れてくれるのは彼しかいないのではないか?それとも、私は自分にバツがついたことが許せないのか?
自分でもよくわからない感情を持ってしまって辛いです。私の願いはもう1度幸せな結婚をしたいのです。でも、病気持ちで離婚歴もある私を受け入れてくれる人がいるのだろうかと思うと涙が止まらなくなります。
まだ28歳なのに人生めちゃくちゃだ、と自分が世界で1番可哀想な人だと決めつけて前向きに考えられない自分が嫌で仕方ないです。
周りは結婚ラッシュです。周囲と比較してしまう性格も嫌ですが、健康体でバツもなく幸せに結婚している人を見るとはっきり言って羨ましいです。
二重苦な私を受け止めてくれる人は現れるでしょうか。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

幸せになるべき。

RIPIELさま、質問拝見いたしました。

幸せになるべきです。
僕が大好きな、ブッダの有名な言葉を紹介します。

『目に見えるものでも、見えないものでも、
遠くに住むものでも、近くに住むものでも、
すでに生まれたものでも、これから生まれようと欲するものでも、
一切の生きとし生けるものは、幸せであれ。』(中村元・訳)

一切の生きとし生けるもの、命あるものは幸せでありますように、というお釈迦様の願いです。

まずは自分の幸せ、そして、どんな人であろうが、他人の幸せも願えるようになったらいいな、と思うんです。
他人の幸せを願うには、RIPIEL様ご自身が幸せでなければなりません。
きっと、支えてくれる親戚や友人はRIPIEL様の幸せを願っていると思います。
その願いに応え、どんな状況にあっても、あなた自身が幸せで、他人の幸せを願えるようになる、心の豊かな人間になることが、家族や社会、世界の平和、幸せにつながるのですから。

28歳、いろいろと焦る時期かもしれませんが、落ち着いてください。
相手に求めるばかりではなく、与えることも忘れないでください。
むしろ、「この人だ。」と直感的に感じる人がいたら、見返りを求めず、その人を支えてあげるような関係を築いてください。
過去は変えられないから受け入れる、未来は「今」を善く生きることで変えられます。
まずは、どんな過去であれ、一つ一つ、しっかりと自分自身の中で理解し寛容に受け入れ、自分を赦す(ゆるす)ことです。
そして、自分自身を好きになってください。愛してください。お役に立てたかはわかりませんが、少しでも気持ちが楽になればと願い、回答させていただきました。 合掌

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有り難し
おきもち

こんにちは。 埼玉県秩父市のお寺で住職をさせて頂いております、野村圭秀と...
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hasunohaへのご投稿、本当に有難うございます。

人の心とは物凄く弱く脆いものですので、

「あんなことがあったばっかりに...」
「あの人と出逢ったばっかりに...」

と今、気分が下に向くのは仕方がないことです。
ですがその“悩み、落ち込む”という行為は、簡単に出来ることでもあります。

まずはその出来事、経験を自分の心でどれだけ受け入れることが出来るか、です。

「あんなことがあったからこそ...」
「あの人と出逢ったからこそ...」

【だからこそ】と意味を付け替えることが出来ます。
あれは結局有難かったことなんだ。こんな風に学ばせてもらったんだ。
という、自分にとって良い意味をつけましょう。

周囲の人間は映し鏡です。
今の《自分》を素直に映します。

受け止めてほしい、受け入れてほしい、
そんな人と幸せな結婚がしたい、とばかり考えていますと
それは自分の態度や雰囲気、そして生活に表れ、相手からそのまま返ってきます。

「二重苦な私を受け止めてくれる人は現れるでしょうか。」
ではなく、
「二重苦な私を、まず《私》が受け止めてあげて下さい。」

まずはその肩の荷を降ろす。。
「なんやかんや苦しかったし今も色々苦しいけれど、とりあえずは今の自分でOK!」
なんて思うことが出来た時、次のステップには簡単に辿り着いているはずです。

これまでの人生と自分、これからの人生と自分、
存分に味わって参りましょう。

有難うございました。

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有り難し
おきもち

人の欲、悩みというものは生きている限り絶えることがないですが、そのもやっと...
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質問者からのお礼

ご回答ありがとうございました。
他人の悩みを聞いて下さり、またアドバイスまで下さる方がいらっしゃるというだけで私は幸せ者だと思っています。
振り返ってもいい事なんてない、前に前にと思っているのですが無意識のうちに過去を思い出してしまいます。結婚がすべてではないことは理解していますが幸せの形が見出せずここに固執してしまっています。
頂いたアドバイスの中に自分を愛するという言葉があり感銘を受けました。なかなか時間がかかりそうですが少しずつ自分を受け入れていけたらと思います。

親身になって回答して下さってありがとうございます。受け入れてもらいたいけど、受け入れてもらうことは無理だろうと悲観的にばかり考えていました。きっとまだ、自分に起こった事実を自分自身が受け入れられないのだと思います。頭ではわかっているつもりになっているだけなのだと思います。これからの自分、人生を存分に味わうという言葉に救われました。時間をかけて消化できれば良いなと思います。

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