お話を聞いていて非常に仏教的な印象を持ちました。終わりのない日常が続き、刹那的な快楽もそれが消えると虚しさしか残らない。これはお釈迦様が出家をされる動機になった苦しみと似たものでもあります。

お釈迦様はそれのみではなく、生あるものは誰でもが「今は若くて元気でも、いずれ自分も歳を取り、病になり、醜い姿になり、必ず死を迎えなければならない」ことに気づかれたんですね。世の中の儚さ、虚しさ、誰もが心に持つ葛藤の世界です。

貴方が羨む芸能人や金持ちも、今は綺羅びやかな人生を送り人生で最高の時を迎えていても、いつかは老醜を抱え、最後は死を迎えなければなりません。今が良ければ良いほど、それを失う苦しみは大きいかもしれませんよね。そう考えると世の中というのは本当に「儚い」ものです。

ただし、これらの「儚さ」は全て「わたし（自分）」というものに執着していればいるからこそ生まれるものなのでしょう。全く同じ「儚い」ものを見ていても「虚しい」と思うか「愛おしい」と思うかの違いはあり、自分に対する執着が強ければ強いほど「虚しい」と思う心は大きくなるように思います。どうなったら、同じものを見ていても「愛おしいなぁ」と思えるか、そのへんが貴方の苦しみを解決する鍵なのかもしれません。

とりあえず、「あぁ、これをやって良かった」と心の底から思えるものは一体何なのかを見出すことが大切なのかもしれません。これは見方を変えると意外とそこらへんに散らばっているものですよ。貴方の人生が幸せなものになりますようお祈りしております。

持斎

片田舎の真言宗智山派寺院の一僧侶です。宜しくおねがいします。

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なりらさん。退屈な休日に影響されて人生全般がつまらなく、このような状態がずっと続くのかということに不安を感じておられる。
休日がつまらなく、5年続けさせられている掃除のルーティンが嫌になっているようですね。しかし、掃除という行為自体、部屋が片付き清潔がたもたれるので、これはこれでとても良い行為ですよね。お母さんにさせられているそうですが、いいトレーナーが自分についていると言い聞かせて、ぜひ続けていく方向で頑張ってほしいなと思いました。
あと気になったのが、平日は充実していますか？それとも可もなく不可もなくですか？私の意見としましては、休日ではなく平日の過ごし方に変化を与えて充実を図った方がよいのかなと。学校やバイト等、家の外の環境に伸びしろがあるように感じるのです。そして、休日は充電期間なんだと自分に言い聞かせて今の過ごし方を継続していく。そして目標は平日の更なる充実。まずは、学内でなりらさんの興味をそそるものがないか、アンテナを張ってみてはいかがでしょう。

西原慎治

明光寺

#浄土真宗本願寺派寺院住職#社会福祉法人理事長#島根県

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