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何がしたいかわからない中悪夢に魘されて

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有り難し有り難し 3

前回の回答から自らと向き合い亡き人より教えられたことを信じ
私自身で心の中で決別の意が固まり希望が持てました必死に亡き人の分まで生きて行こうと
しかしそれから数ヶ月
私は死にたいとは思わなくなったものの
何がしたいのか何がやりたいのか自分でわからなくなってしまったんです
いろんな苦難がありました言いがかりを付けられたり上手くいかないこともですが必死に最愛の人が遺してくれた命でありあの人ならと思い出しては考えて対応し解決してきましたですが必死に頑張っても自分が何がしたいのかわからなくなるばかりか最近あんなに大切な人だったのにそれすらも時間が経過し薄れてきてしまいました
とても私は情けなく感じてますあんなに側に居たのに忘れてしまうなど…
そんな不安な中でさらに悪夢まで見るようになりました
自ら命を捨てて他を助けて死んでしまう夢
人が私のことを忘れられ孤独に生き死んでしまう夢
人に腹を立て物を壊しながらその人を殺ろうとする夢
人に裏切られて自殺してしまう夢です
多くあるのは人に腹を立て物を壊しながらその人を殺ろうとする夢です何でこんな夢を見るようになったのか
なぜ自分のことがわからなくなったのか
なぜ私はあんなにいつも側に居た恋人の思い出が薄れてしまうのでしょうか
とても怖く感じてます不安なのです
私はどうなってしまったのですか


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

夢は試行錯誤と記憶の整理

 こんばんは。「うなされる」の漢字、初めて拝見しました。悪い夢を見るのはものすごく恐ろしく感じるものです。何か自分では抗えないまま物語が進んでしまうところが特にそうですね。
 さて、眠っているときに脳は「昼間の出来事を記憶として整理している」と言われます。その中には「もし、こうだったら」という仮定の試行錯誤をたくさんしていることも含まれると考えます。実際に起きたことから、「もし…であったら‥」という物語をたくさん試しているのですね。脳みそ自体は頭の中に収まっているのですから、そこへ伝わってくるデータに対応しなければなりません。起きている時は目とか耳とかの神経を伝わってデータが来るのですが、眠っている時は記憶や想像からデータが来て、それに対応しなければならない。脳から見れば「これは目から来ているのか記憶から来ているのか?脳内で試行錯誤しているのか?」がはっきり分からないようです。ですから実際と同じように対応しようとして身体に変化が出ているようです。
 以前の相談も読ませていただきましたが、その時の出来事について、あなたの中で整理がついていない事柄と、夢の内容は関係しているように感じます。まだ未解決の問題を、いろんな可能性や角度から見ようとしているのだと思います。
 ですから、「人間とは因と縁によって、そのような事すら起きることがあるのだ」という客観的な学びと、「だから、こう行動し生きなければならない」という主体としての学びを見つけるのが大切と思います。文面から見ると「破壊や仕返しは恐ろしい結果にしかならない」ことを繰り返し学習しようとしているのではないかと見えます。
 また、「特定の(具体的な)思い出が薄れていく」のは、実は自然な働きです。記憶というのは「似たような経験」を重ねていくことで抽象化されていくことで「生き方」へ繋がっていきます。「結局、その一瞬一瞬に心をこめることが大切」といった感じです。そうなることで、実は「似たような経験をした時に過去を思い出す」こともできるようになります。「人にとって嬉しいこととは?」という箱に、いろんなレポートが入っているような状態です。
 それでも「記憶が薄れていくのが嫌」であるなら、日記のように書き留めておくことをお勧めします。時折ページを開いて思い出す。それで良いと思いますよ。

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有り難し
おきもち

一般大学(一般的でもないが…)から大正大学の史学コースへ。そののちお寺。坊...
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質問者からのお礼

いろいろ試行錯誤を自分なりにしていたのでしょうか
その有り難い話を教わってからかそんな夢を見なくなりました
記憶が薄れて行くのも彼からのメッセージとして新たに踏み出してごらんってことだと感じました相談してとてもよかったですありがとうございました

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