hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

自由な時間が苦痛です

回答数回答 1
有り難し有り難し 10

以前もご相談させていただきました。
鬱で寝たきりでしたが、お陰さまでアルバイトで働けるようになりました。
仕事がお休みの時に自由に使える時間があるのですが、何もしたいことが見つからず、ボーッとテレビを見るか、その時間が苦痛で逃げるように寝てしまいます。
鬱になる前は、1日が24時間じゃたりないくらい、趣味もたくさんあって動き回っていました。マラソン大会に出るのが趣味で、ジョギングが楽しくて、時間を見つけては走りに出掛けていました。
しかし今は走ろうという気力がありません。一人で走るのが面倒だし、心細いと感じるようになりました。
新しい趣味を見つけようとしましたがそれもなかなか難しいです。
せっかく自由に使える時間があるのに何もせずに勿体ないと思ってしまいます。
毎日が同じことの繰り返しのようで、これがずっと続くと思うととても怖いです。


この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

実はとても不安なのが「自由」なのです。

ななさん、ご相談ありがとうございました。

アルバイトへとがんばっておられること喜ばしいことですね(^^)

少し逆の視点から考えてみましょう。
「動き回っているのはなぜか?」

今の社会は行動の量が多いことが推奨されます。
たくさんの努力、
たくさんの仕事、
たくさんの友達
これこそが素晴らしい!!
さあ、本当にそうでしょうか?

リア充という言葉、私はあまり好きではありませんが、
キラキラしている自分を演出するのに苦しんでいるようにしか見えません。
仏教の視点から見ると、
「動き回っているのは、何もない時間の不安に耐えられないから」
と考えられます。

何もない時間は、
本当の意味で自分と向き合う時間になります。
「私とは何か?」
「幸せとは何か?」
「これからどう生きるのか?」
動き回ることで目をそらしていた大切なテーマが見えてきます。

ぜひ
何もしない時間を大切にしてください。
当たり前の時間、場所、
いつも通りの景色、
そのなかに素晴らしい瞬間を見つけることができるかもしれません。

ゆっくりと呼吸をし、
自分の心と向き合いましょう。
その自分を受け容れたときに
本当の意味で「自由」を感じられるようになるでしょう。

{{count}}
有り難し
おきもち

武田正文【臨床心理士、ユーチューバー】
臨床心理士、公認心理師、スクールカウンセラー お坊さんユーチューバー ...
このお坊さんを応援する

質問者からのお礼

ありがとうございます。
私は一人で過ごす時間が苦手なのかもしれません。一人で散歩するなどして、自分と向き合う時間も大切にしたいと思います。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ