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嫌なことを受け入れるには

回答数回答 2
有り難し有り難し 24

お付き合いをしていた方と別れることになりました。彼が新興宗教の活動をしているからです。
その宗教に対して私はいいイメージがないと言いました。
どの宗教を信仰するのかは、自由だと理解はしています。

彼は、①私・家族に勧誘しない。②訪問等もさせない。③活動は趣味として割り切って欲しい。と言いました。
彼自身は、真面目に活動していないと言っていましたが、実は幹部をしていました。
幹部と言う事は、その組織に対して何かしらの責任があり活動が増えていく事が不安でした。
私も例会のある団体に一時期所属していたこので、活動がある事自体は理解できます。

結婚とは、日常を過ごすことになりますよね?私は、結婚したら家族で同じ時間を大切にしたいと思っています。勿論、趣味や一人の時間を無くせということではないです。
仕事、家事をする中で極力家族で楽しい思い出を作りたいのです。なので活動する毎に、私は不満を抱えてしまうと思いました。
でも、彼の根底にある宗教を脱会してほしいとか、活動にたいして制限する発言はしたくなく。

その宗教に対していいイメージがないと言っていたので、悪いものではないと説明?説得をしてくれたのですが、そういう事ではなかったのです。
彼の日常に、宗教活動があったのでこの気持ちは理解されにくく、彼の幸せは活動することでもあります。
彼が言っていた①、②は、私の日常(勧誘がないのが普通)だったので、譲歩でもなく当たり前にしてほしい事でもありました。
また、宗教を趣味としてとらえることが出来ませんでした。(日常生活に関わってくる)

話し合いが足りないと感じていたが、彼の時間も無駄にしたくなく、私が活動してほしくないという思いを持ったまま結婚ができず別れを選択しました。
宗教に関して寛容であると思っていましたが、いざ自分の身に降りかかると思っていたよりも寛容ではない私がいると知れました。

今後、世間的にも結婚したらどちらかの宗教に属することは減ってくるのではと思っています。また、同じ宗教でも活動頻度の違いですれ違ってくると思います。
相反する場所にお互いの幸せがある時にどういった心構えでいたらよいのでしょうか?(これは宗教以外にも言えてしまいますね・・・)
自分が嫌だと思っていることに対して、「許す」・「受け入れる」にはどうすれはいいですか?

2021年12月22日 14:49

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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

互いに尊重し合うから、それぞれに生きていく。

相手を嫌ったわけでも憎んだわけでもないのに、別れなければならないことは、悲しく残念ですね。
しかし、結婚となると考えてしまいますよね。
信仰は、何を拠り所として生きていくのか、私のいのちの問題ですから。そのための活動も、決して押し付けにならず、大切に伝道に励んでいただきたいものですね。

ただ、家族であるということで、知らなかったというわけにいきませんし、夫婦.家族の共有時間に影響されていきますから、ご本人の周りの(特にお連れ合い)理解は必要になるかと思いますよね。心の支え、いのちの支えとなる信仰心は、趣味活動とは違うかな。私は間違いなく、大部分を占めていますし、支えられて今があります。ですから、その認識がズレたままでは、一緒に生きていくことは難しいですよね。
相反する場所にお互いの幸せがある、違う方向を向いているのですから、やはり一緒に生きていくことは難しい。

「許す」「受け入れる」ことは、あなたは、あなたでその生き方をね、と。
私とは違うから、一緒には生きていけないけれどと、納得していくこと。
彼の信仰心は、誰に否定されるものでもないものね。互いに尊重し合い、それぞれに生きていく。そんな生き方も、許す、受け入れる生き方ではないでしょうか。

結婚のために、信仰が曲げられることのほうが、おかしいものね。

2021年12月23日 15:05
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有り難し
おきもち

はじめまして(*^^*) 中田みえです。 教善寺 住職として、母親として...
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拝読させて頂きました。あなたのお気持ちもなんとなくわかります。あなたのお気持ち心よりお察しします。
あなたがこれからの未来をその方と一緒に生きていこうとすればどうしてもその方の趣味というか信仰とお付き合いしていかなくてはならないと思われるのももっともかと思います。そうするとあなたの人生の中でどうしてもその信仰に引きずられてしまうとお考えなさる気持ちもわかります。とはいえあなたがその方にその宗教の信仰を捨てろとは言えないでしょうし、あなた自身がその宗教の信仰を持つことは難しいでしょうからね。
それぞれの信仰や生活もあるでしょうし、様々な関係性も出てくるでしょうからね。
今既にお別れなさったのであるならばそれぞれが自分自身やこれからの人生や未来にゆっくりとお向き合いなさる時間をとってみてもいいのではないでしょうか。
これから年末年始にかけてゆっくりとお休みなさる時間も増えるでしょうから、その時間をゆっくりおすごなさり、自分のことや相手と過ごした時間や関係性を見直してみることも良いかと思います。
まだまだ人生は長いです、ゆっくり一息ついてみてそれぞれ自分自身を理解してこれからの生き方を整理なさってみて下さい。
許す許さないというか、先ずそれぞれの人生にゆっくり向かってみましょう。あなたもその方もこれからの未来をそれぞれに大切になさり、大切な方々と一緒に心豊かに幸せに生き抜いていかれます様に切に祈っております。
そしてあなたもその方も心より応援しています。

2021年12月23日 14:53
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有り難し
おきもち

Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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質問者からのお礼

中田 三恵様 Kousyo Kuuyo Azuma様
御回答の程、ありがとうございます。
相手の譲れない所、私の譲れない所があってもいいと、自分自身を受け入れていこうと思います。
一緒の人生を歩んでいく事にはなりませんでしたが、嫌いあってはいないので何か違う縁として結ばれる事を願います。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ