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旦那の職が安定しないときの心構え

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有り難し有り難し 29

4年前にマンションを購入。と同時に旦那が仕事を止めました。

有給消化中に次の仕事を決めて働き始めましたが2年後に脳梗塞で倒れました。幸い麻痺が少なく3か月で復職したのですが、以前のようにはいかないもどかしさとストレスで旦那は鬱になりました。なのでまた転職し現在の会社で働いてます。

その間家計的にも赤字で苦しかったためわたしもフルタイムに戻し家事育児仕事とワンオペでこなしています。

ただ、また旦那のほうでストレスがたまってしまい(今回は上司が合わない人みたいで)長く続かなそうです。わたしもわたしで心に余裕がないので優しく話をきいてあげることもできず、旦那の負のオーラに逆に負けてしまいます。

こどもに対しても充分にかまってあげられないこともしばしば。ほんとはもっと笑顔で楽しく接してあげたいのですが…。

家計が苦しいのでマンションも売って郊外で暮らしてなるべく支出をおさえる暮らしをこれからするつもりですが、旦那にも仕事をしてもらわないことには生活ができません。でも頑張れとも言いたくない…。

わたしも余裕がなく正直苦しいです。どうやってお互いのバランスを保っていったらいいのかが分かりません…。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

精神的「安定」の上に、職の「安定」があるのでは

こんにちは。

「フルタイムに戻し家事育児仕事とワンオペでこなし」つつ、鬱のご主人を支えるのはさぞ大変なことでしょう。「余裕がなく正直苦しい」、「こどもに対しても充分にかまってあげられない」という複雑な状況、心境を察します。

ご主人の「職が安定しないときの心構え」についてのお尋ねです。
私は、一般的な意味でご主人が「職が安定しないときの心構え」というより、あなたのご夫婦関係についての言及をすることで今後に資することが出来たならばと考えています。

結論から言うと、ご主人の「職が安定しない」というより、ご主人の精神が「安定しない」ということに注目すべきだと思います。

「マンションを購入。と同時に旦那が仕事を止めました」とある冒頭でオヤ、と思いました。多くの場合、30年前後のローンを組むことが多いでしょうから、ローンが始まったと同時に仕事をやめることのリスクはご主人は十分かっていたはずです。

これは第三者には分かりづらいところですが、ご夫婦でよくよく話し合われていた結果でしょうか。もしかすると、ご主人は既に無理をしていた(仕事の継続が難しいこと、或いは購入に前向きではないが無理に調子を合わせていた)にも関わらず購入を決断したけれども、その重みに耐えかねて仕事をやめてしまったのではないかとも見えます。

そもそも、ご主人が仕事を辞めることを現実的に考えてて、夫婦の間でよくお話がされている最中に「マンションを購入」しようかとはなりにくい、と思うのです。

あなたが、現在忙しくて「心に余裕がないので優しく話をきいてあげることもでき」ないのは察します。ただ、ご夫婦間でのコミュニケーションが円滑であるのかを振り返ってみることが肝心ではないでしょうか。それは、過去のことも、現在のことも含めてです。

身の回りの小さなことから、気軽に嬉しかった悲しかったの内面を話す。
どちらかが聞き役に回るというのではなく、お互いに話し、聞くのです。ご主人が鬱だから一方的に話を聞かなればではなく、あなたもご主人に語りかけその反応を受け止めるのです。逆もまたしかりです。それによって、あなたの言う「お互いのバランスを保って」の生活が可能になり、ご主人の、あなたの精神的な「安定」が可能になる。また、この精神的「安定」の上に、ご主人の「職が安定」する現実が見えてくるのだと思います(字数制限)

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有り難し
おきもち

浄土真宗本願寺派報恩寺住職(兵庫県三木市) 本願寺派布教使 元本願寺布教研究専従職員 元龍谷大学講師 元篤志面接委員(法務省管轄) 真宗学修士、心理学学士 Fmみっきい(地元ラジオ局)出演中 趣味:サックス 2019年末頃から回答しています
応談できる時間帯は、その日によって違いますのでお確かめ下さい。 月曜日〜金曜日(祝日除く)13時〜21時 土曜、日曜、祝日 18時〜21時 お盆(8月1日〜15日)、お彼岸は対応できません。

家族皆で試練を生き抜いて下さい!

とても、とても辛い胸の内をご相談くださいまして、ありがとうございます。

私も親族が鬱を罹患して、さらに、自分も鬱を発症して、生活も家族関係もかなり辛かった時期があります。

最初に貴女の旦那さんは脳梗塞を罹患されたとは…命拾いされましたね。本当に良かったです。

私は医師ではありませんから、医学的なことは分かりませんが、もしかしたら、鬱の発症も脳機能損傷による後遺症の可能性もあるのでは?とも思います。

今の状況下では、とにかく優先順位は家族皆が生きて無事にこれからの1年1年を過ごして行くことだと私は思います。状況はまるで薄皮を剥ぐように良くなりますが、時間がかかると思います。

今は辛さしか感じないかもしれません。でも、必ず、必ず、皆で生きていて良かったと思える日が来ます!

今はかなりキツイ試練を大いなるもの(私にとっては仏と呼びますが)から与えられたのだと思ってください。

鬱を乗り越えるには、、、
まず、難しく考えることはやめて、こうでなければならないと言う思いを、旦那さんに対しても自分に対しても持たないことです。

鬱は状況によっては家族間で同じ症状を引き起こす可能性もあります。

ですから、ご自分もかなり精神的に辛いと感じたら、迷わず受診してお薬を処方してもらってください。

今は緊急事態と認識して、行政のあらゆる助けを借りましょう!

家族の未来がかかっていますから、どうか恥ずかしがらないで、必要な福祉を利用してください。

おそらく、旦那さんの辛さは想像以上です。
…で、貴女の辛さも、我々の想像以上だと思います。

多分、ご実家や親戚にはご理解を頂けないかも知れませんが、しっかりと状況を伝えて、何か助けてもらえそうなら、助けて頂きましょう。

民生委員さんや、市の相談窓口で相談もしてみましょう。

そこで、もし、酷いことなど言われることがあったら、またここに書き込んでください。

行政は助けが必要ない人が助けを求めてくるのを弾くために水際対策として、かなりの率で最初は断られることがありますが、決して怯まず、担当者の名前を聞いて書きとめるか、やり取りを携帯で録音してください。

今貴女の状況は、大戦争のピンチの中だと思います。まさに、サバイバルです。

生きていたら、必ず良い日が来ますよ!
皆で笑い合える日が必ず来ます。

私も祈っております

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有り難し
おきもち

個別相談可能
仏道に入門して40年が経ちました。 死ぬまで修行を続けるのがお坊さんだと思っております。 法昌という法名で、和歌山県の高野山の西禅院が所属寺院ですが、 普段は東京都町田市のマンションで手作りの密壇でひたすら修行を続けている  はぐれ行者です。 伝法灌頂も中院流の一流伝授も授了させていただいております。 娘を持つ母であり、一家の主婦でもあり、親の介護もあったりします。 エッセイや文章、そして漫画家として漫画も描いております。 イーハトーブクリニック萩原医師の指導をいただきヒプノセラピスト(催眠療法士)でもあります。 基本的に隣のおばちゃん的な、でも変わった尼僧です。
ご相談可能な時間はその日ごとに違うので、いくつかご都合を書いてくださいね。 人生で悩んだ時に、最善の答えを与えてくださるご神仏と、あなたは心の奥で必ず繋がっています。ご自身の心の中からご神仏のお答えが受けられるようにアドバイスをさせて頂きます。 ◆著書:「神さま仏さまがこっそり教えてくれたこと」「迷いをすっきり消す方法」「幸せを呼ぶ仏像巡り」

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