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甘え癖と怠け癖で人生を棒に振った

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 ご相談というか懺悔も兼ねているようなものです。

 俺は今大学4年生なのですが、物心ついた時から今に至るまで数あるチャンスをドブに捨て続けて人生を棒に振ってしまったと感じています。

 あまり言いたくはないのですが、自分には発達障害があり見かねた母が小さい頃から何から何まで世話を焼いてくれていました。
 さらに、小中高大の担任も皆自分を大切に思い行動してくださる素晴らしい方々でした。

 しかし、自分はそんな素晴らしい方々の愛を受けて育ったのにも関わらず、好意や情けに甘え堕落し小学生の頃から高校生の頃にかけて人を傷つけてばかりいました。

 大学生となった今では傷つけることこそなくなりましたが、その代わり迷惑をかけてしまう規模が大きくなってしまいました。

 2年生の頃には所属していたゲーム制作サークルで頼まれた絵を仕上げられず逆ギレして周囲から見放されてしまい、我に返りみっともなく謝る醜態を晒し、去年には美術サークルの部長を任せられたにもかかわらず、何もしないで放置してしまい部員は自分と辛うじて勧誘した後輩5人以外…下手をすればマトモな活動をしないせいで自分の人望はないに等しいと思うので俺一人だけの寂れた部にしてしまいました。
 本業の学業も1年生の頃に周囲のクラスメイトに流されてしまい、授業をサボるようになった事と自分の性格も合わさって単位を大量に落としてしまいました。
 おかげで今は本来の大学四年生の義務である就職と進学について考える事もままならず授業でいまだにつまづいています。
 さらに、なんでも他人に任せていたせいで要領も悪く単発のアルバイト先で現場の上司、挙句の果てには年下の同僚からもイジメを受けたりもしました。
 正規のアルバイトに応募を何度かした事もありましたが、いずれも不採用でマトモに働けず結局不安定な単発の仕事頼りです。

 こうなったのはおそらく自分の他人に対する甘え癖と、ちょっとでもめんどくさそうになったらすぐに先延ばしにして手遅れにしてしまう怠け癖のせいだと思います。
 変わりたいと思うのに変われないでいる自分が死ぬほど憎いです。
 よく「若いから何度でもやり直せる」とは言われますが今の自分には人生をやり直せる気がしません。
 
 そこで、ハスノハのご住職の方々からのエールや喝を頂きたいと思いました。
 ご回答よろしくお願いいたします。

2022年10月6日 15:28

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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

実力の限界。優先順位をつける

理由はともあれ、やりたかったことを実際にはできなかったエピソードが続いているのですね。
それなら、これが自分の実力・能力だと受け入れることから始めてはどうでしょうか。
たとえば、自分の処理能力は、自分の理想に対して半分のスピードしかない(倍の時間がかかる)と想定してみましょう。
だとしたら、仕事量を減らして優先順位の高い課題に絞って取り組む判断をしなくてはいけません。
闇雲に頑張る前に、まずやることは優先順位を決めて取捨選択することです。
浄土宗という仏教宗派では、この世で悟ることは難しいと考え、まずは来世に悟りやすい環境である極楽浄土に生まれることを優先します。
理想はお釈迦様みたいにこの世で「自力聖道門」の修行を完成して悟ることですが、そこにこだわらず、「他力浄土門」の修行(主に念仏)に優先順位を絞ったら、新たな救い(極楽浄土に往生できる)の光明が見える。
そういうこともあると思います。

2022年10月6日 18:40
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