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親を裏切れない

回答数回答 2
有り難し有り難し 19

初めての質問で、読みづらい文章になってしまっていたら申し訳ありません。
どうぞよろしくお願い致します。

私は現在大学4年生で、就職活動を行っております。解禁前ですが、世間でいう大手の企業と、アルバイト先のベンチャー企業から内々定を頂けました。

ですが、実は私には密かに取りたい資格(職に通ずる)と職業があるんです。

私は夢を実現するため、まずは企業に就職し親から自立。資金を貯め、資格を取り、新しい職へ転職しようと思っております。

アルバイト先は非常に人数も少ないのですが、私の将来の夢へも理解を示してくれると思っています。
資格の勉強や転職もしやすいのではないか、と考えており、気持ちがこちらに傾いています。

しかし、両親は少しでも大企業に入社して欲しいという思いがあるようです。

それに、2人とも大手の企業に勤めていたこと・中学から大学まで私立に入れてくれたこと
から私自身、アルバイト先への就職は2人を裏切ってしまうことになるのではないか。と悩むようになってしまいました。

生きたいように生きるべきか、両親を裏切らないよう、悲しませないように生きるか。どちらにするか決めるのは自分だということは分かっているのですが、どうか助言を頂きたいです。
よろしくお願い致します。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

大手企業に入社することをお勧めします。

坊さんをしていますが、中堅企業から超大手企業にステップアップしての就業経験があり、そして、現在、零細企業ですが、会社の経営をしています。
大手企業などの頂点企業は、圧倒的な利益を確保していきます。消費者に近くなればなるほど、利益は薄くなるのです。給与や勤務時間、福利厚生など、大手が圧倒的に有利です。
ベンチャーのいいところは、いろんな仕事に挑戦できることです。いろいろな職務を経験することができるメリットがあります。ただ、離職率が極めて高く、給与や条件・待遇の保証は期待できません。
あなたが、そのベンチャーで仕事にチャレンジしようというのなら、一つの可能性として、否定はしませんが、別に目指しているものがあるにも関わらず、内定を得たベンチャー企業に便宜や融通を期待するのは、ちょっと違うのかなと思います。ベンチャーは、人材難でなかなか優秀な人材確保が困難です。そういう意味では、あなたは好ましい人材でしょう。ただ、企業の最終目的は利益を上げることです。あなたの自己実現のために存在するのではありませんよ。大手の場合は、勤務時間の範囲内で、そこそこに仕事をしれいれば、それ以上に干渉されることはありません。あなたの自己実現の方向と、ベンチャーの利益が一致しているのなら、応援も現実的ですが、そうでないのなら、止めたほうがよいと思います。
あなたは、ご両親の深い愛情と、支援を得てここまで、これらたと思います。そういう庇護を離れて自立してやって行くには、相当の覚悟と強靭な意思、体力が入りますよ。ベンチャーには存続リスクがあります。本当に、心労や疲労は、お寺をなんとかやっていきたいという強固な意志があったので続けてこられましたが、厳しい局面は何度もありました。中堅上場企業や大手企業は、黙っていても給料をもらえる、潰れる心配なんて微塵もしていませんでしたからね。物凄い醍醐味がありますが、裏返せば非常にシビアなリスクです。
あなたの文面からの印象では優等生で、頭脳明晰、思いやりのある優しいい方だと思います。
個性的で、多少我が強いくらいなら、まあやってみなはれといいますが。
まずは、大手企業で、社会人のイロハを学んで、お金を貯め、その後、いろいろな可能性を模索されることを強くお勧めします。

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有り難し
おきもち

浄光寺の三浦康昭です。 くよくよと考えてもしかたがありません。明るく前向...
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誰かを喜ばすことは大切なことだと思いますよ

こんにちは。拝見いたしました。

両親の進める大企業に就職するのか、アルバイト先のベンチャー企業に就職するのか悩んでおられるのですね。

ご両親の事を考えておられるなんてとても心根の優しい方なのだなと読んで感じました。

現時点の目標が就職ではなく、資格取得ということですから、就職に関しては両親が喜ぶ方に進んで良いのではないかなと思います。ただ両親が喜ぶから進むという心構えよりも、両親を安心させてあげたいと自分で決めたという心構えを持つことは大事だと思います。ご機嫌取りで決めると人の心はころころ移り変わるものですから振り回される危険もあります。

大企業は安定した状態を作ることが出来ているわけですから、ご自身の資格取得のための情報や制度もあるかもしれません。後々ご自身の道へ進まれる時にも、そこに勤めていた人脈やバックボーンは役に立つのではないかと思います。

気持ちで迷ったなら時には損得勘定で考えてみるのも良いでしょう。後はどちらにしても後悔や苦労は人生につきまといます。どちらの苦労なら引き受けられるかといった視点でも考えてみると何か感じるものがあるかもしれません。資格の状況も年々変化していきます。今重要な資格も数年先にはわかりません。

今を大事にしてみること。その連続が人生を創るのだと思います。どうぞのりこさんの行き先に安らぎがありますように。

合掌

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有り難し
おきもち

御縁があって一般人からお坊さんになりました。現在は小さなお寺の住職をさせて...
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質問者からのお礼

早速の回答、ありがとうございました。実際に就業経験、現経営者という視点からアドバイス頂き、とても有り難いです。結論はまだ出し切れませんが、なんだか心が楽になりました。一度冷静になり、判断したいと思います。
ありがとうございました!

健樹様
「自分できめたんだという心構えを必ず持つこと。」
人生すべてにおいて大切なことだと考えさせられました。
後々どうなったとしても、「自分で決断した。だから自分の責任である」と心から思えるような生き方をしたいと思いました。
ありがとうございます!

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