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自分の気持ちを知る方法はありますか?

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有り難し有り難し 1

こんにちは。よろしくお願いします。
自分は学生時代に好きになった絵描きさんの影響で、自分もこんな絵を描きたいと思い絵を描き始め、そのまま現在絵を描く仕事をフリーでしています。
しかしSNSでの投稿を中心に活動しているうちに、評価の得られない絵は価値が低い、お金がもらえなければ意味がない。といったマインドに気づかぬうちに変化していき、『絵を描くために絵を描く』状態になっていきました。
更に周りが売れていく、成功してくのを見て嫉妬以上に自分への劣等感を募らせてしまい、数年前に体調を崩しました。
現在は回復しているのですが、一度糸が切れてしまったものが戻らず、自発的な創作ができなくなってしまいました(ご依頼等で題材が決まっていればできるにはできますが…)

貯金を切り崩して生活しているので、そろそろどこかに転職しなければ…となっているのですが、
本来であれば絵を描く技術を活かせる仕事を探すべきだとは思うし、友人にもそう言っていただけるのですが、活動の中でこの業界は向いていないのではないか…と迷うことが多々あった点や、
休養中に始めた趣味の方向性の仕事に就いた方がいいように考えてしまったりして、迷いが生じて次に進むことができず何もしない日を過ごすことが多くなってしまっています。
違う業種に就いてしまえば、もう絵を描かなくなるような気さえしてしまいます。

結局自分はどうしたいのか?が大事だとは頭ではわかっているのに行動することができない、決められないという点でずっと迷っています。これは甘えになるのでしょうか?自分が何をしたいのかを見つけるヒントだったり、できそうなことがあれば知りたいです。
長文失礼しました。読んでいただきありがとうございます。

2023年6月29日 14:11

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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

心理学の本など

心理学の本などを読んでみてはどうでしょうか。
私が昔とある資格を取るための授業を受けていた中で、心理学の授業もありました。
20年以上前の記憶なので最新の学説じゃないかもしれませんが、以下のような話があった気がします。
ある子供が、もともと勉強に興味を持っていて積極的に勉強しているとする。
その子供がテストで良い点を採ったから、大人がご褒美をあげるようになった。
そうすると、いつしか子供はご褒美のために勉強するようになり、もともとあった勉強それ自体への喜びは弱くなってしまった。
そのような心理学の実験結果があったそうです。
もちろん心理学は統計的にそのようになる確率が上がるとかの話であって個人差はあると思いますが、そのようなケースもあるそうです。
上記は一列ですが、心理学の本もけっこう面白いので、ご褒美がなくても趣味で読んでみてはいかがでしょうか。
話が変わりますが、仏教では煩悩が悪魔にたとえられます。
そして、その悪魔は、お釈迦様に悪魔だなと正体を見破られた途端に力が弱くなってしまいます。
心理学なんて学んでも自分の心が変わるわけではないかもしれませんが、一方で、お釈迦様と煩悩(悪魔)のように、自分の心に気付くだけで何かを悟る可能性もありそうです。

2023年6月30日 7:06
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有り難し
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がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四...
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質問者からのお礼

ありがとうございます。例に挙げていただいたお話はまんま自分だな…と思いました。心理学は興味こそあれど触れてこなかったジャンルではあるので、この機会に齧ってみるのもよさそうだなと思えました。正体がわからないものに対する恐怖感という観点で考えられれば、体調を崩した時期に色々調べたおかげで今健康に過ごせていることにも通ずると思うので、色々と調べてみようと思います。ありがとうございました。

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