人を傷つけない生き方について
回答 1
有り難し 6たびたびお世話になっております。
知人を深く傷つけ、追い詰めてしまった経験から、「とにかく誰も傷つけないようにする」という理念のもとに生きて参りました。
しかし、改めて振り返ってみて自分のしてきたことが正しいのかわからなくなってしまいました。
思いやりの上に成り立つ行動を理想としていますが、実際には自分を抑えるふりをした「偽善」に他ならないのではないかと思います。
結局、自分本位であると感じました。
それに気がついてから、自分の行動に自信が持てなくなり、過去の事を思い出して気落ちすることが増えました。
とにかく全ての人に幸せになってほしくて、そうでないと僕はもっと自分を責めてしまいます。
結果としてこの考えも自分本位である自覚はあるのですが、
人を傷つけない、人を幸せにするにはどうしたらいいのでしょうか。
お力を貸していただきたいです。
よろしくお願いいたします。
お坊さんからの回答 1件
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懺悔と誓願、そして感謝を
残念さん お悩み拝読しました。とっても真面目で優しい方だと感じました。
人を傷つけない生き方というのはなかなか難しいですよね。「知人を深く傷つけ、追い詰めてしまった経験」が、今の残念さんを苦しめているのでしょうか。もし、そのことを今でも引きずっているようでしたら、もうそのことは忘れてもいいのだろうと思います。「人を深く傷つけた」、それは事実かもしれませんが、今もその人を傷つけているかはわかりません。その時を離れた瞬間から今に至るまでは、残念さんの思いでしかないのです。お会いして謝れるなら越したことはありませんが、距離が空いてしまって合うことが叶わないようでしたら、すでに悔やんでいるのですから同じ過ちをしないという気持ちで前向きになって頂きたいと思います。
人は誰でも過ちを犯します。誰かを傷つけようと意図的でなくても、相手の受け取り方で傷つけることもあります。そのことに気がついて気落ちすることは、残念さんが本当に優しい方だからです。でも、そのことで残念さんが傷つくことは違います。
人生は、自分の行動に懺悔し、次は気をつけようと誓願を立てる、そして未熟でありながら生かされている自分に感謝をする、そんなことの繰り返しだと思います。
人間を傷つけるだけでなく、私たちは野菜や動物の命を頂いて生きています。自分一人で生きているわけではありません。生かされている今の自分に感謝をして、人を幸せにしようと思う前に、自分が幸せである存在であるということを大切になさってください。
生きることは楽ではないですよね。だから支え合う仲間がいる。ご一緒に生きていきましょう。
質問者からのお礼
ご回答いただきありがとうございます。
お相手の方にお会いして謝罪することは叶わない状況です。
そのようになってから今まで僕が傷ついてきたのは確かに僕の思い込みであることがわかりました。
今すぐ切り替えることは難しいかもしれませんが、時間をかけてでも前向きになれるように努力します。
また、今後の人生においても傷つけてしまうことがあるでしょうが、慈正さまのおっしゃるように「懺悔、誓願、感謝」を繰り返して自分なりに幸せに生きていこうと思います。
改めてありがとうございました。
