人生後半戦の生き方
久々にご相談させていただきます。42歳になり、遅ればせながら授かった子供を育てつつ復職し、日々ドタバタながら楽しく過ごしています。
産前はなんとなく、仕事はある程度やり切ったな〜という気持ちもあったのですが、不思議と今は、社会人として人としてもっと成長したいという意欲でいっぱいです。人生後半戦ということで、生きる心構えについてお聞きしたいです。
先輩から、何歳までにこうなってやる!と目標を立てて、逆算して行動する大切さを幾度も説かれてきました。ただ自分は、これまで公私共に大きな目標はなく、常に、その時その時、自分がしたい事、成し遂げたいことにまっしぐらに進んできた、という人生です。その結果今があり、不思議とあまり後悔はしていません。
人生後半戦も、このようなスタンスで生きていいものでしょうか。それとも、これからはある程度大きな目標を持って進んだほうがよいのでしょうか。
これまで運やご縁、もしかしたら若さと勢いでなんとかしてきたので、難易度が上がる今後も自分の生き方がこれでいいのか、それとも着地点めがけて頑張った方がいいのか悩んでいます。
ご教授いただけますと幸いです。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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社会は変わっていく。その変化を楽しめるならきっとこの先も幸せ
私たちの人生は、計画通りいかないものです。そのことに疲れてしまうのではなく、その時々で感じる幸せや目標に出会っていくことを、楽しめたら良いのだけれどね。
もちろん先輩たちのおっしゃるような、大きな目標があるのであれば、そのための計画は大事だと思うけれど。今は身一つじゃないからね。会社員でもあり、妻でもあり、母でもある。その時々で優先順位は変わってくる。
今の自分に、後悔はないと言える生き方をしてきた あなたなら、これから先も、何を大切にするのか、何をしたいのか、どうあるべきか、悩みながら迷いながらも、ちゃんと選んでいけるのではないかしら。
あなたよりちょっと先に生きている私から一言。
子育てが一段落すると、また時間に余裕が持てる。後回しにしたやりたいことも、できる日が来るよ。
体は若い頃のようにはいかない。だから維持することを怠らない。
そしてその頃には、また社会が変わっている。その変化に楽しめるあなたなら、きっとこの先も幸せよ◎
『鳥観と虫観』
てんこ様
ハイサイ、てんこ様、ウブン、ウサガミセービタンヤー(琉球・沖縄方言)?
※訳:こんにちは、てんこ様、お食事は、お済みになられましたか?
はじめまして、沖縄県の帰依と申します。
多々、私も思い当たるところがあり、共感させていただきました。
てんこ様曰く、「その時その時、自分がしたい事、成し遂げたいことにまっしぐらに進んできた」という人生哲学、これって、私の目指しているところ…そのものでして(^_^;)
私は、てんこ様が、とても素晴らしい人生を歩まれているのではないかと羨望の眼差しです。
おっと、これでは、ご回答になりませんよね(^_^;)
では、羨望の眼差しの中にも、あえて、ご回答させていただきたいと思います。
ものごとの視点には、中国の古典より、『鳥観(ちょうかん)と虫観(ちゅうかん)』という考え方があるといわれています。
『鳥観』とは、大空を自由に飛ぶ鳥のように、高い場所から、ものごとを考える視点のこといいます。
『虫観』とは、大地を自由に這う虫のように、低い場所から、ものごとを考えることをいいます。
ここでいう、高い場所とは、理想的(大局的)と言い換えることができ、低い場所とは、現実的(一面的)と言い換えることができるでしょう。
『鳥観と虫観』は、双方、どちらも長所・短所があり、その時々に応じ、使い分けていくことの大切さを諭されているとのことです。
てんこ様の場合、あえて、『鳥観と虫観』に置き換えさせていただくならば、「その時その時」の日々を大切にされて来た、素晴らしい経験がありますので、どちらかというと、『虫観』タイプだったのかもしれません((´∀`))
「これからはある程度大きな目標を持って進んだほうがよいのでしょうか」とは、『鳥観』タイプへの目覚めなのかもしれません((´∀`))
ちなみに、『虫観』のできる人は、容易く、『鳥観』が実践でき、『鳥観』ができる人は、容易く、『虫観』が実践できるのだとか。
『鳥観と虫観』は、表裏一体のワンセット、てんこ様なら、今までの素晴らしい人生経験がありますので、双方の使い分けにチャレンジいただければと存じます。
チューガ、てんこ様ニトゥリマシティ、シェーウェーヤルーヒヤイビーングトゥ(琉球・沖縄方言)。
※訳:今日が、てんこ様にとりまして、幸せな一日でありますように。
質問者からのお礼
中田様
いつも親身なコメントをくださりありがとうございます。復職してから、もうこの歳になってしまった、と焦りのようなものがありましたが、背中を押していただけて少し自信が持てました。これから起こる変化を楽しみに、自分なりに頑張っていけたらと思います。
帰依様、ハイサイ!わー、でーじ、しまー好きさ〜
回答ありがとうございます。虫観と鳥観、なるほど!と思わされました。確かに、これまでは虫観で生きてきた気がしますが、少し視座を高めて、そもそも何のために?と考えることも出てきました。こういったことを意識的に使い分けていくのが大事なのですね。チャレンジしてみます。気づきをありがとうございました。