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10年前の友人関係を引きずっています回答受付中

回答数回答 3
有り難し有り難し 15

 学生時代に渡航先で知り合った現地学生と仲良くなりました。再会を互いに望んでいましたが、関わりを持てなくなり実質縁が切れたことを未だに引きずっています。
 趣味が同じで大変なときは励まし合い、前向きな彼女は私にとって姉のような存在、その彼女からも私を尊重してくれている思いやりが十分に伝わってきました。

 子ども時代は辛いことが多かったため人間不信の傾向があり、親しくなった人たちに対して「自分の言動が相手に不快感を与えなかっただろうか」と嫌われることの不安感を抱いて自分を制限してきました。異国で知り合った彼女は安心感を抱くことができ、その人の前にいる自分も好きでいられるような間違いなく稀有な人でした。

 元々、私はSNSに積極的ではないですが、数少ない投稿のほとんどにメッセージやリアクションをくれたり、それぞれ誕生日を祝ったりもしました。帰国後、手紙を出すために住所を尋ねたときは快く教えてくれて、あちらからも住所を聞かれました。
 知り合ったのが卒業間際だったためすぐに社会人になり、勤め先でのモラハラに耐えながら日々を過ごすことに必死でした。その三年間は全く余裕がなく、異国の友人にメッセージを送ったりすることもできませんでした。
 退職を機に手紙を出そうと思い、自分が仕事で病んですぐに手紙を出せなかったと謝罪も綴り投函しました。何ヶ月経ってもあちらから返事の手紙はなく、半年か一年近く経った頃に「元気にしてる?」とSNSでも手紙と同様のメッセージを送りました。このメッセージにも返事はなくしばらく待っていましたが、その間共通の知り合いとやり取りしていることが分かり、私は嫌われるようなことをしてしまったのかもしれないと、以来ショックが拭えきれていません。
 (病んでいる状況でも、無理してメッセージを送っていた方がよかったのだろうか)(仕事で病んだことを母国語ではないことばで綴って、気味悪がられてしまったのだろうか)と答えのでない自責、自分が大変だった三年間を肯定しきれない気持ちです。
 SNSはそれからやめてもう5年以上経ちます。渡航先で過ごした一年間はかけがえのない時間でしたが、今はややグレーがかった感じが上書きされています。かつての信頼関係と、その後の辛かった時間や疑念をうまく分けることができません。

2025年10月28日 7:10

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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

手紙:To waronae さんへ

こんにちは。
貴方の言葉からは、誰かを心から大切に思い、
そのつながりを丁寧に育ててきた人のぬくもりが伝わってきます。

きっと、貴方と友人の時間は嘘のないものでしたね。
笑い合い、励まし合い、互いを尊重し合えた日々。
それはもう、立派な“縁”として、
あなたの中で生き続けています。

返事がなかったこと、途絶えてしまった関係――
それは「壊れた」のではなく、
お互いがそれぞれの時間の中で、
新しい風に包まれていったということかもしれません。

人は誰かを大切に思うと、
「どうして離れてしまったのだろう」と
その理由を探してしまうものです。
それが“執着”と呼ばれる心のはたらきです。
けれどね、執着とは、もともと悪いものではありません。
それは、「誰かを想っていた名残」なのです。
誰かを大切に思った証が、
まだ心の中にやさしく残っている――それだけのこと。

ただ、ずっと握りしめていると、
その想いが“痛み”に変わってしまうことがあります。
だから、そっと手をひらいてみてください。
“ありがとう”と心の中で言いながら。
その瞬間、風が通いはじめ、
新しい出会いや出来事が、あなたのもとへやってきます。

あなたの優しさは、あの友人だけのものではありません。
これから出会う誰かを、あたたかく包む力を、
もうすでに持っています。

waronaeさん、
どうか過去を否定せず、
その思い出を“美しかった時間”として、
静かに胸の奥に置いておいてください。

そして、また一歩。
新しい誰かと笑い合える日を、
焦らず、でも楽しみに待っていてください。
あなたの心は、もうちゃんと前を向こうとしています。

いつかまた、あなたが誰かの心に安心を灯せる日が来ます。
そのとき、きっとこう思うでしょう。
「あの出会いがあったから、今の私がいる」と。

あなたの歩む道に、
やさしい風が吹きますように。          

2025年10月28日 10:42
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有り難し
おきもち

素敵な出会いに感謝

10年経っても色あせない記憶、「かけがえのない1年間」、とても素敵です。文面から彼女のことをどれだけ大切に思っているのかよく伝わってきました。
これは間違いなく彼女も同様に大切な存在として思っているでしょう。

3年間辛かったと思いますが、よく頑張りました。お勤めお疲れ様でした。waronaeさんが3年間余裕がなくて連絡が取れなかったように、彼女にもきっと何か事情があるのでしょう。私たちが存在するこの社会は刻一刻と変化しています。その変化をどう捉えるかは本人次第です。そして、縁とは広い視野でみれば無限に広がり、複雑に絡み合っています。過去から現在、そして未来にも繋がっています。だから、いま一時離れたように見えても、また将来どうつながるのか分かりません。

でも安心してください、waronaeさんが彼女を大切に思っている気持ちは、彼女も同じです。また、仲良し姉妹に戻って辛かった話やお互いの変化を語り合えるといいですね。このご縁に感謝して、これからも大切にしていってください。

2025年10月28日 14:22
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有り難し
おきもち

いつの日か再会なさいますように

拝読させて頂きました。
あなたはその人と出会いかけがえのない大切な時間を過ごすことができたのですね。その後あなたは必死で働いてその人へ連絡することできず、落ち着いてきた頃に久しぶりに連絡なさったのですね。しかしその人から返事はなく、あなたは嫌われてしまったのかと思いとてもショックを受けておられるのですね。詳細なあなたやその人のことはわからないですけれども、あなたの辛いお気持ち心よりお察しします。
あなたは3年間大変な思いをなさって必死乗り越えていらしたのかと思います。
もしかしたらその人も新たなところで今必死にがんばっておられるのかもしれませんよね。そしてなかなかあなたに連絡なさることもできない状態にあるのかもしれません。
今あなたは落ち着いて生活できるかもしれません、ですがその人は今さなかにあるのかもしれませし、また別の理由もあるのかもしれません。
今あれこれとお悩みなさるよりも落ち着いてゆっくりと待ってみてもいいのではないでしょうか。
かつて親しく交流なさったことは今なお一点のかげりもないと思います。どうかこれからもその人との出会いや思い出やご縁を大切になさって下さいね。
いつの日かまたその人と再会なさるこ日が来るでしょうからね。
あなたがこれからもずっとその人や沢山の人達との出会いやご縁を大切になさり、心豊かに充実した人生を生き抜いていきますように、いつの日かその人と再会を果たして再び親愛な交流なさることできますように切に祈っております。

2025年10月28日 18:08
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有り難し
おきもち

個別相談可能
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラーメンが有名な処です。)これからも皆様のご質問に対して誠心誠意回答させて頂きたいと存じます。まだまだ修行中の身ですので至らぬ点あろうかとは存じますが共に精進して参りましょうね。お寺にもお気軽に遊びに来てください。
ご相談は朝から午後5時まで受け付けております。 人間関係や恋愛のお悩み、自殺願望、大切な方の死に直面した苦しみなど、どんな内容でも構いません。一人で抱え込まずに、ぜひお辛いお気持ちを吐き出してください。 仏様や神様、ご先祖様は、いつもあなたを見守り、聞いてくださっています。あなたが少しでも穏やかな気持ちになれるお手伝いをさせていただきます。

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