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息子の誕生と身内の不幸

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有り難し有り難し 22

私は28歳1児の母です。
息子が誕生してから身内の不幸が続いています。
思えば始まりは私の婚約の頃からにさかのぼります。

婚約した翌月に彼の母にガンが見つかりました。
手術は大成功で残っているがん細胞は限りなくゼロに近いと言われました。
ですが入籍し1年後には私の妊娠が分かったと同時期にガンが再発しました。
ここで旦那の母には余命1年が宣告されます。

そして彼の母だけでなく今度は私の父親にガンが見つかり、妊娠5ヶ月の頃に手術になりました。
こちらも手術が成功し5年再発が無ければ完治という話でした。
その後無事に息子が誕生し、2ヶ月が経った頃父親のガンが再発しました。
抗ガン剤治療を、予定していましたがとても進行が早くタチの悪いガンで再発の2ヶ月後に亡くなりました。
そして、父の死からたった1ヶ月後旦那の母も亡くなりました。

それだけでは終わらず今度は実母の兄が亡くなりました。
おじは4年ほど前に肝臓を悪くし一時は危ない状態でしたが回復して普通に生活していましたが2週間ほど前に体調を崩し入院していました。

こんなに近い親族に不幸が続くとまた誰か病気になったり死んでしまうのではないかととても不安になります。

実は私には妊娠中絶の経験があります。
21歳の頃でした。
その年に供養は行ったのですがそれからお参りには行ってません。

この事が関係しているのか分かりませんが、結婚や出産と身内の不幸が重なっているのでもしかしたら・・・?
と思ってしまいます。

そしてこの妊娠中絶という、私の行動が悪かったのではないか、わたしのせいでみんなが苦しい思いをしているのではないかと思い、落ち込んでしまいます。

わたしはこれからどの様に考え行動した方がいいのでしょうか。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

幸、不幸は代わる代わるやってくるものです。

こめむぎ様へ

日々育児ご苦労様でございます。

何の因果か貴女の人生の節目節目の幸せとご家族の不幸が代わる代わるやって来てしまったのですね…。
お亡くなりになられたご家族の皆様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

こめむぎ様のご質問を読ませて頂き
「禍福は糾える縄の如し」と言う言葉が頭にモクモクっと出てまいりました。

この言葉の大まかな意味と致しまして、
幸も不幸も背中合わせなもの、今仮に幸せであってもそれは不幸がやって来る前触れかもしれないし、反対に今不幸であってもそれは幸がやって来る前触れかもしれない。
つまり、幸、不幸は常に入れ替わり立ち替わりしているものだと言うことです。

この幸、不幸の波にその都度心ざわめかされ、貴女の様に「何かの祟りではないか」と神経を磨り減らし滅入ってしまう一途を辿るばかりです。

ですから、次もし不幸があった際には「次は幸がやって来る番だ!何があるのかなぁ」とドキドキワクワク楽しみに待ってみる。
幸があった際には「あっ!次はアレの番だな」とちょっぴり心の端に心構えを置いてみる程度のお気持ちでいらっしゃった方が心も軽やかなのではないでしょうか?

以前どの様な理由で中絶されたかはわかりませんが、今回の一連の不幸にその亡くなられた仏さんが関係しているとは思いません。

あまり自分のせいで…と思い込まず、悩み過ぎず、責め過ぎないで下さいね。

しかし、貴女がその様に「中絶(あの子)が原因で…。」と思われた事で、貴女自身、長年お参りしていなかった亡き我が子を思い出す良い「キッカケ」になった事は間違いのない事だと思います。

中絶とは言え貴女がお腹に宿した尊い命、お子様なのです…。

折りを見て今後はお参りするようにしてあげて下さい。
そして、貴女の心に中絶した過去に対する後ろめたい気持ちが残っていらっしゃるのならば、その子の分までお子様に愛情を注いで上げて下さい。
それが御供養になり、亡き我が子の気持ちを汲んで行く事にもなるのではないでしょうか。
隆介 合掌

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