占い
自分に自信がなくなったり、自分で大きな決断をする時に迷ってしまった時にたまに占いを見てしまうのですが、それはいいのでしょうか。悪い運気が出た時に大きな決断をしようとする時は迷ってしまう自分がいます。中には当たっているのもあり依存してしまわないか心配です。
ちなみに大きな決断は転職です。会社側からは了承をえました。しかし、占いでは今年いっぱいは動かない方がよいと・・・
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
当たるも八卦当たらぬも八卦
中津川様はじめまして、ご相談拝見しました。
占いについてですが個人的にはレジャーとして楽しむくらいが調度いいのかなと思います。ちなみにもし私が本当に当たる占い師なら占い師なんて仕事はせず自分のためにバンバン将来を占い当てまくって大金持ちになってウッシッシとほくそえんでいるでしょう…。
お守りなんかも、交通安全とか商売繁盛とか色々ありますがこのご時世ですからある神社では「効果は保証しません」とか書いてるところもあるそうですよ。効果がないなんてクレームがきたらたまりませんからね。
おっと話がそれました。
何を大事に思い何を信仰しどう生きるかは個人の自由です。本当に占いが大事であるならば占いの通りに生きればよいのです。
どんなに自分の考えと違う結果が出ようが、はずれているなと感じようが占いの結果通りに行動を選択する。それが占いを信じるということです。
結果がなんか違うなあと思うからといって従わないのならそれは占いを頼りにしているのでなく自分を頼りにしているのではないでしょうか。
自分の思いを都合のいい占いに後押しして欲しい、あるいは自分が失敗したら占いに責任をなすりつけたい。
そんな事は思い当たりませんか?自分が頼りにしているのは何かよく考えてみましょう。
朝の情報番組などで今日運勢がいい星座だとかラッキーカラーだとかのコーナーがありますよね。
そのおかげで気分が上がって楽しいとか、たまたまいいことが重なったらラッキー♪と思うとかそんな気軽な感じで楽しむくらいがいいのかなと私は思います。
しかし私は今日のラッキーアイテムはゲームソフトですなんか言われた日には六星占術など占いが大成したころにゲームソフトなんかあったのかよ!と突っ込みたくもなります。
転職は大きな決断です、よく考えて判断してください。結果がどうなろうがその責任は占いでなく自分で引き受けるのです。
もし占いが当たるからといって占いで全てを決める人生は幸せだと思いますか?
そこには自分がこうしたい!という主体性が認められません。失敗しようが成功しようがこうしたい!と思う事に自分の責任で主体的に取り組んでいくことに人生の豊かさがあるのかなと私は感じます。ご参考まで。
お祈りで病気が治るでしょうか?
占いやお祈りで病気が治るでしょうか?
浄土宗の宗祖、法然上人は、こんな問いかけを残しているそうです。
「もし、お祈りや占い等で、病気が治るのならば、なぜ、この世界には、病気に苦しむ人や、死んでしまう人がいるのだろうか?」
このような問いかけです。
物事同士は、必ず、原因と結果で結びついています。
アサガオの種をまいたら、アサガオの花が咲く。
ヒマワリの種をまいたら、ヒマワリの花が咲く。
「原因」が異なれば「結果」も異なる。
これを仏教では「因果」といいます。
種だけ巻いても、花が咲くとは限らない。
水は多すぎず、少なすぎず、空気がちゃんとある、温度が低すぎず、高すぎずなど、無数の条件が揃わなければ、花は咲きません。
(このような条件とも言え、間接的な原因とも言える要素を、仏教では縁、縁起といいます。)
因果、縁起は事実です。
お祈りしたら、病気が治る、は事実でしょうか?
占い師が「あなたは昇進する」といったら、昇進し、占い師が「あなたはクビになる」といったら、本当にそうなるのでしょうか?
それは事実でしょうか?
私は、お祈りや、占いは、因果、縁起の道理に反する、事実ではないと思っています。
事実ではないことを信じたら、幸せにはなれないと思っています。
浄土真宗の宗祖、親鸞の主著「教行信証」の「化身土巻」にはこの問題が多くとりあげられています。
あなた自身がどう考えるかは、あなた自身でご判断してくださいませ。
自分を信じましょう。
世間には、これでもかという位の、占いがあります。
私も若い頃は、占いに興味があり、様々な占いを学んだ(広く浅くですが)ことがあります。
今でも、朝のTVなどで、今日の星占いベストetcは・・と流れると、家内も今日はこれ!とか言っていますが、数分も経たない内に忘れてますね。
占いを信じる信じないは、個々の価値観の違いですから、良いとも悪いとも言えません。都合のいい時は信じるし、都合の悪い時は流して聞いているのが、ほとんどだと思います。
何を信じるのかは、やはりご自身の考え方次第ですね。
今回、会社の転職を決めるとういう重要なことです。重要なことこそ、ご自身の判断が要求されるのではないでしょうか。
自分自身の将来を決めるのに、他人の意見(占いも)で決めてしまっては後悔します。
まずは、この世で一番信じているのは誰?となります。特に信仰していなくても自分自身を信じている。と言えることは何よりも素晴らしいことです。
大抵は、自分を裏切っていますが・・・。でも、この機会に、まず自分の決断を信じてみてはいかがでしょうか。
どちらでもいいことだから迷う
もし今、家が火事になったら、逃げるか逃げないかを迷ったり、占いで逃げるべきか確かめたりはしないで、すぐに逃げるでしょう。
是が非でもそうしなくちゃならないときは、占いに頼らなくてもわかるのです。
人間ほど賢くない動物だって、そういうときは判断できます。
今、判断に迷っていて占いにでも尋ねてみようかという問題があるなら、その問題は、今のあなたにとってはどちらを選らんでもよい問題なのです。
言い方を変えますと、今ある情報では判断できない状況なのです。
本来なら、ちゃんと判断できるための新情報や新たな局面を待つのがよいのかもしれませんが、それでも今すぐ決めたい場合、
別にどっちでもよい(どっちが正解かわからない)問題なのだから、占いでもサイコロでも使って適当に決めればよいのです。
占いに頼れる程度の問題は、たいした問題ではないか、もしくは判断材料が不足している問題だ、ということです。
一歩進めば景色は変わりますよね。
新しい情報、新たな局面を得るために、判断する前に少し動いてみてはどうでしょうか。
質問者からのお礼
自分で決定して仮にうまくいかなくても後悔しないですが、占い通りのことをしてうまくいかなかったら後悔するので、後悔しない方を選ぶことに決めたした!