亡くなった祖父に会いたい
過去にも同じような質問はたくさんあるかと思いますが、ご質問させて下さい。
今年の7月に90歳祖父を亡くしました。
僕にとって初めての身近な人の死でした。
祖母を早くに亡くし、一人暮らしを20年以上続けていた祖父でした。
祖父と僕の家も近く、幼稚園時代は僕の通う幼稚園のバスの運転手、高校時代は祖父の家の近所の高校に通っていたということもあり、通学前と帰宅前で家に寄って顔を合わせ、大学時代、就職してからも休みで予定がない日は会いに行っていました。
僕にとって祖父と会うことは普通であり、当たり前の事でした。
そんな祖父が3月に体調を崩し、7月に亡くなりました。
祖父は過去3度も大病を患ったものの元気になっていたので、今回もきっと大丈夫と勝手に信じていました。というよりも亡くなるということを受け入れたくなかったんだと思います。
しかし、結果として祖父は亡くなってしまいました。
今僕はその死を受け入れようとしています。しかし、今でも祖父の家に行ったり、今までのことを思い出したりすると信じられなくて涙が出てきます。
また会いたい、どういった手段でもいいから会いたいと思ってしまいます。霊としてでも、夢の中でもどんな形でもいいので会いたいと思ってしまいます。
そこで、教えていただきたいと思い質問させていただきました。
亡くなった方は本当にどこかで見ていて下さるのでしょうか?どこかで会いに来てくれたりはしないのでしょうか?
このような非現実的なご質問申し訳ありません。少しでも何か心の支えになるお言葉をいただけたらと思い質問させていただきました。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
会えますよ。そして、お浄土から見ています。
最愛のおじいさまのご逝去、
慎んでお悔やみ申し上げます。
あなたのお言葉の一言、一言から、
おじさまの人柄が偲ばれます。
私も最愛の祖父を亡くした時の、
辛さ、寂しさ、悲しさといたら、
いまでも号泣したのを覚えています。
寿命なんとどうでもいいですよね。
最愛の人を亡くすことが、
この世の儚さを教えてくれます。
私は浄土教の信者ですから、
死んだら地獄には行きたくりませんし、また別の天国にも行きません。
阿弥陀さまが作ってくださった、
極楽浄土にまいらせていただくことになっています。
そこは楽を極める、浄らかな世界です。
だから極楽浄土といいます。
おじさまは、そこに行かれました。
精神世界ですから、こちらのことは、
全てお見通しです。
そして、諸仏のもとで教えを学ばれていると思います。
あなたが、おじいさまの笑顔、笑い声、楽しい仕草を目をつぶって、
思い出した時に、そこにおじいさまがいます。
思い出の中にある、おじいさまの最高の笑顔、幸せな姿を思い出してくださいね。誰でも、泣き顔や苦しい顔は
思い出してほしくはないと思います。
そしてあなたが、おじいさんと同じくらいの年になって、お浄土に往生された時に、きっと、最高の笑顔で、
よく頑張って生ききったな!と、
お待ち受けしてくれますよ。
あなたも、おじいさまのような、
幸せで楽しい人生を歩んでくださいね。おじいさまになりかわって、
お願いします。
どうかお幸せに!活躍を祈っていますよ。
倶会一処
浄土宗や浄土真宗では、亡くなった方は、極楽浄土に往生しているという教えです。
自分が亡くなった時、先に往生した、方々とまた会う。
それを、「倶会一処」といいます。
私は浄土真宗ですが、浄土宗公式サイトの「倶会一処」のリンクを貼っておきます。
http://jodo.or.jp/naruhodo/event/index34.html