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母への依存

回答数回答 3
有り難し有り難し 27

初めて質問させて頂きます。

母を亡くして10年経ちますが未だ母への依存、私の出張中の過労死故の母への罪の意識があり遺品を整理できません。タンスの中には母の服がまだあります。
時が解決してくれるとよく言われますがなかなか立ち直れず母に泣きすがったり読経したりです。

この度遠方に引っ越しをすることになり、この機会に処分するべきなのかもしれませんが母が遠くなる気がして手がでません。
前に進もうとしない私の弱さ、子供っぽい依存と頭では解ってはいるのですが…
このままでは母を心配させるばかりでしょうか。
母の成仏を妨げているのでしょうか。

お坊様方、お忙しい時期に申し訳ございません。
叱責、アドバイス等を頂けましたら幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。


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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

あなたの笑顔を待っている。

ミサコさん、はじめまして。
先ず最初に言っておきますが、ミサコさんがお母様の遺品をそのままにしていることで、お母様の成仏を妨げたりすることは決してありません。
しかし、ご心配はされているかも知れませんね。

執着と言ってしまえばそれまでですが、誰しも「踏ん切り」が付かないという事はあるものです。

でも、あなたが産まれた時から既に、あなたよりお母さんの方が先に旅立たれることは解っていたはずです。

親離れの時期は人によって違います。
早い子もいれば遅い子もいて当然です。
でもいつかは、必ず親離れをする時がやってきます。

執着を捨てるなどという堅苦しいことではなく、そろそろ親離れする時が来たのかも知れません。

一日も早くあなたが自分の足で歩き出さないことには、お母さんも気になって仕方ないでしょう。

お引っ越しなさるんですよね。
ならば、お母さんの遺品も、そろそろお母さんの元へお引っ越しされる良い機会かも知れません。

あなたが「これがお母さん」というものを1つ2つ選んで、遺品分けとして頂いて、あとはお母さんに返してあげましょう。

あと、これだけは言わせて下さい。

あなたがお母さんを苦しめたのではありません。
お母さんは、お子さんがあなたでなくてもそうしたはずです。
大好きな我が子の笑顔を見るために、お母さんは自分の意志で一生懸命働かれたのです。
そのお母さんが見たかった笑顔を、あなたがお母さんのせいで曇らせてはいけません。
お母さんはあなたの笑顔が見たいのです。
あなたが責任を感じるなど、お母さんとっては,決してあってはならないのです。
あなたもこの先、お子さんを持った時にはそれが解るはずです。

お母さんのためにも、そろそろ気持ちを楽にして、次の一歩を踏み出してあげて下さい。

お母さんはそれを望んでいるはずですよ。

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自然に出来る時にしたらいかがでしょうか。

ミサコさん

10年経っていたとしても
無理をして、お母様の遺品を
処分する必要はないのではないでしょうか。

時間が解決するにしても
ミサコさんにとってはまだ
整理出来ない時期なのだと思います。

自然に出来る時にしたらいかがでしょうか。

無理をして前に進まなくていいのではないかと思いますよ。
弱さでもなく、子どもっぽさでもなく
ミサコさんとお母様の関係性故だと思います。

また
ミサコさんがどういう心持であれ
お母様を心配させたり
成仏を妨げることはありませんので
ご安心下さい。

もし、気にかけるのであれば
お母様はミサコさんにどういう
願いをかけているのだろうかと
想いを馳せてみて下さい。
自ずとと自分のすべきことが見えてくると思います。

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有り難し
おきもち

業者にお願いされてみては如何でしょうか?

亡くなられたお母さまの遺品整理がご自身では忍びなくて出来ないとの由。
それならば引っ越しの時に業者に処分を依頼されてみては如何でしょうか?

ご自身がお母さまの成仏を妨げているのでは無いか?と思われるほど、亡くなられたお母さまに執着されているのであれば、前向きに生きる為にもその方が宜しいかと存じます。

要は処分すべきはお母さまの遺品では無く、貴女の執着心や依存心ですよ。

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おきもち

昭和39年生。昭和62年佛教大学卒。
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質問者からのお礼

山本文匡様
アドバイスありがとうございます。私が処分出来ないなら他者に委ねる事もひとつの手ですね。
結局は私の気持ちの整理の付け方の問題と解りました。

中根信雄様
考えるヒントを頂けました。また、安心出来ました。母の思いを無駄にないように生きます。ありがとうございました。

小原観慈様
遺品を捨てるという見方ではなく母へ返すという考え方、心に響きました。
母がくれた今の生活を大切に笑顔で新生活を始めます。ありがとうございました。

お坊様方、お忙しい中、沢山のアドバイスをありがとうございました。
いままで相談できる方もおらず、ずっと心に引っ掛かっておりましたが、前に進む勇気を
頂けました。
相談させて頂けて本当に良かったです。

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