回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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ホラー映画のように祟ることはなくとも……
餓鬼と一言に言ってもいろんな意味があるかと思います。
・言葉は悪いですが、悪ガキ、クソガキ。
いたずらやわんぱくが過ぎる元気な子供達のことですね。
・無縁の亡者
供養されていない死者のことです。迷える亡者ですね。
無縁仏と捉える方もおられますが、無縁仏は無縁仏として供養されているので少しニュアンスが違うでしょう
・餓鬼道に落ちた亡者
食べ物や水を口にしようとしても全て火になり飢えと渇きに苦しむハゲて痩せ細ってるのにお腹は出ている醜い鬼のような存在ですね。仏典にも紹介され絵にも描かれています。
ちなみにお盆の終わりごろ、八月に多くの寺院で開催される施餓鬼会も供養されていない亡者と餓鬼道に落ちた亡者に供養する法会です。
(厳密に言えば僧侶にとって施餓鬼は八月に限らず毎日すべきものなのですが)
大まかに3つに分類しましたが、どれも人間に悪さをすると言えばするかもしれませんね。
悪ガキは説明不要でしょう。
無縁の亡者はそのものが悪さをするというより、供養されていない死者、つまり弔われない死者がいる家、家族が亡くなったのに弔いもしない家、すでに何かしらの問題がありそうです。
何も派手で立派な葬式をしろと言っているわけではないです。
ですが、親類家族が亡くなっているのにも関わらず一切の供養がされないというのはやはり歪だと思いますし、そのような家ですと他のトラブルが起こっていても不思議ではありません。
事情に詳しくない外野が見れば、弔いを行わないから悪いことが起きているという人がいても不思議ではないでしょう。
餓鬼道に落ちた亡者は絵に描かれた存在だけが必ずしも餓鬼ではありません。
餓鬼とは満ち足りることを知らない存在、強欲で嫉妬深く、分け与えることを知らず、常に貪りの心を起こしている存在のことです。あなたの周りにもおられるかもしれませんね。
行き過ぎたケチな人や1円でも一手間でも損すれば負けと考える人、何に対しても満足も感謝もできない人、そんな人たちもある意味では餓鬼道に落ちてます。
また、疑いやこだわりが強過ぎる人も要注意です。
そういう人が周りの人間に悪さし、害を与えるのは想像に易いです。
ホラー映画のように祟ることはなくても、人間に悪さをすることはあるでしょう。
参考になれば幸いです。
合掌(^人^)
ありません
質問者からのお礼
光禪さん
ありがとうございました。
沙門さん
ありがとうございました。