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がんばっていても報われない

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有り難し有り難し 29

私だけではないと思いますが、特に仕事では、がんばっていても報われない、頑張るほど辛いことが増えるといったことがあると思います。
そのようなときはどうやって自分の気持ちをおちつかせたらいいでしょうか。心が折れそうになったら、どうすればいいでしょうか。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

見方を変えることも大切ですね

 お気持ちはよくわかります。多分あなたはこれまで十分頑張ってこられたと思います。
 まず、仕事は何のためにするのでしょうか。生活のため、家族のため、生きがいのため・・・、いろいろなことが考えられますが恐らく何かの手段ではないでしょうか。何のために働いているかを考えてみられてはいかがでしょうか。
 次に、「頑張る」には2つの気持ちの持ち方ができます。一つは誰かから報われたいという気持ち、もう一つは楽しいから頑張るという気持ち。前者は報われなければつらくなります。後者は報われなくてもつらくはなりません。
 お釈迦様は四諦(人生を明らかに見る4つのこと)の最初に苦諦(人生は苦しみであること)をお示しになりました。人生は苦しいものだという観点から出発すれば、喜びを感じることができます。
 熱心な念仏信者であった徳川家康公は次の言葉を残しています。

人の一生は 重荷を負うて、遠き道を行くがごとし 急ぐべからず
不自由を、常と思えば不足なし
心に望みおこらば、困窮したる時を思い出すべし
堪忍は、無事のいしずえ 怒りは、敵と思え
勝つことばかりを知って、負くることを知らざれば、害、其の身に到る
己を責めて、人を責めるな 及ばざるは、過ぎたるに優れり
慶長八年正月十五日

 私たちは物事の捉え方次第で楽にもなるし、つらくもなります。

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有り難し
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35年ほど地域福祉の仕事をとおして様々な相談に応じてきました。浄土宗教師以...
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