hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

信じる事は悪いのですか?

回答数回答 3
有り難し有り難し 18

私には彼氏がいます。
誰に見せてもカッコいいと返ってくる自慢の彼です。
ですが、兄弟など友達から100%そいつを信じるなと言われます。

なぜかと聞くと、見た目がチャラいから遊ばれている可能性があるかもしれない。という理由でした。

はじめ彼と出会った頃は私ものめり込まないように、していました。しかし、頻繁に会い付き合うようになり、彼の中身を知る事ができました。

彼は過去の女性たちに浮気されて別れてきました、彼は女性は浮気するものだと思っています。
そのような彼を私が信じない限り、彼は私を信じないと思います。

周りには「別に信じて、それで傷ついてもいいなら信じれば」と言われます。
「浮気されてきたって言うのは、本人の口から出た言葉で幾らでも嘘つく事はできる。のめり込みすぎるな」とまで言われます。

なぜ初めから傷つくものだと仮定し、相手を信じるのはおかしいと言われるのでしょうか。
なぜその彼の事もしらないで、写真だけで判断するのでしょうか。

人を信じすぎて傷つくのが怖いから、ストッパーを掛けているだけに思えます。

人を好きになり、信じたいと思うのは素敵な事だと私は思うのですが、どうなのでしょうか。


この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

あなたが信じられるなら信じたらいい

だれもその彼のことはわかりません。私もわかりません。あなたの言葉を信じ、回答するしかできない。
人生そうやって成り立っているのでしょう。人を信じる事ができるから問題なく生活ができる。
時に過ちをおかすことはある。しかし、それは人間であるから失敗もある。その先に赦すことも必要です。

今まで彼とお付き合いしてきて彼のことを一番分かるのはあなたです。周りにいる人ではないでしょう。あなたが信用できる人だと思えれば、心底信じたらいいです。しかし、不安があるからあなたも悩むのでしょう。
疑うことはキリがない、クレームと同じで、だれにでもできることだし、簡単にできる。そして底なしです。信じるということは、手放しです。全てを投げ出す勇気が必要です。
仏道修行も同じこと。祖師方の言葉を信じて本当に自分を投げ出す事ができるかどうか、手放しでいられるかどうかで、その先に安心を得る事ができるのです。

あなたは可能性として、その彼に、仮に裏切られ傷つく事があるとしても、信じられると思えるならその道を進むことです。

{{count}}
有り難し
おきもち

禅宗 曹洞宗 僧侶。神奈川県西部円通寺副住職。 悩みを吐き出す事で、ちょ...
このお坊さんを応援する

本当に信じるのは、信用を築いてから。

箱舟さん、こんにちは。

彼氏を信じてるのに、周りが信じてくれないのですね。
信じることは大切です。でも盲目の愛は自分を不幸にします。
信じるまでには信じる至るまでの過程があります。それが信用というものです。

もし見た目だけでも他の人から信用できないというのはそれなりの意味があるのです。
生き方が真面目な人はチャらくはなりません(笑)。彼が「女性に裏切られたから本当に
愛してくれなければ信じられない」という言葉は、遊び人が、女性を自分に惚れさせる
殺し文句の定番でもあります。

まずは、彼が誠実に生きているか?仕事をきちんとしているか?彼はチャラい衣装でも
友達は真面目な雰囲気の方が多いか?すぐに自分よがりのHを求めないか?

で、すぐに判断できます。それがクリアできていれば、チャラいのは彼のファッション
であることも理解できるしょう。判断できなければ仲の良い友人に意見を聞くのも大切です。

それで悪ければ、例え好きでも勇気を持って別れることも大切です。本能の愛から理性の愛へ、それが大人の恋愛なのです。盲目の愛にならないように。

恋愛がんばってくださいね。合掌

{{count}}
有り難し
おきもち

★僧伽(お友達)になりましょう。一緒に仏教を楽しみましょう★ Email...
このお坊さんを応援する

「愛」

箱舟様

川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。

「信じる」というのは、なかなか難しいところがあり、人の心も色々と因縁(原因や条件)次第で移ろいゆく不安定なもので、しかも、元々、実体として、永久永遠に独立自存なる「信じられるような対象」があるわけではない、というのが仏教的な考えとなります。

「信じるから裏切られる」というのは、実は、ある意味では言い得ているところでもあります。

では、「信じなければいいのか」となりますが、人間、ある程度お互いの信頼がないと、良い関係が築けないのも確かであります。そういう意味では必要ではあるものの、因縁次第において移ろい変わりゆくものでしかないと、前提として理解しておくと共に、できる限りに信頼関係が保てるようにするためには、善い因縁を調えることにお互いに努力することも大切であるというところであります。

月並みながら、「愛」という字は、心を真ん中に受けるとありますように、お互いに真心で向かい合って、受けとめ合っていくことが、信頼関係を続けていく上で大切なことになるのではないだろうかと存じます。

川口英俊 合掌

{{count}}
有り難し
おきもち

Eishun Kawaguchi
最新の仏教論考はこちらでご覧頂くことができますが、公開、非公開は随時に判断...
このお坊さんを応援する

質問者からのお礼

ちきんと解答していただき、ありがとうございます。

まずは、彼が誠実に生きています。仕事をきちんとしていますし、友達も良い方で真面目な雰囲気の方が多いです。すぐに自分よがりのHまど求めないで、私に合わせてくれます。

格好というか、顔が少しチャラいみたいです笑
私は中身を知っているので、そのようには感じませんが(´ー`)

信じるって難しいですよね。
ただ私は信じられるので信じたいと思います。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ