二次元の世界、というものはあるんでしょうか?
タイトル通りです。ゲームや漫画の世界、いわゆる二次元の世界というものはあると思いますか?
私は、あるといいなあ思っています。あるだろうともないだろうとも断言しない曖昧なものではありますが、行ってみなきゃわからないですし。でも、あればいいなと思う。そこのところは、仏教の知識は殆どありませんしお坊さんにこんなことを言うのは失礼かもしれませんが、実際には死んでみないと分からない極楽浄土と似たようなものかもしれません。二次元の世界の場合、煩悩だらけではありますが(笑)
三次元のものは二次元のものにはなれないのでは?という数学や物理のようなものではなく(実際にあるのならばそこも解決したいところではありますが。厳密には二次元ではなく、三次元の世界に3DCGのような三次元のキャラがいるんですかね…?)、別世界や異世界と言いますか、この世界とはまた違う世界はあるんでしょうか?
上に書いたとおり、そこに行ってみなければ分からないということは分かっていますが、お坊さんそれぞれの意見や解釈が聞きたく質問させていただきました。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
それは、言葉の上にある。
こんばんは。なかなか面白い発想ですね。あなたのイメージする「ある」とか「行ける」がどんなものか分かりませんが、「二次元」「一次元」とかっていうのは、「言葉の上にある」つまり「概念として存在する」ものだと思います。
一次元というのは、「一つの要素で地点が確定し、そこへ移動できる」ということです。つまり数直線です。
二次元というのは、同じように「2つの要素で…」ですから、紙の上とか(x、y)で表される「スペース」です。同じく三次元というのは(x、y、z)ですから立体ということになります。
ちなみに4次元は?「時間」が4番目の要素となり、「2017年11月11日11時11分」の「東経135度、北緯33度、高度1m」という感じ。
「数学や物理ではなく」と書かれているので、こんな答えではガッカリされると思いますが、「次元」という言葉は、そもそも上に述べた内容を持つ言葉なのです。
その元々の意味に色々と乗せていって、世の中で何となく通用しているのが、あなたのイメージする「2次元」という言葉ではないかと推測します。
ちょうど良いのでね、仏教的な話をしますと、仏教ではその「意味を色々と乗せていって」を削ろうよ、というメッセージを発していると思います。「今日、私があそこで石につまずいて転んだのは、何か過去世の悪いことが因縁となっているのではないか?」とかいう、まぁ妄想ですね、それを外しましょうよと。
「転んだのは、そこに石があり、私が気づかず、足をひっかけ、バランスを崩したからだ」
その原因ー結果をきちんと見極めましょうというのが仏教であると思います。現実をよく観察し、知ることです。
それをした上で、なお不明なこともあるでしょう?それは「私には分からない」と明きらめるのも、これまた仏教的な態度です。「なぜバランスを崩したのか?筋肉がちゃんと機能しなかったのか?」そこにはメカニズムとかあるのでしょうけれど、普通の人には分かりませんよね。「分からないことは、分からない」。その謙虚さは、生きていくのを楽にしてくれるかも知れません。