阿弥陀様にお任せします。
いつもありがとうございます。
亡くなった愛猫の冥福と極楽浄土での再会を思い、先日からふと思い出した時に「南無阿弥陀仏」を称え始めました。
過去の様々な質問回答を拝見して、「南無阿弥陀仏」には、「阿弥陀様にお任せします」という意味もあると知りました。
「私にはどうしようもできないけれど、阿弥陀様が良いようにしてくださる、お任せしよう」という気持ちでお称えするという事でしょうか。
「良いように」というのは、「自分の望み通り」という意味ではなく、「あるべき姿、自然な形に」という意味です。お任せした結果が、望むようなものではなかったとしても、その結果が一番良い結果だったのだと、自然な流れだったのだと、そのような感覚です。
自分自身の事はもちろんですが、離れて暮らす家族の平穏無事な毎日だったり、友人の抱える苦しみなど、私がどうにかしてあげたくてもできない、コントロールできない事がたくさんあります。その様な事に対して、どのようにお任せしたらよいでしょうか。
「阿弥陀様を思いながら家族の平穏無事な毎日を祈る」と言うより、「家族の毎日を阿弥陀様にお任せします」という感じでしょうか。
焦りや悲しみ、怒りの感情を鎮めたい時なども、お念仏は効くような気がします。似たような質問が過去にもありますが、よろしければ、お話を聞かせください。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
阿弥陀様とひとつになる
我が時宗の開祖、一遍上人が詠まれた歌があります。
「となうれば 仏もわれも なかりけり 南無阿弥陀仏 なむあみだ仏」
南無阿弥陀仏と称えれば、自分と仏の境が無くなる。
すなわち自分が仏であり、仏が自分である、という事です。
自分は仏になったのであるから、南無阿弥陀仏の念仏は、ただ無心に、自然に発しているのみという感覚です。
しかしながら、私たち人間は、そのような感覚をつかむ事は簡単ではありません。
もし、お寺に参拝する機会があれば、この歌を思いだし、阿弥陀様と心を一つにして下さい。
自然な、素直な気持ちになり、念仏がスッと心に沁み込みます。
我々は一般の人なので、一遍上人のように達観できている訳ではありません。
しかし、一瞬感覚を感じるだけでいいのです。
その後の、価値観に若干変化が起きているかも知れません。
猫さんの事は悲しいけれど、それはもう阿弥陀様と縁を結ばれているのだから、その部分では安心だ。
この世で起こり得る、様々な現象も、すべて南無阿弥陀仏。
私もまだ修業の身です。
そのような感覚を、お互い高めていきたいですね。
猫さんのご冥福をお祈りします。
お任せなさって下さいね
拝読させて頂きました。
どうぞお念仏おとなえなさって頂き阿弥陀様に全てお願いなさりお任せなさって下さいね。
あなたは必ずそのコと仏様のもとで再会なさることでしょうし、今この瞬間でもそのコとずっとつながっているのです。
生きるものも亡くなったものも仏様はいつでもつないで下さっておられるのです。
そのようなご縁に恵まれて今を生きていかれ、そしてご家族の皆さんと共に日々心を清めて正しく生きて下さいね。
私もあなたと共に日々精進して参ります、そして日々お念仏おとなえさせて頂きます。
どうぞ共に頂きましたご縁に感謝なさり、いつの日にか極楽浄土に往けることを心から信じ念じて阿弥陀様に全てをお願いなさって日々お念仏おとなえいたしましょうね。
そしてお念仏の教えをどうぞ相続なさって下さいね。
光明遍照 十方世界
念仏衆生 摂取不捨
同称十念
南無阿弥陀仏
質問者からのお礼
海老原 学善様
ご回答ありがとうございます。海老原様のお話を伺って、今まで極楽浄土から阿弥陀様が見守ってくださっているというイメージだったのが、「念仏を称えることで阿弥陀様と一体になる=自分の中に阿弥陀様が居る」と思ったら、ふっと力が抜けるような不思議な感覚がしました。まずはこの感覚を大切にしてみたいと思います。
質問に「家族の平穏無事な毎日」を願っていると書きました。私の母は気性が荒い方なので、「周りとトラブルになっていないか、また誰かの恨みを買っていないか」等といつも心配しているのですが、自分の中の阿弥陀様を感じた時、ありのままの母を見守れるような気がしました。近いうちにお寺へ伺って、阿弥陀様に手を合わせたいと思っています。ありがとうございました。
Kousyo Kuuyo Azuma 様
いつもあたたかなご回答をありがとうございます。Azuma様に回答をいただいてから、念仏を称えるようになりました。亡くなった愛猫が極楽浄土で穏やかに過ごし見守ってくれるよう、そして私も極楽浄土へ行けるように、という思いで称えていました。
今、生きている上で起こる様々な事に対しても、阿弥陀様に全てお任せする…という感覚がまだ分かりませんが、ご縁に感謝して引き続き念仏をお称えしていきたいと思います。いただいたご縁で身近に感じるようになった阿弥陀様について、もっと知りたいと思い、書籍などを探している所です。まずは念仏の意味を学べるようなものを探してみたいと思います。ありがとうございました。