崩壊した家庭環境に生まれた人間は、まともな人生を送れるのか?
私は現在大学三年生です。両親と兄を持つ四人家族です。大学が遠いので、今は実家を離れ一人暮らしをしています。
私の家庭環境は崩壊していました。私は今後まともな人生を送れるのでしょうか?
母は感情的で、よく怒っていました。父はモラルハラスメントをし、少し暴力的な傾向がありました。兄も暴力的で、私はよく暴力を振るわれました。
子供の頃には、いい思い出はあまりありません。断片的に記憶しているのは、碌でもない事ばかりです。
私が家で泣いていたら母に外に追い出されたこと。自分の好きなことをしていたら母に馬鹿にされたこと。勉強で分からないところがあり、悩んでいたときに、母に馬鹿にされたこともありました。理不尽に母から馬鹿にされるのは日常的なことでした。
また、母は新興宗教にとてもはまっていました。そこでの教えを私に強制してきたことがトラウマです。
モラルハラスメントを父がしてきたことは鮮明に覚えています。私が何かをやっている時に、それに構わず、自分との会話を強制してきました。どのような状況であってもです。それを辞めてくれと頼んだところ、「俺が稼いだ金でお前は生きているんだ。俺がお前に何をしようが俺の勝手だ」と言われました。
兄は暴力的な人でした。私はよく暴言を吐かれました。私が何か気に食わないことをすると殴ってきました。それを見た母は強く止めず、注意半分にその場を流すだけでした。それらを母に相談したところ、「私達も苦労しているんだ。耐えてくれ」といった旨のことを言われただけでした。
兄が目に見えて問題児だったため、私は我慢を強いられました。母と兄に馬鹿にされて、幼かった私はそれでも逃げることが出来ませんでした。そして、私は小学校を不登校気味になりました。家庭環境が少し落ち着いた中学校からはなんとか普通に学校に通いました。今、学費と生活費を払ってくれていることは、両親に感謝しています。
何か心の中に大切なものが抜けている感覚を覚えます。満たされなくて、とても辛いです。メンタルも弱く、他人に怒られると心が抉られる感覚があります。トラウマの治療も独学で頑張りましたが、疲れました。少々限界を迎えたようです。
こんな私はまともな人生を送れるのでしょうか?
強く生きようと私なりに努力をしてきたつもりです。それでも、さすがに疲れたようで、今はただ休みたいです。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
自分の問題として解決できることと、そうでないことが混在します
たろうさん。
辛い思いをたくさん経験されましたね。
よく頑張られました。
幼少期でどうにもならない時、家族から非情な関わりを強いられたのですから、たまったものではありません。
あなたの今までの人生を、良い悪いでは判断しかねますが、苦しかった事は容易に想像がつきます。
今、休みたくなるのは当然の事でしょう。
休むことに罪悪感を持たないで欲しいと、私は思います。
また、両親に世話になっている事も。
たろうさんの心が働きかける作用の中で、当然だと捉えて下さい。
まともな人生を送れるのか?との質問ですが・・・
「過去と他人は変えれない」とは、よく言ったものです。
変えれない過去に立ち止まらず、今を精一杯生きようという意味ですが、私は半分正解で、半分無理かもしれない領域だと解釈しています。
過去のトラウマは、一部背負っていく事になるかも知れません。
「怒られると胸がえぐられる・・・」
これはトラウマから来ている可能性は多分にあります。
ですので、トラウマから来る心の作用かも知れないと、自分なりに解釈してもいいと私は思います。
メンタルだけの問題ではないと。
自分が弱いだけではないかも知れないと。
他に想う事もそう。
自分だけのせいではなく、変えようのない過去がそうしていると。
トラウマの勉強を独学でするのは危険です。
余計に自分の想いを強化します。
もし知りたいなら、他者と協力して自己成長できる所を、慎重に見つけ出して下さい。
たろうさんは恐らく一見普通の人に見られると、私は感じます。
でも物事の受け止め方は少し変わっていると、自分で気づく時もある。
その誤差が苦しみとなります。
何もわかっちゃいないと。
でも人が、あなたを理解しきれないのも事実。
人と違うのも個性だと、笑い飛ばせるくらいになることが、これからのあなたの課題のひとつです。
あなたは将来、まともな人生というよりかは、人と少し違う思考をもつ人生になると捉えてください。
それをまともと受け止めるかどうかは、あなた次第です。
たろうさんの未来をお祈り致します。