hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

位牌の魂入れのことですが。

回答数回答 1
有り難し有り難し 11

位牌の件でお尋ねします。
位牌に両親の名前を、ひとつの位牌に二名入れてます。
両親の戒名は、ネットのお坊さん便みたいなサイトで真言宗のお坊さんに戒名を、頂きました。 どうしても貧困なもので何とか戒名は、頂けたのですが位牌への魂入れを、出来てません。  やはり二名分の魂入れとなると高額なのでしょうか?  毎日位牌に線香を、あげて手は、合わせるのですがやはり気持ちのどこかで引っかかる物があります。 お付き合いあるお寺さんもありませんアドバイス頂ければ幸いです。 今の私の自宅は、岐阜県大垣市近郊の市町村です。 よろしくお願いします。


この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

木仏長者の話し

お父様、お母様を思われるお気持ちありあがたいです。お戒名は頂きましたがお位牌に御霊が入っておられないのではとのご相談ですね。私は昔話の木仏長者のお話を思い出しました。ある働き者の男がたいそう人使いの荒い長者の元で働いておりました、信心深い男は貧乏でしたので仏像が買えません、あるとき山で仏さまのお姿に似た木片を見つけ仏像として日々祈っておりました。長者の家には立派な金属の仏像がありました。長者はあるとき思い立ち、男にどちらの仏さまが強いか相撲を取らせようお前の仏像が勝ったら全財産をやろう、でも負けたら生涯無給で働いてもらうとの賭の話を迫りました。長者は御霊入れた立派な仏像、こちらは拾ってきた仏像に似た木片です。賭を断り切れなかった男はやむなく仏像に似た木片の勧めもあり応じますが、勝ったのは仏像に似た木片でした。全てを失った長者は自分の仏像に文句を言いますが、仏像はこう答えます、「相手は確かに木片だった、しかし男が毎日手を合わせ祈ることにより力をつけていった。それに比べて私は御霊も入っている仏像だったがろくにお前はて手を合わせ祈ることもなかったから力を失っていった、勝てるはずがない」と。お判りでしょうか勿論お坊さんに御霊を入れていただくことは大事ですが、それ以上にあなたがお戒名を通してご両親の仏さまの世界での幸せを日々祈っていただくことがより大事なのです。また御霊入れ(位牌開眼)のお布施ですがそれは供養していただくお坊さんによって異なるので何とも言えませんが、お位牌をお作りいただいた費用以上まではかからないとお思います。(少なくとも自坊では、でも一概には言えないです申し訳ないです)。本来はお戒名を頂いたお坊さんに供養していただくのがいいかと思いますが、難しいのであればお近くかハスノハ等のご縁のあるお坊さん(基本は真言宗)にご相談されることがよろしいかと思います。ご両親の仏さまの世界でのお幸せを私も祈らせていただきます。南無阿弥陀仏

{{count}}
有り難し
おきもち

長くサラリーマンをしていて、16年前先代の跡を継ぎました。住職となって改め...
このお坊さんを応援する

質問者からのお礼

たいへんありがたいお話しを、頂き心より感謝いたします。  家庭の事情で供養等できないまま数年が経ち毎日朝晩、両親の位牌に申し訳ございませんとお祈りしか出来ない自分がありました。 お話しを、聞かせて頂きなぜか今まで抑えてた物がこみ上げて涙が出ました。この先、供養できる余裕が出来た時に供養したいと思います。 このたびは、ご多忙の中ありがとうございました。 失礼いたします。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ