実家にあったお仏壇について質問です。
どうぞよろしくお願い致します。
諸事情で、親がこの度施設に入居し、実家を引き払う事になりました。私は既に15年前に結婚しており、実家を出ています。実家では先祖代々のお仏壇を祀っていましたが、その中の阿弥陀像や位牌類は実家の名前の直系である私の従兄が守ってくれる事になりましたが、私の手元には親や祖父母が以前集めていた御朱印帳、また経典や写経の為の般若心経の用紙(?)等々が残ってます。お寺にお願いして供養していただくのが良いかと思うのですが、恥ずかしながら今回の親の引越しや実家の撤去等で今大変物入りで、出来るだけ自分で供養する様に出来ればと考えてます。
また、母が昔、授かったけれど事情で産む事の出来なかった私の兄弟の小さな位牌がひとつあり、それは私が引き取ったのですが、うちでは目に付く所に祀る様な場所がなく、私自身、どういう風に持っていれば良いでしょうか?
アドバイスがいただければ幸いです。
お坊さんからの回答 5件
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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大切な支えを、おそばに置くことは、安心にもなります。
お母さまの施設への入所、お寂しいことでしょうけれど、設備や環境が整った場所でしょうから、何かあれば頼れて安心な面もありますよね。
また、ご自身で供養をと考えられているのですね。経典や写経の用紙など、仏様が記されてあるものでしょうから、やはり最後はきちんと手合わせなさるほうが良いと思いますよ。
ハスノハのオンライン相談もありますから、個別にてきちんとお坊さんと御供養なさったらどうかと思います。
御朱印帳は、お母さまのおそばに、お渡ししてあげるのも安心ですよ。
私は、施設訪問に回っているのですが、仏様をお部屋に置いておられたり、お経本を持って、一緒にお部屋でお参りすることもあります。大切な支えを、おそばに置くことは、安心にもなります。お母さまと相談なさってもいいんじゃないかなと思いますよ。
とりあえずはいつも法事を頼んでいるお寺さんになんでも相談してみてくださいね。
私としては、一番いいのは親が見れるように施設の親の近くに置いておくのがいいと思います。
それができない場合は位牌のある仏壇に収納しておくか、親の信仰を知り守るためにもあなたが保管しておいてください。そしてもし今後納棺することがあれば御朱印帳は棺の中に入れてあげてください。
それもできない場合はお寺さんに引き取ってもらってください。お金はほとんどかからないと思いますよ。
また、兄弟の小さい位牌は親戚の仏壇に先祖と一緒に置いてもいいですし、あなかが傍に置いておきたいのでしたら本棚の一角を祀るスペースにしてもいいし、壁にちょっとした棚を付けてその上に置いてもいいですよ。
お寺によっては預かってくれるところもあるでしょう。
あなたが一番安心する所を考えてみてくださいね。
残された御朱印帳や位牌の扱いについて
大切なお仏壇や御朱印帳などを前に、どうすればよいか迷うお気持ち、とても自然なことです。できるだけ心を込めて、自分で手を合わせていこうとされている姿勢そのものが立派な供養になっています。
・御朱印帳・経典・写経用紙について
御朱印帳や経典類は「仏さまやご縁の証」であり、粗末に扱わなければ必ずしもお寺にお願いしなくても構いません。
御朱印帳はそのまま大切に保管されるか、手を合わせて「これまでのご縁をありがとうございます」と感謝を込めて片付けてよいでしょう。
経典や写経用紙は、読誦や写経に使えるものならば今後も日々の読経に用いてください。使わない分は、白い紙に包んで仏壇やお仏像の前でお経を一巻(般若心経など)唱えてから焼却、または清浄な場所に埋めるのが一般的です。
・授からなかったご兄弟の位牌について
小さな位牌は、かけがえのない命の証です。
立派なお仏壇がなくても、小さな布や箱に包み、清らかな場所(箪笥の上や本棚の一角など)に安置すれば十分です。
日常的に手を合わせられなくても、思い出したときに「安らかに」と心の中で祈るだけで、十分に供養は届きます。
仏教では「心がすべて」と言います。形や場所よりも、あなたが手を合わせたいという気持ちが一番の供養です。
・実家との距離を経て
実家の仏壇から離れても、ご先祖やご両親、ご兄弟への思いが消えることはありません。お念仏やお経を一度唱えること、その都度感謝の言葉をつぶやくことが、立派な日々の供養です。
・まとめ
御朱印帳や経典は、感謝を込めて大切にしまうか、読経のうえで焼納してよい。
小さな位牌は、目立たない場所でも構わないので清らかな気持ちで安置を。
大切なのは形式よりも「ありがとう」の祈りを続けること。
合掌
拝読させて頂きました。
ご実家を引き払わなければならず、御朱印帳や経典や写経用紙を処分しなければならないのですね、またご兄弟の小さな位牌をどのようにすればいいのかと悩んでいるのですね。詳細なことはわからないですけれど、あなたがお困りなさっていることは伝わって参ります。お気持ち心よりお察しします。
御朱印帳や経典や写経用紙はできれば菩提寺様にお預けなさってご供養なさって頂くのが得策かとは思います。
それが叶わないのであればウチのお寺にご郵送なさって頂ければ、ご供養させて頂いて年末にお焚き上げさせて頂きます。
お位牌についてはお部屋の中に置いておくことは難しいでしょうか?人の入らないプライベートなお部屋に棚の上にお供えなさってもいいと思います。
それも難しいのであれば、丁寧に布で巻いて箱の中で大切に保管なさってもいいと思います。
合間に出してあげて手を合わせてご供養なさることでも宜しいのではないでしょうか。また日々可能な簡易でご先祖様を思い手を合わせてご供養なさって下さいね。
それでもどうにもならない、やはり処分したいのであればウチのお寺にご郵送なさって下さいね。心を込めてご供養させて頂き魂抜きさせて頂きます。
お布施についてはなくても大丈夫です。
あなたや皆さんがこれからもご先祖様を大切に思い心を込めてご供養なさり、皆さんが仲良く健やかに生きることできます様に切に仏様や神様や皆さんのご先祖様にお祈りさせて頂きます。至心合掌
御仏壇やお位牌について
ご先祖から受け継いだ、お仏壇や位牌をどのように扱うのかというご質問は、よくお尋ねいただく内容です。粗末にはできないとご存じでも、ご自分で維持するのも難しいとよくお聞きします。お仏壇やお位牌は、ご先祖や仏様が入っておられるのではなくて、その象徴として祀るものです。扱いに困るから、お寺で預かってくださいと頼まれることもよくありますが、施主様とご先祖を繋ぐ物がお仏壇やお位牌であるとお考えください。その繋ぐ気持ちを大切にしてください。そのお気持ちが貴方の生活を支える力になります。特にお寺やお坊様に依頼することはできなくてもいいですから、ご自分でお仏壇にお花を供え、蝋燭に灯りを灯し、香炉にお香を炊いて、短いお経を唱えて合掌・礼拝することをなさってみてください。次第に生きる力が湧いてくるのを感じられるようなって来ますと、いろんな悩みや苦痛も少なくなっていきます。それが、仏教のもつ本来の作用です。目を閉じて深く息を吸って、深く息を吐く。繰り返して頂くと、苦痛が楽に変わりますよ。