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心を強くもちたい

回答数回答 1
有り難し有り難し 9

今回家族に起きた問題については、プロフィールをご参照頂きたいのです。
今回の件で父はすっかり意気消沈。妻に先立たれ、娘には牙を剥かれでは、それもそうでしょう。
私自身が離れて暮らしていると心配であるという事と、父の願いもあり、一時的に実家へ帰る事にしました。
ただ、実家へ戻ったその日から、私の心には父への想いやりは消えました。父は私に依存をし、私は父を支配しようとする。そんなおかしな空気が流れるのです。

母は我が家の太陽であり、中心でした。母亡き後は誰も中心にはなれません。家族が家族として支え合う為には我が家の場合、距離感が必要。
近くなると、互いを想いやり支え合う心を失ってしまうのです。
今回の事は父1人で対処出来る事ではないと判断し、実家へ戻りました。
が、父との間に流れる空気はあまりに重くストレス。自分のうちに帰ればまた、この空気からは逃れられ、父への想いやりも戻るでしょう。

ただ、そもそもが、私自身の精神が自立出来ていないが為の悩みではないのか?と思うのです。
場所がどこであれ、自分自身が自立をし、心が自由であれば、実家へ戻ったとしても、家族に縛られている!といった不自由さは感じないのでは?要は私自身の甘えなのだろうかと。

私自身、打ち込める何かがないという事もあり、この問題が起きてから、悪い妄想ばかりに頭の中を支配されています。うちに帰っても、結局は悪い妄想に囚われたり、離れている分心配が始まったり、、。

昨年の今頃も同じ気分でした。
弱っていく母と、うまく噛み合わない遺される家族。昨年の今頃はとにかく逃避したい気分でいっぱい。1年経った今も同じ気分です。
家族に悩み、家族から逃避したい。
これはやはり、私の心の弱さがまねいているだけなのでしょうか?
自分自身の足で立つ覚悟のなさを、家族が足を引っ張るから!と、責任転嫁してるだけなのでしょうか。

自分の心の弱さを責め、家族を責め、悪い妄想に囚われ、疲れてしまいました。
空が青い、お母さんが見てくれている!とか、自分で作ったごはんが美味しかったとか、そんな小さな幸せを感じる余裕を失ってしまった。
母が身をもって教えてくれた事、自分の糧にし未来へと歩きたいのです。

母は生前、家の事は気にしなくていい、なんとかなる。あんたはあんたの事だけ考えてなさい。
いつもいつも、そう言ってくれていました。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

お母様のお支えは、間違いなくあなたに届いて下さっています。

 『母は生前、家の事は気にしなくていい、なんとかなる。あんたはあんたの事だけ考えてなさい。いつもいつも、そう言ってくれていました』…これこそが全てでしょう。
 あなたはあなた御自身のことを深く考えていらっしゃいますか。難しく,面倒だから、御自身と向き合うことから逃げていませんか。その分、お母様やお父様のことをいろいろ考えすぎて思い悩んでいらっしゃいませんか…。
 『空が青い、お母さんが見てくれている!とか、自分で作ったごはんが美味しかったとか、そんな小さな幸せを感じる余裕を失ってしまった』なら、取り戻しましょうよ。取り戻せますよ。
 御自身の自立…本当に大切なことです。その為には、「あなたの為すべきことを為す」必要があります。具体的にはお仕事でしょう。
 仕事を持ち、つらいことはあってもその仕事に打ち込む…それはどんな仕事でも良いのです。そのことで自立心が育まれます。自分で働いて自分で生活している、生活していけるという実感があなたに一番必要なことではないかと思います。
 その上でなら、御父様と程よい距離感で、良い親子関係を結ぶことが出来るのではないでしょうか。
 お母様があなたに一番望んでおられるのは、あなたが一生懸命にはたらき、生きることだと思います。そんな御姿をお母様に、そして御父様に見せてあげて下さい。
 それにはいろいろと困難はあろうかと思います。でもこれは「ともかく御自身でやってみる、チャレンジする」しかありません。
 そんなあなたを仏様であるお母様がずっと支え、温かく励まして下さいますよ。

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有り難し
おきもち

質問者からのお礼

小林 覚城様
お言葉、ありがとうございます。
ずっと泣きたかったのですが、思うように涙が出ませんでした。頂いたお言葉を拝読し、自然と涙が溢れました。
涙と共に心の毒も流されたようで、とても気持ちが軽くなりました。
自分の選んだ部屋に住み、自分で働いて得たお金で、自分で作ったごはんを食べる。空を見上げては、今日も青空ありがとう、お母さん。と言う。
そんな、なんてことのない毎日は、とてもとても幸せでした。自分の人生を歩いている実感があったから。
母は、わたし自身が主役の人生を送る事を望んでおりました。
それを小林様のお言葉で思い出させて頂きました。大丈夫、いつもいつも見守っていてくれる。だから、わたしは自分の人生を生きようと思います。
本当に本当にありがとうございました。

小林 覚城様
日々、ご多忙の中、度重なるコメントで申し訳ございません。
今日、父と、互いの幸せについて、これからの人生について、語りました。
長い事、向き合う事から逃げておりましたが、小林様のお言葉に背中を押され、しっかりと語り合いました。
そこにあった父の本音は私にとって嬉しいものばかりでした。
仕事をやめたら料理教室に通いたい、とか。1日ひとつ、面白かった!があれば幸せだと感じるとか、、、。
互いに自分の人生を生きよう、夢を忘れず前を向いて生きよう、離れていても家族は家族。お母さんは見守っていてくれている。そう話を締めくくりました。
こんな時間を持てたのも、頂いたお言葉のおかげです。
父と向き合いました。次は自分自身と向き合う時です。顔を上げて、笑います、生きます。ありがとうございました。

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