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頭の中を静かにしたい。

回答数回答 1
有り難し有り難し 9

頭の中を静かにしたいのですが、何かコツなどはありますでしょうか。
目の前のことに集中しようとしても、つい人と自分を比較してしまって焦ったり要らぬ事を考えたりしてしまい、いつも頭の中はあらゆる思考でいっぱいです。
本などで読んだ呼吸法や瞑想法は試しているのですがなかなか上手くいきません。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

面受口伝ということ

読まさせていただきました。

仏教の瞑想法にもいろいろありますが、本で伝えられることは限界があるのです。
本を読んで生半可わかったつもりになるのが一番よろしくない。
それを体験の中で深めていかなければ、なかなか身につくものではないのです。

面受口伝(めんじゅくでん)という仏教の言葉があります。書物で学ぶよりも、直接会って、
教えを頂くことを言います。

法然上人は鎌倉時代の人ですが、それよりずっと前の善導大師に傾倒され、その著書の一文に
よって、浄土宗を開かれました。読み込みが深かったのでしょうね。夢に善導大師が半金色で
現れ、二祖対面と言われる直接教えを乞うことができたそうです。

これは非常にまれなことで、わたしたちには本を読むだけですぐ身につくものは少ないと
思います。その需要に応えるかのように、次々と本は出版されていますが。

それより直接会って仏教の瞑想法を指導してくれる良き師(お坊さんのことです。)を、
探すことですね。私は念仏ですが、禅でも、題目でも、方法は様々あるでしょう。

念仏で言えば、散心の念仏というのがあります。
法然上人があるとき問答で、心が散って念仏に集中できないのですがどうしたらよいですか
との答えに、心散るままに念仏すれば、自ずと集中できるということを申されました。

雑念がよぎるのは仕方のないことと捉えているのですね。私の私見では呼吸法が一番の雑念を
収める方法ではないですか?いわゆる腹式呼吸、丹田呼吸法です。深呼吸ですね。

脳は酸素を大変に消費します。だから、呼吸を深くするだけで、脳内の酸素濃度が上がって、
非常に落ち着き、雑念も消えていくのですね。

前半で不立文字(ふりゅうもじ)文字に頼っていけないというようなことを言いながら、
自らの体験談を交えて文字で伝えようとした愚をお許しください。

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有り難し
おきもち

浄土宗僧侶です。 寺に生を受け、小学校5年で、得度(お坊さんになる儀式)...
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質問者からのお礼

回答いただきありがとうございました。
遅くなってしまい申し訳ございません。
心の散るままに、という言葉をいただきパッとモヤモヤが晴れたような気になりました。
ここ数週間は心が乱れた際には「心の散るままに」を思い出していました。するといつのまにか目の前のことにスッと集中でき何時間も集中していたのに身体が全く疲れていないという事を何度も経験することができました。散り散りになってしまうことも多々ありましたが笑。
面受口伝、そうですよね、本を読んで分かった気になってしまいがちですが、仕事の講習会なんかに参加して先生に教えていただくと自分で勉強していたつもりでもポイントがズレていたり、実は勘違いしていたなんてことも多々あります。普段お世話になっているお寺が座禅会をされているのでまずはそこに参加してみようと思います。

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