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彼氏が北海道へ転勤に…

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結婚を考えていた彼氏が北海道に転勤することが決まりました。
これからの自分の決断に後悔や不安を残さないか、自信がありません。

付き合って約1年半ですが、お互い結婚のことも考えながら付き合ってきました。
全国転勤があることも分かっていたので、結婚して一緒についていけたらいいと思っていました。
でも、決まった転勤先はまさかの北海道…
今はお互い関西なので、あまりにも遠く感じます。彼とはまだちゃんと話をできていないのですが、遠距離恋愛というのは私には無理だと思います。なので、ついていくことを想定して相談させてください。

北海道で彼と生活するとイメージしたとき、たくさんの不安な点が思い浮かびました。
・積雪地方で過ごした経験もない自分が北海道での生活に順応できるか。
・北海道で自分の仕事を見つけられるか。
・今でさえ彼氏に対して様々な不満があるのに、見知らぬ土地で二人でやっていけるか。
・友達も家族もいない場所でやっていけるか。
・北海道では大きな地震が起きたばかり。関西もいつ南海トラフ地震や他の災害が起こるか分からない。家族や友達と離れてしまって良いのか。
・今は定年を迎えた母と二人暮らし。母は足が悪く、手術しなければいけないかもと言っている。仕事もじきに辞める。体も気も弱くなっていっている母を置いていって大丈夫か。
・もし、彼とうまくいかなくなったとき、どうなるのか……。

言い出せばキリがありません。
要は、家族や友達、今の安定した仕事と離れても、彼氏と北海道で幸せになれるかどうか、不安です。
彼氏には不満も多いけど、でもやっぱり一緒にいてほしいと思うし、いてあげたいと思います。

今の仕事はずっと辞めたいと思っていたので、辞めれる良いきっかけと言えるのですが、彼についていきたいという気持ちは辞めるための口実作りをしようとしているのではないかと、自信がありません。仕事を辞めたい気持ちは大きいですが、今ステップアップしている段階でもあり、後々つく仕事によっては、辞めたことを後悔しないとも限らない…

仕事の悩みも入ってしまいましたが、それも含めて彼の転勤と、話し合いをする時、彼自身とどう向き合えば良いか、どう気持ちの整理をつければ良いか、アドバイスいただきたいです。

ありきたりな悩みと思われるかもしれませんが、どうぞ、よろしくお願いします。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

人生の選択に、「絶対」も「究極」も無い

 いろいろと悩む要因が有るんですね。それだけに、なかなか決断できないでいる。確かに、そういうことはありますねえ。お気持ち、わかります。わかりますが、すべての要因をクリアできる方法なんて無いですよね。そうなると、どこかで割り切りが必要です。お母様の健康や生活を心配してあげることは大事です。お母様のことを心配してあげることは大事ですが、いねさんにはいねさんの人生があります。子供として「親孝行したい」「親孝行しなければ」という強い気持ちを持っておられると思います。お母様のことを気遣うことも大事ですが、一番の親孝行は「いねさんが自分がこの世に生を受けたことに感謝し、いねさんの人生を悔いのないものする」ことです。お母様の人生はお母様の人生、いねさんの人生はいねさんの人生、と割り切ることも必要です。

 諸行無常という言葉は聞いたことがあると思います。時々刻々我々を取り巻く状況は変化し、我々が目の前にする人も風景も変化していく。という意味です。転勤に伴う引っ越し、異なる気候と風土と住環境、恋人への信頼と不安、結婚への不安等々、悩みも不安も尽きません。
 「人間(じんかん)到る処青山あり」という言葉があります。「人はどこで死んでも青山(墳墓の地)とする所はある。だから、故郷を出て大いに活躍すべきである」という意味の言葉です。いろいろと不安に感じることは多いでしょうが、此処はいねさんの人生にとって大いなる決断の時だと思います。いろいろと先行きに不安に感じ、どういう選択が正解なのか悩んでおられると思います。躊躇するばかりよりも、歩を先に進めてみる気概も必要かと思います。「案ずるより産むが易し」という言葉が有りますが、慣れない土地での生活と雖もあまり苦にならない場合も有ります。例えば、札幌市内なら交通の便は割とよく、住居等の防寒対策も講じられていると思います。
 結婚自体への不安については、今後お互いが不安解消の努力をしていくしかないと思います。話し合い、歩み寄っていくことが必要だと思います。転勤前の忙しい時であっても、いねさんの不安に対して彼が真摯に向き合ってくれるかどうかが大事だと思います。「忙しい」からと言って話し合いをおざなりにしてしまうと、結婚後にトラブルが生じる可能性は高くなってしまいます。しっかりと話し合いましょう。

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