普通の人に見えない狐について
十数年前、従兄弟が昔から霊感があり、とある稲荷神社にお祓いに行った際に、従兄弟以外は見えて無かったですが、賽銭箱の上に狐がいると言い写真を取りました。
現像したら茶色の足先が黒くて首から腹が白い狐が写っていました。
実際に狐はみたこと無いですが、俗にいう狐でした。正直ビックリしました。
この辺の地域で狐がいるなど聞いたこともありません。
また、実家の敷地にとある稲荷神社を祀ってまして(詳しいことはわかりません。)、最近従兄弟が夢で赤い目の白い狐が現れたそうです。
怒った感じで顔の前まで来て消えたという事で、怖くなって実家にきて祀ってある所を綺麗にしたそうです。
今後どうしていけばいいのでしょうか?
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
この世は「不思議」なことばかり
ご相談拝読しました。
従兄弟の方が不思議な現象を体験したことを聞き、あなたまで不安になっているのですね。また、従兄弟の方が心配なのですね。
まず大事な事は従兄弟の方の体験とあなた自身の体験を混同しないことです。私たちは一人一世界です。同じものを見ているようでも他人とあなたにとっての見え方や感じ方は違うのです。
なのでその方の世界を否定する必要はありませんが、あなたはあなたの世界を冷静に落ち着いて生きましょう。
実際には日本列島内でキツネがいない地域を探す方が難しいです。キツネは全土に分布しています。
そして夢というのは心理状態や見聞きした情報に多大な影響を受けますからそのような状態でキツネの夢を見ることは当然あることでしょう。
ただ、不安になってしまった以上はどうしてもというのであればお祓い等を受けることも否定しませんが僧侶としての私の個人的考えからはあまりオススメしません。
それよりも今後おこる悪い事(=自分にとって都合の悪い事)の原因をそのキツネに無理やり結びつけないことが何よりも大切です。
あのキツネの祟りだ!と考えれば何でもそのせいにできてしまいます。それは本人としては物凄い不安でもあるでしょうが実は楽でもあるのです。都合の悪さを全部それに押し付けて自分は傷つかずにすむのですから。
私たちはわからないものをわからないままにしておけない弱さを抱えており、そのままにしておけないので無理やり自分のわかる範囲に押し込めて納得してしまいたいというクセを持っています。
でも実際にはこの世は不思議なことばかりなのです。不思議とはオカルトや超常現象という意味ではなく「思議(人間の知識で思い計る事)」が「不可能」ということです。
なんで病気になったのか?なんで好きなあの人に振られたのか?
そういうものにもかならず原因はあります。それが因果の道理ですから。でもその原因はけして人間の思義で分析しきれるものではないのです。
それなのにそれを「キツネの祟り」というものに押し付けることはまりに短絡的で危険であり、自分の人生から主体性を失う危険性があります。
なので従兄弟の方に相談されましたらその方の世界を尊重しつつもできるだけ導いて差し上げていただきたいと思います。ここhasunohaを紹介するのもよろしいかと。
お祓いをおすすめします
こういうものは、専門家に任せましょう。
今の世の中は科学技術が進歩しましたが、科学では説明不可能な出来事もあります。
今回はその例となりうるものでしょう。
なのでお祓い専門の方、お坊さんなどの呪術に長けた方に依頼をすべきです。
一刻も早く問題が解決することを祈っております。