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与える者は与えられるの体験談を聞かせてください

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「与える者は与えられる」という言葉があります。
私はこの言葉が好きで、ついさっきも余ったものを人に与えました。

与えられる側になるのも、たまには与える側になるのも気分がいいものです。

与える者は結局人に好かれるし、その結果巡り巡って自分に返ってくるのだと思いますがその実体験をされた方はいらっしゃいますか?


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

並1丁、味噌汁1杯!!

私は学生の頃、牛丼の吉野家でアルバイトをしていました。

新人の頃、聴覚障がい者で発音もひどく聞き取りにくいお客さんに接する事がありました。私は、注文されても何を言っているのか聞き取れなくて理解できないので何度も何度も聞き直すのですが、お客さんも耳が聞こえないので、こちらの言っていることが理解できず、終いには怒り出す始末でした。毎日のように通ってくるそのクソジジィに腹が立って腹が立って仕方がなく、たぶん来店するたびに、私はウンザリする気持ちが顔に出ていたと思います。

でも、ある日、私はある事に気がつきました。そのクソジジィはいつも牛丼並盛と味噌汁1杯を注文します。このワンパターンは徹底していて、絶対に他の注文はしません。これに気がついた私は、次にそのクソジジィが来店した時に、
「いらっしゃいませー。いつものでいいですね?並1丁、味噌汁1杯!!」
とオーダーを通しお出ししたところ、そのジジィはカウンターから身を乗り出して私の手を両手で握り、溢れんばかりの笑顔で「そうだ、そうだ、そのとおりだ。ありがとう」と(たぶん)言葉をかけてくれました。その時、私は心の底の底の底のほうから、
「いいえ、こちらこそ!!どうぞごゆっくり」
と言うことができました。心が通じ合ったことが嬉しくて嬉しくて、お会計の際には「いいえ、お代は結構です」と危うく勝手な事を言いそうになったくらいの感動と働くとはどういう事か、働くことの喜びとは何なのか、ホスピタリティとは何なのかをそのクソジジィ、否、お客様、否、仏様から教えていただくことができました。あのおじいちゃん、まだ元気に生きていてくれるといいなぁ。

長文、失礼仕った。拝

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