hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

大切なものを捨てられてしまって許せない

回答数回答 1
有り難し有り難し 18

先日引越しをしたのですが、その際大切なワンピースを捨てられてしまいました。

怪我をしてしまい、体力も弱っていて、重たいものが持てず、引越しを不倫相手の彼に手伝ってもらいました。(結局以前ご相談した不倫相手と続いています)

その際、私が大切にしていたワンピースを捨てられてしまいました。昨夏に彼に買ってもらったワンピースです。まだ一度しか着ていません。大切にしていたので他の服とは別に小さなダンボールにしまっていました。

引越しの際、大きな衣装ケースに入っている他の服と一緒にした方が良いと言って、彼が移しました。

2着あって、1着はちゃんと入れてくれたのですが、2着目のかなり薄手の方を包み紙と間違えたのか、捨てられてしまいました。

私も移した後にケースを見せられたのですが、その時にはちらっと確認しただけでした。まさか彼が2着目に気づかないなんて思いもよらず、引越して来てから、捨てられていたことに気づきました。

ちょっとしたブランドのもので、もう日本では買えないものなのですごく残念で、大切にしていたので悲しくて仕方ありません。

しかも、彼は自分の非を認めようとせず、お前がちゃんとしておかないのが悪い。お前にも確認したのに、この俺を責めるのか、絶対許さないと言ってきました。

大切に箱にしまっておいたので、そのままにしておいてくれればこんなことにならなかったし、自分で移せば良かったとか、薄手の方のワンピースを上に置いておけばよかったとか、2着入っているからねと言えば良かったとか、包み紙も入れておいてと言えば良かったとか、大切にしないで適当にしまっておけば良かったとか、後悔ばかりしてしまいます。

一方で、これは厄落としだとか、片付け下手の私が片付けるきっかけをもらったとか、彼と別れなさいというメッセージかも、と思う時もあります。

それに、私が気に入っているのは、ワンピース自体なのか、彼と一緒に選んだのが楽しかったからなのか、高価なワンピースだからなのかとか、もう自分でも訳が分からなくなってしまっています。

そんな彼は、この件での私の言動が気に入らなかったのか、今週末はもう1人の不倫相手の家に泊まっているようで音信不通です。

執着している自覚はありますが、気持ちがおさまりません。ワンピースも、彼も離れていってしまって辛いです。どうしたら良いのでしょうか。


この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

前向きに生きていくきっかけにしましょう

大切にしていたものを捨てられた。残念ですね。人に頼むと価値観の違いからよくありがちなことです。私も寺の掃除を信者様に手伝っていただいて、知らないうちに必要なものを捨てられてしまって怒ったことがあります。
自分の大切なものは人にはわからないもの。必ず自分で運ぶようにしましょう。今回の件は残念ですが、勉強させてもらったと思って諦めるしかありません。
仏教では諸行無常といって、形あるものはすべて仮の姿でいずれ滅びてなくなってしまうという根本的な教えがあります。それを実感したのです。いい勉強になったと思いましょう。
私自身24年前の阪神大震災で自宅が全壊、ほとんどの物をなくしました。そして昨年の台風21号でも3分の2ほどの物を捨てざるを得ませんでした。災害のたびに諸行無常を実感したことです。震災をきっかけに在家出身ながら仏道に進むきっかけになりました。
あなたもこれをきっかけに仏教を勉強するきっかけにしていただければ、災い転じて福となす。そのきっかけとなったと後になって思うことができるようになるかもしれません。
それから離れていった彼。不倫の関係だったのなら、それを清算するきっかけになったと、これも前向きに考えましょう。引っ越し先で、今までのことは忘れて、心機一転、新たな人生を踏み出しましょう。
後悔先に立たず。これからは前向きに生きてください。

{{count}}
有り難し
おきもち

高野山真言宗権少僧正。高野山本山布教師心得。高野山大学密教文化研究所研究員...
このお坊さんを応援する

質問者からのお礼

ご回答ありがとうございました。
辛いことが多すぎて、何故自分ばかりがこんな目に合うのかと思っていました。

ですが、お言葉を何度も読むうちに、自分の大切なものを自分で管理せず、自分の落ち度を棚に上げて人を責める態度を改めたり、

元々不倫で、そのうえ私の都合が悪いと他の女性の元に行ってしまう人との関係を見直すきっかけをいただいたのだ。

と、少しずつ、本当に行ったり来たりで少しずつですが、考えられるようになりました。

来月には安定して働ける予定があり、辛いこともあるけど、頑張った甲斐があると思えるようになりました。

どんな事も辛いと思えば辛く、楽しいと思えば楽しめると思い、前向きに生きていきたいと思います。

前向きに。心がけて生きていきます。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ