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流産からの立ち直り方

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不妊治療で昨年11月に妊娠しましたが今年1月に流産してしまいました。元気になったかと思ったらまた落ち込んで、の繰り返しで「しかたがないことだった」と頭で理解していても心がついていきません。
治療を再開しましたがうまくいかず外出先で妊婦さんを見かけると「世の中には不妊治療が必要ない人もいるし、きちんと育つ人はこんなにたくさんいるのに」と妬ましく思ってしまいます。
周りの人はどんどんお腹が大きくなっていくのになんだか自分だけ時が止まってしまったような気がして…こんな思いをするなら初めからできなければよかったのに、と(こんなこと考えてはいけないとは思うけど)思ってしまう日もあったりします。精神的に辛くて主人に当たったり弱音を言ってしまうことも多くなりこんな弱い自分だから神様に子どもを持つ資格がないと言われてるのか、と考えてしまったり…
月に1度、水子地蔵さんに手を合わせには行っておりますがどうしたら辛い気持ちがなくなり、落ち着いて前を向けるでしょうか。どうすれば前みたいに優しい気持ちを取り戻すことができるでしょうか。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

あなたの中に優しさがある。

追伸:お礼メッセージありがとうございました。「少し前を向けそうです」
そうです。sakura様は、前を向けることができると私は思います。
哀しみを超えた笑顔は、とても優しい慈愛に満ちた笑顔に成ると思います。
それがもしかしたら、宿った命のメッセージだったかもしれませんね。
ゆっくりでいいよ!あなたの中に在る、暖かい心持を出していきましょう。
再礼

sakura 様 相談ありがとうございます。

不妊治療に流産となって哀しみの中のようですね。辛いとか落ち込んでいるとか思ってしまうのも当然のように思います。
また、妊婦さんを見たり、赤ちゃんを見たりしたら嫉妬するのも、致し方ないことかと思います。
それでもあなたは、「前みたいに優しい気持ちを取り戻したいと思っています」という、
その気持ちが大切です。
実は、優しさは、取り戻すのではなく、あなたの中に在って、あなたの中で眠っているか、発揮されているけれども、哀しみの為に気づいていないように思います。
そうなんです。優しさは、あなたの中に在って、発揮していくものなのです。
たぶんあなたは出来るでしょう、哀しみの体験の中でも、優しさが発揮できることを。
それは、ご主人に、少し笑顔を多めに見せてみることかもしれません。
水子地蔵に手を合わせる回数を増やすことかもしれません。
または、ちょっと嫉妬を抱えながらも、妊婦さんに優しい言葉をかけることかもしれません。
赤ちゃんに微笑みを向けることかもしれません。
今はできなくても、いずれ出来るようになるでしょう。
哀しみを受け止めても、優しがある事を知っているあなたは。

sakura様と、宿った命と、ご主人、ご家族の皆様に幸あれ、と祈念させていただきます。m(__)m

お読みいただきありがとうございました。
一礼

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質問者からのお礼

釋 孝修様
今日で流産からちょうど3ヶ月でして少し気分が沈んでいましたが温かいお言葉をいただいて気持ちが落ち着きました。
自分には嫌な感情しかないと思っていたので優しさは自分の中にもあるのだ、哀しみで発揮できないだけ。ということを教えてもらって安心しました。辛い時はこの言葉を思い出し自分の気持ちと向き合ってまた自分の中の優しさを発揮できるようになれればなと思います。
そして幸せを祈念していただけて嬉しかったです。良いことがある気がして少し前を向けそうです。
ありがとうございました。

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