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不妊治療を始めようと思います。

回答数回答 2
有り難し有り難し 2

結婚3年目です。
大半を共働きで過ごしながら、自分たちなりに妊活もしてきました。
正直、ここまで妊娠できないとは思っていませんでした。仕事を優先して、自分の身体と向き合って来なかったなと。
夫の転勤のため、先月末で仕事は退職しています。
自分に費やせる時間が確保できたので、病院で検査をしてもらうことから始めようと思っています。
ですが、仕事をセーブして不妊治療に専念する選択は間違っていないのだろうかという思いもあります。
ただ仕事を始めてしまうと、また妊活が先延ばしになってしまうだろうなと。
夫は働かなくていいと言ってくれており、不妊治療にも理解はあります。
仕事はいつでもできますが、妊娠出産にはタイムリミットがありますよね。
後々後悔しないためにも、今は仕事をセーブして不妊治療に専念してもいい時間と捉えていいでしょうか。
周りの人がどんどん妊娠していく中で、自分の身体に対して落ち込みます。
どうしてこんな身体なんだろうと…。
すごく自己嫌悪に陥ってしまっています。

2025年4月16日 14:11

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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

自分を責めないでください

私のところにも、同じ相談に来られる方がいますので、お気持ちはよくわかりますね。
結婚して数年が経った時には、自然と赤ちゃんが欲しくなってくるのも当然のことですからね。
いちさんが妊活を考えて仕事をセーブするのも良いとは思いますし、体の具合を考えて不妊治療をするのもありでしょうね。

ただ、あなたの文章から焦りのようなものがあるのではないかと感じました。
妊娠と言うのは、案外無言のプレッシャーがかかることもよくあることですし、自分が遅れているように感じることもあるようです。

ですが、周りは周りですし、競争ではないのですから気にすることはないのです。
そして、あなたの体のせいで妊娠しないと思って、落ち込むことはないのです。

赤ちゃんは授かりものです。縁のある時にはできると言うぐらいのゆったりとした気持ちでいてください。
そうでないと、自分を責めて焦りから心が荒んでしまうものです。

私の近しい人には、42歳で初産の人もいます。
あなたはまだ20歳代ですので、タイムリミットなんて相当先の話です。
だから焦りは禁物ですよ。

そのようなゆったりとした気持ちで、ご主人とともに不妊治療も含めて妊活を考えられた方が、体にも心にもダメージは少ないです。
自分を責めないでくださいね。

2025年4月16日 19:40
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有り難し
おきもち

護摩行1200回以上・滝行:1100回以上もすると、お話しできることもできてきた行者です。 元々は在家の出身ですが、17歳で出会った師匠の生き方に感銘を受けて、18歳から師匠のところで内弟子修行。 ただ、この時点で師匠が僧侶であることを知らなかったという間抜けな弟子入りでした。 一体何になるために弟子入りするのか、その時はわからないままだったんです。 多感な時期に、弟子にならずにはおられないほどの生き様を見せていただけたことは、私にとって生涯の幸せだと今は思えます。 その後、内弟子行12年の間に夜中行・護摩行・籠山行・滝行・お百度行などを経験させていただきました。 結婚と同時に小さなお堂を預かって師匠のもとから独立。年間数百回を超えるご相談を聞いております。 人々を幸せに導く行者として、60歳を超えた今も季節を問わず変わらず修行を続けております。 また、別に事業もしておりますため、マーケティングやセールスなどにも詳しくなって、娑婆の厳しさと理不尽さも舐めてきています。 本当に救われる信仰として、実践に則したお話をさせていただきます。

良いと思います。

 妊活、よろしいと思います。私は男であり、私たち夫婦としても特段の「妊活」もしませんでしたが、あなた方ご夫婦が、「そういった事を考えられる」縁が整ったのだろうと思います。
 もちろん、お仕事ほど「確実に成果が出る事」ではないでしょうから、「その結果どうなったの?」についてご不安はあるでしょう。多分、人生の中でも「思い通りにならないこと」の筆頭近くではないかと思います。
 結果について未定なのですから、そこにかかる時間は、かけがえのないものとお心得ください。「それが考えられる、それができる縁が整ったことに、かけがえのない価値がある」と。
 その上で、実際の諸々が始まると、思いもよらないことが起きるものです。それもまた、唯一無二のご縁によること。
 仏教では、「その時にどう生きるか」を大切にします。私たちが何かできるとしたら、それは過去でも未来でもなく今についてだけだと。
 しかし、それが独りよがりの我儘勝手にならないためには、ポイントがあります。縁ある人の同意をとること。双方が「いいよ」と言える選択であること。今も将来も原則は同じです。
 どうかご両人が、心穏やかにお探しになれますよう、私からもお祈り申し上げます。

2025年4月16日 16:57
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有り難し
おきもち

一般大学(一般的でもないが…)から大正大学の史学コースへ。そののちお寺。坊さんに限らず、二足のわらじを履くことで、話に幅が出るはずだと考えて、はき続けています。子育てとか家族論とか考えつつ、でも仏教って個人のものだなぁと感じたりします。

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