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2回目の死産をして

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2回目の死産しました。
1回目は約4年前に子宮内感染で死産。その後に1人、無事に出産できましたが今年の7月に妊娠8ヶ月でお腹の中で心臓が止まっていました。
ようやく1人目の死産はどうしようもなかった、と思えていた矢先でした。(性別が違うかったため、あの子はもう帰ったことないんだ。と諦められたところでした)
1人目の死産を経験しているため、頭のどこかに「また死産するかもしれない、その時は仕方ないと思ってしまうかも」と考えていました。
考えていたことが現実となり、1人目の時ほど取り乱さずにいて、死産した2人目のことを考えずに過ごす日が多くなりました。
なぜ、どうして。と泣いても叫んでもあの子は帰ってこない。と思っている自分がいて、涙を流さずに過ごす日々に違和感を感じています。
ただ、何故8ヶ月まで大きくなったのに亡くなったのか(臍の緒のねじれが恐らく原因でしょうと言われているのでそれまでなのですが…)
何故、お腹に来てくれたのにいなくなったのか、
来てくれたら意味はなんなのか?
と答えのない理由ばかり考えてしまいます。
どのように心を落ち着かせたら良いのでしょうか?

2025年8月14日 1:56

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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

あなたが今もママだから、こんな感情になるのですものね。

お身体、ゆっくり休めてくださいね。
涙が出ることだけが、悲しみではありませんから。望んだ子なのだもの。死産を経験して、平気な人なんていない。どんなにショックだったことかと思います。お子さんに会いたかったわね。抱きしめてあげたかったわね。

お一人目のときは、取り乱されたのですね…。
そうよね、とても受け入れられず、なぜこんなことにと自分を責めたり、ごめんねと謝ってばかりだったのではありませんか。原因があったとしても、誰も何も悪くなくても、やっぱり私がもっと気をつけていたらと、生きていくことも苦しかったと思います。

あれから、ご夫婦で一緒に乗り越えてきたのですよね。身体を労って、ようやく妊娠できたのに、どこか不安で。
今回のこと、この結果になるのがずっと怖かったと思います。絶対守ってあげたいって気持ちも強かったでしょうけれど、失う悲しみに苦しまないように、安心できず不安の中で過ごして来られたのではありませんか。
私も同じ経験があります。

8ヶ月。あなたをママにしてくれた子だったのね。
まだ、身体が覚えていることでしょうね。この前まで、お腹で生きてくれていたのに。一緒に鼓動を感じてきたのに。いっぱい話しかけてきたのにって。夢だったのかって、こんな事実、信じたくないですよね。

あなたが、お子さま達を愛してきたこと、伝わってきますよ。この世に誕生するだけが命ではありません。この世じゃなくても、ひとたび生を受ければ、ずっと生きていける。仏様なら、そんないのちに変えてくださいます。それが仏様の願いですよ。私はね、仏様の願いをいただいて、あの子が待ってくれていると、ようやく安心に思えるようになってきました。手を合わせると、涙が出てきて安心できるのです。私と会えるまで、仏様が育ててくださっているって、そう思えるようになりました。
あの子に会いたいもの。名前を呼んで、抱きしめてあげたいから。私は手を合わせて生きてきました。

仏様には、甘えてもいいんじゃないですか。泣きたい時も、泣けない時も、あなたが今もママだから、こんな感情になるのですものね。2人の大切ないのちを慈しんで、私もこちらから手を合わせますね。

私は、大阪で遺族会を開催しています。どんな人でも、どんな命でも、亡くされた想いを大切に聴かせてもらう場です。あなたはひとりじゃないですよ。

2025年8月14日 18:51
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はじめまして(*^^*) 中田みえです。 教善寺 住職として、母親として、慌ただしく過ごしております。 ◆ゲートキーパー ご相談 駆け込み寺 (訪問は要予約。まずはメールでお問い合わせください) ◆ビハーラ僧、終末期ターミナルケア、看取り、グリーフケア、希死念慮、自死、産前産後うつ、育児、DV、デートDV、トラウマ、PTSD、傾聴トレーナー、手話、要約筆記、行政相談員、小学校 中学校支援員としても、ケアサポートをしています。 ◆一般社団法人『グリーフケアともしび』理事長 【ともしび遺族会】運営 毎月 第1金・昼夜2回開催(大阪駅前第3ビル) 14:00〜,18:00〜 お問い合わせ申込⬇️こちらから griefcare.tomoshibi@icloud.com *この活動は皆さまのご支援により支えられております。ご協力をよろしくお願いします。 ゆうちょ銀行 口座番号 普通408-6452769 一般社団法人グリーフケアともしび ◆『ビハーラサロン おしゃべりカフェひだまり』 ビハーラ和歌山代表 居場所運営 問い合わせ申込⬇️こちらから griefcare.tomoshibi@icloud.com ◆GEはしもとサピュイエ 所属 (Gender Equality 誰もが自分らしく生きることができる社会をめざして)DV・女性支援 ◆認定NPO京都自死自殺相談センターSotto 元グリーフサポート委員長(2018〜2024) ◆保育士.幼稚園教諭.小学校教諭. レクリエーションインストラクター.中学校DV授業 10年間 保育 教育の現場で 総主任として勤めた経験も生かしつつ、お話できることがあれば 幸いです。 いつも あなたとともに。南無阿弥陀仏 ここでは、宗旨を問いません。 まずは、ひとりで抱え込まないで。 来寺お問い合わせは⬇️こちらから miehimeyo@gmail.com ※時間を割いて、あなたに向き合っています。 ですので、過去の質問へのお返事がない方には、応えていません。お礼回答がある方を優先しています。 懇志応援も宜しくお願いします。 ※個別相談は、hasunohaオンライン相談より受け付けています。お寺への いきなりの電話相談は受け付けておりません。また夜中や早朝の電話もご遠慮ください。 法務を優先させてください。
午後から夜の時間帯は都合がつきやすいです。 ◆こちらから、無理に聞き出すことは致しません。 言いにくいこと、言えない気持ちも大切にします。あなたのお気持ちのままに、ゆっくり待ちながら、その気持ちを大切に受け止めたいと思っています。 ◆自死で大切な人を亡くされたり、死別により 死が受け入れられなかったり、心の整理がつかない方へ。30分ずつでも、オンラインで定期的に気持ちに向き合っていきませんか。吐露したり泣ける時間も、大事なグリーフケア 。 ◆個別電話ってドキドキして勇気のいることだけれど、声が届くから、聞こえてくるから、ちゃんと繋がっているようで、そばにいるように安心出来ることもあります。 ◆ 終末期ターミナルケア、看取り、希死念慮、自死、グリーフケア、トラウマ、PTSD、子育て、産前産後うつ、不妊、傾聴、手話、要約筆記者 としても、サポート ◆出来るだけ希望時間にお応えしたいと思いますが、午前中は毎日 法務があります。 (相談は、hasunohaオンライン相談より受付下さい。お寺へのいきなりの電話相談は受けていません。法務が優先なので) ◆一人で悩まないで。待っていますね(﹡´◡`﹡ )

二度の死産を経て揺れる心と、答えのない問いとの向き合い方

あなたが今感じているのは、深い悲しみであると同時に、心の自己防衛反応でもあります。
1人目の時に取り乱した経験があるからこそ、今回は涙が出ない日もある。その違和感は、感情がなくなったのではなく、心がこれ以上壊れないように守ろうとしている証です。

1. 涙が出ない日があっても、それは「冷たい」ことではない

仏教では「悲しみの形は千差万別」と説きます。泣く、声をあげる、沈黙する、日常に没頭する。どれも悲嘆の一つの表れであり、正解や不正解はありません。
涙が出ないのは、愛情がないのではなく、心が一時的に感情を閉じているからです。

2. 「なぜ」という問いとの付き合い方

臍の緒のねじれという原因を聞いても、「なぜ8ヶ月まで元気で、今になって」という問いは消えません。
仏教では、世の中の出来事には「因(原因)」と「縁(条件)」があり、どちらも私たちが完全に理解しきれるものではないと説かれます。
「理由がわからないまま抱えて生きる」のもまた、人としての修行の一部です。答えを無理に求めず、「今はわからなくてもいい」と心に置くことが、少しずつ呼吸を楽にします。

3. 来てくれた意味

赤ちゃんはあなたの体の中で確かに生き、あなたの命とつながっていました。その時間そのものが意味です。
仏教では、どんなに短い命も「縁の花」として、誰かの心に種をまきます。
今回の命があなたにもたらした思い。家族への感謝や命の尊さの再確認。それが「来てくれた意味」になっていきます。

4. 心を落ち着けるための小さな実践

・命日や月命日に静かに手を合わせる
仏前や小さな花を飾って語りかける習慣は、心の整理に役立ちます。

・思い出を書き留める
泣ける日も泣けない日も、赤ちゃんへの手紙を書くように。言葉にすることで心の渦が少しずつ静まります。

・同じ経験をした人との分かち合い
語ることで、自分の感情の輪郭が見えてきます。

結び

二度の死産は、言葉にできないほどの大きな試練です。
ですが、仏教では「どんな出会いも別れも、縁あって起こる」と説かれます。短いけれど確かにあった命との縁は、これからもあなたの心の中で生き続けます。
悲しみは消えなくても、あなたがその命に感謝できる日が、少しずつ訪れますように。

合掌

2025年8月14日 12:38
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仏教×対話×ビジネス。僧侶・理学療法士・プロファシリテーター。整うコンサルタント。仏教と対話で導く、リーダーのための内省と再構築。ビジネスという営みを通じて、人が本音と出会い、本来の個性で生きる場をひらいています。 ※お坊さん回答の中に「鈴木光浄」がおりますが当初諸事情がございまして私が回答したものでございます。そちらもあわせてご参照ください
職業柄、人生相談はこれまで多数受けてきました。 ぜひご自身の本音を出してください。向き合ってください。 私は伴走させていただきます。 理学療法士でありますので、これまで急性期から終末期まで患者さんを担当。 町の診療所から在宅までキャリアを築く。 2歳から108歳まで患者さん担当。 カウンセラー、コーチ、コンサルタントでもありますので メンタルヘルスから新規事業、マネジメントまで相談対応可能。 ビジョンワークはライフワーク。

質問者からのお礼

ありがとうございます。
命の縁は心の中で生き続けること、会えるまで仏様が大切に我が子を育ててくださると考えると少し哀しみが和らぐ気がします。
生きて会うだけが全てではないですよね。

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