最後の家族
よろしくお願いいたします。
連絡をとらなくなり、3年になる父がおります。
その年の母の日。
私と義母の間に挟まれた父が、
二人だけの時「いつでも帰っておいで」の言葉に
「地元に戻ってこようかな」と返した私に向けた
なんとも情けなさそうな、今までみたことないような困った顔。
いつのまにか、父にあんな顔をさせるほど、困らせる存在になっていたのだなと思いました。
今までは家族という言葉に甘えて、積極的に父には関わってきませんでした。
就職の際、10年前父をおいて県外に出たのは私です。
その当時の義母家族から、逃げる事しか考えていませんでした。
いつの時も、新しい家族とは仲良くと思ってきましたが、金銭問題の罠にはまってばかりでした。
今回の義母との不仲の発端もそこだったように思います。
電話は出ない。メールは返ってこない。
実家の鍵は3年前には変わっており、入ることは叶いません。
その状態と父の顔を思い出すと、連絡を取る勇気が出ません。
これは父への執着でしょうか?義母への妬みなんでしょうか。
自分から離した手。自業自得と諦めるべきでしょうか?
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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良い執着
裏柳さま
はじめまして、なごみ庵の浦上哲也と申します。
お返事が遅くなり、ごめんなさい。
書いてある内容を拝読し、細かい事情は分からない部分もあるので想像でおぎなっていますが、複雑なご事情がおありなのですね。
「いつでも帰っておいで」と言う父の、娘に対する気持ち。
けど「戻ってこようかな」と返されて見せてしまった複雑な表情。
裏柳さんとお父さまの間に流れる切ない気持ちを感じました。
タイトルに「最後の家族」と書かれていましたね。
お父さまに対する気持ちは、執着といえば執着かもしれませんが、それは人として、あって当然のものだと思います。いわば、良い執着です。それを軽々と振り切れるようであれば、かえってそちらの方が心配です。
詳しくは申しませんが、私も共感する部分が大いにあります。
直接の連絡を頂いても結構ですので、お1人で抱えこみすぎないようになさって下さいね。