会社を辞めて転職すべきか悩む二つの理由
会社を辞めて転職すべきかどうか悩んでいます。
現在の会社を辞めたい理由は二つあります。
一つは仕事内容が向いていないと感じている事です。私はどちらかと言うと内向的な性格なのですが、今の仕事はリーダーシップと積極性が必要とされる仕事です。約3年間自分なりにやってきましたが、やはり努力ではカバー仕切れない部分があり、自分の性格と仕事で必要とされる能力とのギャップに悩んでいます。
二つめは、上司との関係が上手くいっていない事です。上司は機嫌が悪くなると舌打ちをしたり、ため息を吐くことが多い人です。そのこともあってなかなか話しかけづらく、上司もそんな私を察知して、あまり話しかけてこないようになりました。仕事を頼む時も極力私ではなく、別の人に頼んでいるように思います。そのことで自分が役立たずであるように思えて度々落ち込んでいます。
人間の「合う・合わない」はどこへ行ってもあるものかもしれません。だからこそ、今ここで乗り越えないで辞めてもいいものか悩んでいます。
今の会社は2社目であり(1社目は福利厚生の問題から退職しました)、転職に慎重にならざるを得ませんが、最近は休みの日もこの件で悩んでしまうようになったので、どうかアドバイスを頂けると嬉しいです。
よろしくお願い致します。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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内観~自分の外側でなく内側をこそ観察する
ご相談拝読しました。
ご自身でよくお分かりの通り、その二つの悩みはどこの職場に行っても(職場・仕事に限った話でもないですが)出てくる問題でしょう。あるいは、たまたま運よくそうではない職場に巡り合ったとしてもそこでもまいずれ出てくる可能性のある、いや、必ず出てくる問題でありましょう。
なぜならば会社の業務も、会社にいる人も、あなた自身の役割も何もかも無常(永遠ではない)だからです。
今回、簡単に転退職しないで踏みとどまっているのはあなたの成長だと思いまいます。もちろん私は転退職するなというのではありません。
ただ、よく考えましょう、考える方向を一度見つめ直してみましょうとお伝えしたいのです。
つまり、自分の周りの環境・状況ばかりに目を向けるのでなく、自分自身に目が向かないとこうした問題はいつでもどこでも降りかかってくるということです。
確かに人間には合う合わない、得手不得手があります。
だから、同じ上司でも苦手に思う人もいればそうでない人もいます。同じ業務でも苦手な人もいれば得意な人もいます。
それはいったい何故なのか?
その「何故?」が「業務がああだから・こうだから」とか、「上司の人間性がああだから・こうだから」ではなくそれを見ている、感じている自分自身はどうなのか?という方向にベクトルを向けてみましょう。
内向的な性格ということはその一つでしょう。そうしたことをもっと深く深く見つめてみるのです。
なぜ上司のため息や舌打ちが嫌なのか?→不快だから・自分に都合が悪いから→なぜか?→威圧感を感じるから→なぜそう感じるのか?→上司の気持ちがわからないから?→なぜわからない?確かめようとしたことがある?決めつけてはいない?そもそも人は他人の気持ちが分かるのか?→上司の立場に立って私を見てみたらどうだろうか?
自分の外側の不都合な環境・状況は自分の思う通りに完全に希望に叶うことはあるのか。ないのなら一体どうなることが根本的な解決なのか。
そうやって観察することが仏教の説く「内観」です。苦の原因を自分の内側に見出していく道です。
でも私たちの目は外に向いてついていますから結局は自分の都合のようにしか自分を見ることはできません。だから私たち仏教徒は私の姿を教えに尋ねます。
貴方の場合はどうでしょう?上司や同僚に尋ねてみるのも一つの手ですよ。
質問者からのお礼
数多くの質問の中から、アドバイスを頂きありがとうございました。
確かに私は辛い事があると環境や周囲のせいにしがちなところがあります。自分自身にも目を向けることを学び、今後に活かしていきたいと思います。