hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

夢へ死ぬ気で向き合えてない自分の弱さ

回答数回答 2
有り難し有り難し 9

自分には夢があります。高校3年の時に役者を目指そうと決めてから高校卒業後、専門校に2年通い今年の四月に上京しました。

ここの生活にも慣れてきて仕事も少し頂き、さあこれからだって時に自分の中で「役者になる」という思いが「まあなれるでしょ。」になってしまい、何をやるにも演じるにも「こうやれば良くない?」「これでいいや」とセンス任せの傲慢な奢りたかぶった人間になって、やりたいことが見えなくなりました。

そんな生活を送っていた時、寺の娘の友達に一喝され「お前は1度お寺の方に説教された方がいい。」と言われました。ですが、どこで説教をして貰えるのか、いくらかかるのか等色々分からないことが多く、たまたま見つけたこのサイトを使わせていだこうと思った所存です。

今は少しずつ前を向いて、真摯に取り組もうという意識は働いているのですが、行動する前に「このまんまでいいや」「俺の方がうまい」「なんでこんなことしてるんだろ」「今度行けば良くない?」と、心の中の悪い自分が言ってくるのです。これをどう払拭したらいいのかわからず、受け入れたとして、取り込まれてしまうのが怖いのです。目指してる夢が直ぐに叶うような物でもないし、叶うとしてもひと握りで狭き門です。

けど、それに対して自分が「この夢を叶えられないなら自分の存在理由が、生きる意味がないんだ。夢が目標に変わった今俺は役者になるんだ」と思って上京した時の想いや熱意が薄れていっていて演劇を見ても映画を見てもどうしても熱くなれる自信がなく、今の自分が葛藤の中にいて、突破口を探してるのに見つからず、光が見えない中どうにか走ろう前かはわからないけど進んでみよう。と、空回りしながら生きています。

長文の相談になってしまい、申し訳なさで一杯です。ですが、ここで少しでも何か学べるか、一喝して頂ければ自分の中で何か晴れる気がします。

恐縮ですが、こんな自分のくだらない相談に回答して頂ければ幸いです。


この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

思い上がりも大切

本文拝見致しました。
他者の演技などに色々と意見が言えるのは貴方の努力の証であると言えます。
あなたはなまじ本質を捉える目が養われているので、貴方自身の実力を認めたくない部分で諦めていませんか?
一喝云々は保留しますが、何かであなたが諦めているからこそ情熱が無くなってしまったのでしょう。
でも、アナタの論評はアナタの夢の先にいる人から言わせれば、ヒヨコが鳴いてるな…としか思わないのではないでしょうか?
アナタの含蓄は有名人に対して無責任に否定するだけの言葉で、それに重みが全くありません。
あなたのおっしゃる言葉が本当だとしても誰も耳を貸してくれないです。
人によってはただのやっかみとみなされるでしょう。
そうなりますとあなたは益々あなたの夢から遠ざかります。
あなたのしたいことは眩しい人にケチをつける無責任な人ですか?
そうであればおしまいですが…。
あなたがなりたいのは実力で勝ち取る姿であって欲しいと私は思います。
想像してみて、今のご自身がかっこ悪いと思えたら行動していただければ幸いです。
夢、なんて言わないでどうか将来を掴み取ってください。
ご祈念致します

{{count}}
有り難し
おきもち

日蓮宗の僧侶をしております 祖山での修行、荒行を終え現時点での精一杯でお...
このお坊さんを応援する

先ずは飛び込んでみて

拝読させて頂きました。
もしもあなたが本当に役者になりたいと望むならば、裏も表もなく真っ向勝負に様々な劇団員として身を挺して挑んでみて下さい。
もう既に入団なさっているかもしれませんが、人の演技を生で見て自分も全身全霊で挑んで演じて下さい。

その中で自ずと自分の可能性や限界も見えてきます。そして本当に自分がその道でやっていきたいのか、その覚悟があるのかがわかります。

言い訳せずにドンと飛び込んでいって下さいね。

先日NHKの番組で松尾スズキさんの主宰する劇団「大人計画」の学芸会を放映している中でナレーションで解説する大沢たかおさんの姿がありました。大沢たかおさんは20代の頃「大人計画」に所属する劇団員でしたが、あまり身が入らなかったのか、或はやはり合わなかったのか、はたまた役者としての自負がなかったのか、いつも稽古をすっぽかしていたようでそのうち自分の居場所がなくなり退団してしまいました。
恐らくその時は大沢さんはやる気も希望も目標もなく自暴自棄で過ごしていらしたのかと思います。ナレーションで語る言葉の端々にその時の自分の思いがにじみ出ていました。
彼は退団後に一念発起して恐らく「このままじゃダメだ!」という思いで無我夢中になって役者としての修行されていったのかと思います。
恐らく一人前に役者になっていくのは並大抵ではないでしょうけれどもそういうやきもきした思いや自分をごまかす気持ちも渦巻いている中で彼自身が立ち上がりそして必死に努力していき、そして周りの方から評価を受けていかれ今があるのかと思います。

あなたは如何でしょう。あなたの目の前には多くの夢や希望や可能性や未来が目には見えなくても広がっています。進んでいかれるのはまぎれもないあなた自身です。
恐らく様々な苦難もあるでしょう、プライドもずたずたにされることもあるでしょう、自分の限界を知ることもあるでしょう、大きな挫折感を味わうこともあるでしょう、一瞬で夢も希望も吹っ飛んでしまうこともあるでしょう。
それでもあなたがその道を進んで試行錯誤精進していく中であなたの可能性は大きく開けてきます、今あなたが知らない特性や可能性や特技も恐らく広がっていくことでしょう。そしてあなたが心から充実した日々を送ることができるでしょう。

どうか先ず全て捨てて飛び込んでいきましょう。あなたを心より応援させて頂きます。

{{count}}
有り難し
おきもち

Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
このお坊さんを応援する

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ