仏教としての考え方を教えて下さい!
仏教としての考え方、振る舞い方を教えて頂きたく質問をさせて頂きました。
先日から質問をさせて頂いておりますが、自分でどう考えても解決策が分かりません。ずっと悩んでおります。
社長から、人前で平気で自分に対して心ない言葉を言われます。
具体的には、「貧乏人」「あなたは気配りが全く出来ない」「気遣いが全く出来ない人」「言葉使いを知らない人」などと言われます。
こんな事を人前で平気で言われた事は初めてでした。
相手が"社長"であるために何も言えません。その社長は、会長からは「社長程人間性が完璧な人物はいない。素晴らしい人だ!社長は先見の明があり、社長の人物観察はまず間違いない!」と言われています。そして、社員は会長は信頼できる人物であるためにその会長の言葉を信じています。なので、私は「気配り、他人に対して気遣いが全く出来ない、言葉使いを知らない人物」なのです。
そんな中の会社に毎日行くのが苦痛です。朝が来る度に、生きている事を後悔しています。
このように、心ない言葉を平気で言う人の交わし方を教えて下さい。
このように心ない言葉を言う人との関わり方のお釈迦様の教えをご指導下さい。ずっと調べておりましたが分かりませんでした。
よろしくお願いいたします。
お坊さんからの回答 3件
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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受け取らない荷物は送り主に戻される
こんにちは。
有名な仏教説話に次のようなお話があります。
ある日、お釈迦様が弟子を連れてご説法に歩いておられますと、男が一方的にお釈迦様を罵倒し始めました。
あまりにひどい言葉で汚く罵倒する姿に周囲は眉をひそめておりました。
お釈迦様は黙って何も言い返しませんでした。
罵倒するのに疲れた様子の男にお釈迦様は「まだ何かありますか?」とだけ答えて、黙っている相手に「では」と一礼して去って行かれました。
後にお弟子の一人がお釈迦様に尋ねました。
「どうして、何も言い返さなかったのですか?」
お釈迦様は次のようにお答えになられました。
「もし、荷物が届いて、相手が受けとらなかった場合、その荷物はどうなるであろうか」
受け取らなかった荷物は送り主に戻されます。
同じように、投げかけられたひどい言葉も、こちらが受け取らなければ相手に返っていく。
そのように考えるのが仏の教えでございます。
話を半分聞く
それはお困りですね。指摘するばかりで理由や具体的な指導をなさらないのですから困惑するばかりですね。原因や理由が分かればなおしようもあるというものですが……。
たぶんあなたに期待していて、すぐ教えたら身につかないので自分で考えて対処してほしいというお考えなのだろうとは思います。が、やっぱり雲をつかむような話でどうしたらいいか分かりませんよね。
そこで、話を半分聞くことをお勧めしたいと思います。必ず原因があって指摘されているのでしょうから、改善しなきゃならないところは確かにあるんだろう。だからそれについては自分で考えたり、他者に意見を求めるなりして改善しなきゃならない。
でも、きつすぎるように感じる言葉は聞き流すのがいいです。私たちの宗派の滋賀県の婦人代表者は図太いおばさんです。4年前、たくさんの女性たちとカナダのカルガリーに旅行する際、飛行機のなかでもどされ、ために出発が遅れても平気でした。今年、サンフランシスコに同じくご婦人たちと旅行されましたが、その際、古いパスポートを持ってこられたため多くの人々に大きな迷惑を掛けましたが、やっぱり平気で気に留める様子がなかったそうです。こういう人だからこそ一つの県の檀家さん女性のヘッドでいられるのだろうと思います。怒られようが、叱られようが、「フン」みたいに大きく構える精神的なタフさも必要ということですね。
話を半分聞く、半分は聞き流す、そうじゃないとやってられませんよ。
言葉はただの音波
言葉は音声、つまり空気の振動にすぎません。
物理的には、痛くもかゆくもない微弱なエネルギーのはず。
まずは、「空気の振動にすぎない」と思って、言葉への意味付け(ラベル付け)を外しましょう。
その次に、言葉一つ一つを細切れに認識しましょう。
社長の言葉の中には、パワハラみたいな罵倒もあれば、仕事に役立つ情報もあるはず。
役立つ情報だけをいただけば良いのです。
基本的に、怒っているとき、人は馬鹿になります。
どんなに偉大な経営者でも、怒っているときは愚か者、怒っていない冷静なあなたの方が賢いのです。