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誰かを助ける運命に生まれたのでしょうか

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有り難し有り難し 13

お目通しありがとうございます。

自分は人間関係において、頼られる側にいることが多いです。
友人にはよく悩み相談をされ、恋人がいればいつも支えてあげる側になります。
そして、何故か少し心の弱い人に好かれやすいようです。
借金、女遊び、ギャンブル依存症、自傷癖等々…。
過去お付き合いした人は、一般的に見てダメな人や、心を病みやすい人ばかりでした。

前置きはこれくらいで、本題に入らせていただきます。
最近お付き合いを始めた人がまた少し、問題を抱えている人なのです。
その人は心に病気を持っており、無意識下での自傷行為や不眠といった症状がよくあるようです。
そして、うつ病のため仕事を辞めてしまい、暫く働くことが出来ません。
性格でいえばとても紳士的な方で、言わなければ心に病気を抱えているなんて気付きもしないくらい、明るくて人に優しくて、人間的に素敵な人だと自分は思っています。

お互い愛情もあり、自分は愛する人と一緒にいる事が出来て幸せだ、と感じています。
ですが正直、自分はそろそろ誰かに支えてもらいたいのです。
わがままを言いたい、悩みを相談したい、辛いと愚痴を零したい。
そういう考えを全て押し殺して、自分がしっかりしなくては、と何度も心の隅っこに追いやってきました。
でもなんだか、支える側でいることに少し疲れてしまったのです。

しかし、出会って惹かれる人はいつも、よくよく知ると「自分が支えなければ」と思う人ばかり。
恋愛に疲れてしまい暫く離れていましたが、また惹かれる人が現れ、そしてまた自分を支えてくれる人ではなかった。
これはもう、自分はそういう運命にあるということなのでしょうか。
誰かの人生を支える為に、自分は生まれてきたのでしょうか。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

支える側と支えられる側

拝見いたしました。

確かに頼られる人というのは私の周りにもいます。
受け入れてくれるオーラを纏っている感覚に見えるんですよね。

磁石のプラスとマイナスが引き合うように、人は自分に持っていないものを求めることが多いです。
あなたと付き合った方々はそのオーラに魅了されてきたのでしょう。
そのことを自覚しているかはどうであれ「この人となら」と

さて、話はここから。
これまで、あなた自身も少し手のかかる人を無意識的に求めていたのではないか、ということです。
というのも、恋愛は自分の価値を測る一つの方法でもあるからです。
誰かから頼られる、誰かを支えるというのは自分の存在価値を保つのにうってつけです。そして自分の価値を認めたいという欲求を人間は誰しも持っています。
それらが無意識に重なり合って、気づかないうちに手のかかりそうな人を選んでしまっていた。私はそう考えました。

だからあなた自身「誰かから頼られずとも自分には価値がある」と考えることが必要だと思います。
つまり「他人に甘えてもいい」と肩の力を抜くことです。
おそらくあなたには難しいことでしょう。いままで支える側で頑張ってきた人ほど脱力は至難の技です。
しかしあなたが「支える側」ではないところに行きたいのであれば、自ら「支えられる側」にいく勇気も必要だと思いますよ。

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