夫を許して共に生きていけるのか
夫が会社のお金に手をつけてしまいました。
会社はクビになり、損害賠償請求をされています。会社のご厚意で返済してくれれば刑事事件にはしないと言われています。
何故こんな罪を犯すまで家族に相談してくれなかったのかと本当にショックを受けており、幸せになるための結婚だったはずなのに…と彼への怒りや悲しみで今は辛くてたまらないです。
夫は元々あった借金で首が回らなくなり、もう何とかするために…と正常な判断ができずやってしまったと。
今全てが明るみに出て、自分が取り返しのつかないことをしてしまったことの重さ、家族みんなを深く傷つけ裏切り迷惑をかけてしまったこと、深く反省し今後償って生きていくと言っています。
こんなことが発覚するまでは本当に夫婦円満でした。それが急に一変し、今後どうなってしまうんだろうと怖くて仕方ないです。
一線を越えてしまった彼のことは信用できないし軽蔑します。このようなことがあった場合離婚になるケースも多いと思いますし、私自身何度も考えてしまいます。
でも離婚する勇気も今はありません。彼と離れなくてはいけなくなるかもしれないと想像すると涙が止まりません。
彼への愛情もあり、今は彼を更生させ共に生きていきたいと思っています。愛して自分が選んだ相手ですから。
今回のことを両親に伝えたら、驚き悲しみながらも、別れることはいつだってできるから、今すぐ決断しなくても私がまだ一緒にいたいなら今後の彼の生き方を見て判断すればいいと言われました。
彼のことを許し、もう一度信じて支えていく場合、一緒に背負っていく覚悟が必要だと思っています。まだ不安な気持ちも強く、今後私がどう生きていけば良いかアドバイスいただけますと幸いです。
よろしくお願いします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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「お互い様」と財産管理
こんにちは、はじめまして。
お辛い心の内が伝わってきます。ご心労のこととお察し致します。
第一印象で思ったことは、何より周囲の方からの配慮・理解があるという事です。会社は、返済を求めているけれども刑事事件にはしない。ご両親は、「今すぐ決断しなくても私がまだ一緒にいたいなら今後の彼の生き方を見て判断すればいい」と一定の理解をして下さっています。そして、なにより奥さんであるミリさんが悩んだ末でしょうが「彼への愛情もあり、今は彼を更生させ共に生きていきたいと思っています」とご主人を支える決意をしておられる。これは、不幸中の幸い、再起を図るうえで非常に恵まれた状況にあると言えましょう。
「夫を許して共に生きていけるのか」とお尋ねですね。「許す」という言葉とは、ニュアンスが違いますが、私は「お互いさまと思う」これが適当な言葉だと思っています。人間は思ってはならないことでも思い、口にしてはいけないことも口にし、してはならないことをしてしまうものです。ミリさんは、この度のことほど重大なことではないかもしれませんが、本当のことを言わ(え)なかったり、ということはありませんか。「許す」という言葉は、私はこんな過ちを犯さなないが、あなたは過ちを犯した、というニュアンスです。物の捉え方がだいぶん違いませんか?今は難しいかもしれませんが、過ちを踏んでしまう者同士として受け入れる。そうやってこそ、長い人生を一緒に歩めていくのではないでしょうか。
一点気になるのは、どのような性質の借金を作ったのかという点です。この点については、今後の為にミリさんが財産管理を当面厳しくする必要があります。
私が学生時代に読んだ古典に出てきたお話に次のようなものがあります。親友が遊びに来て歓待する時、その家の主である男はその親友の目の前で貴重品入れのカギを閉めました。その親友は気分を悪くして「あなたは私を疑うのか」といいました。それを聞いて主は、「あなたを決して疑いたくないからこうするのだ。分かって欲しい」と言い理解を得た、というお話が心に残っています。
今後、財産管理面でご主人を疑わないためにも、お財布をきちんと管理することも「お互い様」と思う心と同様に必要不可欠だと思います。
参考になれば幸いです。
どうぞお幸せに。
もう覚悟は充分お持ちだと思います。
質問者からのお礼
釋 悠水 様
ご回答ありがとうございました。
たしかに、今どん底ではありますが、不幸中の幸いと感じることがあります。
かなり安定した就職先から主人が内定をもらってきました。
借金の理由は株での大敗でした。
今後は財産管理を私がしっかりし、できる限り早く返済していつかまた幸せな日常を取り戻せるよう、希望をもって二人で頑張っていきます。
人間誰しも過ちがありますよね。お互い様という言葉を胸に、生きていきたいと思います。ありがとうございました。
和田隆恩 様
ご回答ありがとうございました。
自分ではもうほとんど気持ちが決まっているのに、不安でいっぱいでした。自分の決断を信じて、二人で頑張っていきます。
ありがとうございました。