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主人がバイセクシャルでした。

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有り難し有り難し 25

初めてご相談します。先日主人がバイセクシャルだと分かりました。携帯を何げなく見てしまい、結婚前からゲイ専門の出会い系で知り合った方と関係を持っていて、仕事帰りや休日や出張先で所構わず複数と会っていることが分かりました。5年間も気づかず、結婚し出産までしました。出会い系は出産した日も行われていました。

結婚当初から家庭をかえりみず、家事や育児には非協力的で喧嘩も絶えず何度も離婚をしようと思ってはやめの繰り返しでした。しかし、主人はその間に少しづつではありますが、家事や育児にとても協力するようになり、その矢先の事でした。
産後は疲労感から主人との営みはありませんでしたが、稼ぎも良いので毎日仕事で遅くなるのは一生懸命働いてくれてる証拠だと思って信じてきました。今は裏切られてきたのが分かり悔しい思い一杯です。人間不信で吐き気や不眠症にもなり毎日仕事もしてますが本当に辛いです。何もかも逃げ出したい…小さな子供もいるのに情けない私です。

現在は病気の検査には行かせ、主人は土下座をしカウンセリングに通っており反省の色はありますが…。同性だから罪の意識が薄かったと言われました。相手側も既婚者ばかりだそうです。お互いの家族と家族会議までして、私の両親には気持ち悪いから早く離婚しなさいと言われています。当たり前ですよね。

私にもプライドがあり離婚しかないと思います。そういった性癖のあるパパだと子供も可哀想です。ただ、ようやく歩み寄り家族を作り上げてきて破壊するような気がして悲しいのです。けれど決して許される事ではありません。毎日考えてしまい、思い出しては主人をせめ殴ってしまいました。
こんなご相談、誰もが離婚したらと言うに決まっているのに踏み切れないでいます。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

離婚する場合も、慈悲の心を大切に

ショックですよね。
ただ、バイセクシャルと「性癖」とは微妙に違うと思います。
LGBTについては、正しい知識が必要だと思います。
今回の問題は、バイセクシャルかどうかではなく、単純に不倫の問題です。
旦那さんの恋愛対象(守備範囲)が広いかどうかの問題に関係なく、結婚しているのに浮気していたという問題です。
LGBT=気持ち悪いというのは、人権問題に関わる偏見ですので、注意が必要です。
下手をすれば、不倫よりも悪い偏見(人権侵害)かもしれません。
不倫・浮気された後に相手を許すかどうかは、人それぞれ、ケースバイケースです。
お坊さんの戒律には、謝っている人は許す(いつまでも怒っていてはいけない)という修行があります。
これは、お坊さん用の戒律(修行)なので、在家の人は必ずしも守る必要はありませんね。
一方、不倫してはいけないというのは、お坊さんも在家も、世界中の仏教徒に共通の道徳なのです。
それを破ってしまったご主人には罪があります。
しかし、私たち人間は、欲・怒り・怠け・プライドなどの煩悩まみれです。
だから誰でも罪を犯したり失敗したりする、おたがいさまなのです。
ご主人の不倫を攻める怒りの煩悩は、あなたの罪業(悪いカルマ)になってしまいます。
離婚するしないに関わらず、ご主人やLGBTの人々への慈悲の心を忘れない方が、あなたの心の平安につながります。
また、お子さんがいる場合、離婚してもお子さんから父親を奪うのは良くないので、お子さんと父親の面会交流の権利は守ってあげましょう。
離婚する場合は、養育費の約束も重要です。
日本では、ひとり親家庭の貧困率は高いのです。その要因の一つは、養育費を払わない・もらわないことなのです。

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がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四...
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許せないなら仕方ないです

仕方ないですね。あなたがそれを許して家庭を維持していけるかどうか。それができたらまさに仏様。けれどもなかなかそうはいきませんよね。いわれるように相手が男か女かにかかわらず、不倫は不倫です。それが許せないなら、離婚も仕方ありません。
ただ、相手が女でないならそちらに子供ができることはないのだから、自分の方が優位であるということは自明。バイセクシュアルなら許してこちらの条件を突き付けてというのもありです。条件闘争です。しんどいけどね。こちらが強いのですからどんな条件を突き付けてもいいのでは。ただ、最低限必要なのはお子様の将来です。今は母子家庭が当たり前になってますからそんなに誹謗されることはないでしょうが、やはり風当たりには抗していかなければいけませんし、お子様も父が居ないことでということは十分配慮しなければと思います。それをわかったうえで頑張ってください。
最近はバイセクシュアルも寛容に受け入れていかなければいけない世相です。けれどもそれは配偶者のいない場合に男女どちらを選択するかであって、結婚してる人が浮気をすることを認めるものではありません。
まあ、いずれにしても許せないなら離婚しかないですね。お子様の幸せを願って頑張ってください。

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高野山真言宗権少僧正。高野山本山布教師心得。高野山大学密教文化研究所研究員...
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質問者からのお礼

ありがとうございます。差別をするような自分では無かったのですが被害者意識が強くなってしまいます。外で自由に性欲を発散し、子供が生まれ一人育児をし何度も助けを求めても、仕事が遅くなると言われ裏では遊んでこと、姑にさえ私は文句を言うなと注意をされて来ました。また少しですが借金までしていた事も分かりました。反省はしている様子ですが彼自身抱える問題に今後寄り添うか、子供のためにもよく考えてみたいと思います。

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