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後悔ばかり

回答数回答 1
有り難し有り難し 134

後悔ばかりしてしまいます。
こんな事では駄目だと思いながらも、些細なことにさえ後悔してしまいます。
息苦しくてたまりません。
どうしたらもっと前向きに生きられるのでしょうか?


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

後悔の再生に気付き、一時停止ボタンを押す

後悔の気持ちを、仏教では悪作(あくさ)と呼びます。

(1)過去になした悪いことを「あんなことするんじゃなかった」と憂う
(2)過去にできなかった良いことを「ああすればよかった」と悔いる
この2種類があります。その間、本来の善い心を消してしまうという特徴があります。

後悔は体や心を痛めます。なぜなら、後悔の根っこは「怒り」だからです。否定、拒絶、耐えられないという激しい感情です。ですから、後悔のもとになるような行為が1回だけだったとしても、再生ボタンを押すたびに何度でも痛みが積み重なります。さぞお辛い思いをされたことでしょう。

「怒り」の反対法は「慈しみ、優しさ」です。間違ってしまった自分、できなかった自分、そこに至らせたさまざまな要因を許すことです。愛し、受け入れ、この瞬間から安らかでありますようにと願うことです。

後悔は不善ですが、後悔に気付くことは善です。後悔によって苛まれていた心に気付き、自らをいたわる時、既に毒はストップしています。何度後悔しても構いません。その都度、何度でも一時停止ボタンを押してください。そしてどうかご自身に「もう苦しまなくていいんだよ」と優しさを向けてくださいますように。

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有り難し
おきもち

質問者からのお礼

駄目な人間だと、いつも自分を責めてました。
でも、自分にも優しさを向けないといけないんだと気付かさせていただきました。
ありがとうございました。

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