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中絶した子にできること

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はじめまして。

昨年緊急避妊薬を服用したものの、妊娠が成立してしまい、主人や周囲とたくさん考えた結果、様々な理由で残念ながら産まない選択をしました。

この事は一生忘れません。私の罪として、一生背負って生きていく覚悟です。

それでもわかっていたはずなのに、してあげたかった事がたくさん頭に浮かび、胸が苦しくなり涙が止まらなくなります。

毎日お線香を炊いて手を合わせて、赤ちゃんを想っています。あれもこれも、本当はしてあげたかったんだよ、ごめんね、本当にごめんね、と話しかけています。

泣いてばかりの日々ですが母に、「赤ちゃんはそうやってしてあげたかった事を悔やんで、泣いてほしいのではないよ。そうやって想ってくれるだけで、十分なんだよ。幸せなんだよ。そういう気持ちを持ち続けてくれるだけで、嬉しいんだよ」と、言われました。

私が赤ちゃんにしてあげられる事は、なんでしょうか?してあげたかった事を悔やみ嘆くより、そう想っていく事で、赤ちゃんは十分に幸せだと、受け止めてくれるのでしょうか。私の勝手な気がしてしまい、素直にそう考えられずにいます…。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

純粋な祈りは必ず届きます。

初めまして、今晩は。
それぞれのご事情などにより、悩み考え・・身を引き裂かれる想いをされて結果を出される事。そして、身体だけではなく大切な心にも深い傷を作ってしまう事だと思います。心の傷は・・絆創膏を貼って治せないのです。
純粋な祈り・・それは、隔てなく国境も、人種も、差別もない平等な世界、彼岸(あの世)に届きます。私たちの身体には、何百年と続いて来たご先祖様や父母の願いや想いが沢山込められています。その、ご先祖様にも時空を超えて祈りは届くのです。
私も大切なかけがえのない人を看取り亡くした経験があります。夜も眠れず心が引き裂かれ言葉にいい表れせない苦しみの中に生きた事もあります。”命の時間”といって、亡くなられた方と共に過ごし、我慢せずに泣いて想い出を共感して過ごす時間はとても大切だと思います。そうして・・生前に愛した人の心にスッと魂が入って共に過ごし、お互いがもう大丈夫・・と思った時に、それぞれが新しい人生と言う冒険旅行を描き歩き出す事が、四十九日だと私は体験をしてそう感じました。
こんなことがして欲しかったのかな?と・・ふと思って、絵本を読んであげて見たり、公園のベンチで想いを寄せたりして見て上げてください。そして、何よりもご供養は”笑顔”で日々を過ごす事です。悲しんだままの姿を見るのはとても辛いのです。今は悲しみの中を過ごしていても・・思い切り泣いた後は、笑顔を取り戻してください。お仏壇がなくても、純粋に祈ると彼岸に旅立った方はスッと隣に来て、その祈る姿に微笑んで応えてくれます。お仏壇は、この世(此岸)とあの世(彼岸)と繋がる電話と一緒だと思っております。
しっかりと、心と身体を癒して元気になりましたらご供養をして上げてください。
水子さまも、恨んでなんかも一切いません。どうか、ゆっくりとあなたらしさを取り戻してください。笑顔のママを取り戻してくれる事を望んでいますよ。
人生は、自分で描き主人公を演じ・・いくらでも人生も運命も自分自身も変えられリスタートが出来ます。
焦らずに、結果をすぐに求めずに。あなたはあなたの良さがあります。過去に捕らわれずに、訪れていない未来を想い不安・心配にならずに。二度とないこの瞬間をあなたらしく、人生と言う長い冒険旅行を仕合せに歩めますように、お祈り致しております。

追伸・・文字数が限られてしまう為、お寺の方にメール下さい。

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有り難し
おきもち

永寛
皆様、初めまして。ストレスの多い現代・・お寺とはご葬儀や法事のみではなく、...
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質問者からのお礼

こんばんは。回答頂き、ありがとうございます。

祈りは届くのですね…。私達の体には、ご先祖様達のたくさんの想いが込められている…感慨深いです。

過去に捕らわれず、訪れていない未来に不安にならず…とても心に響きました。

母に言われたように思う事過ごす事が、自分に都合の良い解釈であり、勝手な思いではないか、とずっと悩んでいました。でも、私も母が私の事で思い悲しみに暮れている姿は、見たくありません。笑顔でいてほしいと思いました。想ってくれるだけで、十分私も幸せです。

同じように赤ちゃんが思ってくれている、祈りは届いていると信じて良いのですね。

永寛様

こんにちは。まだこちらに書いても、読んで頂けますでしょうか。

赤ちゃんに私の祈りが届いていると、信じています。こんな私でも、決して恨む事はないという事も…。

私の体調が主な原因で産んであげられなかったのですが、私が死んで母親がいない状況、生きていても育ててあげられないかもしれない状況を、産まれてくる子に背負わせたくない、苦しい辛い思いをさせたくない、という思いがありました。決して自分の命が惜しいわけではありませんでした。

でもたまに、赤ちゃんは本当は産まれたかったのではないか、と思ってしまいます。私の状態は関係なく、産んでほしかったのではないか、と…。

そんな状態を、お腹の中にいて、赤ちゃんはよくわかっていたと思う、赤ちゃんはとても清らかな存在だから、お母さんを苦しめてまで産まれたいなんて、思わないはずだよ、と母に言われます。

永寛様はどう思われますか?このような事を聞いてしまい、申し訳ありません…。

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